空色の明日
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2016年04月29日(金) 救援物資とTVと

ゴールデンウィークはじまりました。
やっとです。
正月以来やっと長期休みです。
いや、3日休んでは1日行くパターンですけど。

よくぞ、会社休まずここまでたどり着いたよ。
とにかく毎日会社にちゃんと出勤することだけに
生活のすべてを集中させてたかんじだよ。
今の自分の体がよくわからない。
ゲージ振り切ったらもう有給休暇ないからねと
振り切らないようにそれだけ考えてた。

実際、首の締め付け感はまだまだあるし
疲れてくるとリンパ腺腫れるし
この前、健康診断でバリウム飲んだ後
いつもなら喉にバリウム感が3〜4日残るのに
今回はなにもかんじないってことは
結局まだ感知するシステムが再生されてないんだと
改めて気づかされるし。

いやそうだった。
まだ半年たってなかった。

ときどき首がチクチクしたり違和感があると
「あぁ、神経がまたひとつつながったのかな」と
そう思うようにしています。



そんなこんなですが、今回の熊本地震から2週間。
先週末に九州に一番近い私たちの営業所から
救援物資を届けることになり
さて、何を準備するかということになり
もうこれは私の仕事だろうと買い出しに行きました。

事前に熊本の社員さんに欲しいものをとりあえず
リストアップしてもらいました。
こういう時は女子、しかも主婦に聞くに限ります。
生活で必要なものをちゃんと把握してるからです。
私が想定していたものはほとんどリストに上がっていて
さすがデキる彼女らしい完璧なリストだったので
買い出しは思いのほか簡単でした。

社員の居住エリアは水道×、電気○、ガス○と×。
とにかくモノが入ってこないのでこっちにはあるけど
向こうにないものを詰めていきました。
意外にも菓子パンが売ってないとのこと。
たぶん「余ってる」という報道の影響か。
菓子パン好きの子供たちのために欲しいとのリクエスト。

そして今回のリクエストリストの中で
「これはいい!」と思ったもの。
それは「ちらし寿司の素」。
自分がライフラインが電気だけOKの生活をしてた時
ラーメンとか缶詰とかそういうものを食べて3日で飽きたのは
醤油っぽい味ばかりだったから。
野菜もないし水道も使えないと
どう考えてもお酢の味のするものは口にできないのです。
そんな中でこの「ちらし寿司の素」は
飽き飽きした味付けからのお口直しとして
革命的な救世主アイテムです。

どうもちらし寿司というと
なんとなくめでたい食べ物というか
被災地というどんよりした空気には不釣り合いというか
そんな雰囲気の中ではおそらく思いつかない食べ物でしょうが
まぜるだけでメインディッシュになって
他の非常食とは全く違う味のバリエーションとして
こんなに素晴らしいものはありません。
しかもお酢が入っているので衛生面でもGOODです。
今後、ご飯が炊ける状況であれば、ぜひ救援物資に
紛れ込ませたいアイテムです。



ドラマ「奇跡の人」第一話。
キャストすご〜い。
好きな人ばっかり。
河野さんのインタビューを読むと
今回はファンタジーじゃないとのことだけど
それでも峯田くんとか白石さんとか宮本さんとか山内さんとか
存在そのものがファンタジーな人が揃ってて
だからヘビーなテーマのはずなのに
独特の凹凸感ある映像になってて存在感があって
そしてやわらかい。
重くて固いストーリーのはずなのに
見終わった後にどこかにふわっと温かく柔らかいものが残る。
あぁ、いつもの河野さんのやつだ・・・と思う。
すごいなぁ。
見終わった後に余韻の残るドラマって。
あんなに毎日何本もドラマやってるのに
なかなかそんなドラマに出会わない。
今期もあれこれひとしきり見てみたけど
結局見る時間もないのでだんだん見るものが
絞られてきてほとんど残ってない。

関西では1クール遅れて始まった「おかしの家」と
「ゆとり〜」(これもちょっと挫折しかけてる。クドカンなのに。)
そしてずっと見続けてる「ワンス〜」

NHKばっかり見るようになってきたのは年齢のせいか?

この前、NHKでやっていた
癌サバイバーのTVディレクターの番組。
あれは本当にすごかった。
今までの癌患者のドキュメントとは掘り下げ度が全く違う。
録る側と録られる側を一人二役できる彼にしか録れない番組。

どんな言葉も患者になった者にしか言えない本当の言葉で
私の中で口にできないでもやもやしてた言葉が
画面の中できちんと形にされてることに
ものすごくすっきりとして力をもらえた。
病気の治療法についてどこまでもリサーチする彼が
「わからないことで怖がるんじゃなく
ちゃんとわかって怖がりたいからここまでやるんです。」
とその言葉にはっとして勇気をもらった。

怖いということをこんなにも整理しているなんて。
整理することで少しでも希望を持ったり
納得したり、それだけで心が少しだけ前へ進んだ気持ちになる。
それだけで怖い気持ちとちょっとだけ正面から
目を合わせることができる気がする。

あぁ、あの番組は絶対何か賞を貰うだろうな。
そのぐらい心に響く番組だった。
ああいうのを見ちゃったから今期のドラマには
心がなかなか動かされないのかも。



2016年04月23日(土) 奇跡の人

明日24日(日)夜10時からNHK BS2
ドラマ「奇跡の人」。
河野Pさんのドラマ。
河野さん@NHK。
楽しみ〜。

切なさゲージ準備OK!!


2016年04月15日(金) エール

20年前は自分が被災しました。
5年前は東北営業所が岩手で被災しました。
今回は九州営業所が熊本で被災しています。

社員の自宅が益城町や熊本市内で
水が出ないとかやっぱりあの不便な生活が
昨夜から始まっています。

余震のせいで昨夜はほとんど眠れなかったでしょう。
当たり前に来る明日がこないことで
戸惑いやストレスに翻弄されるでしょう。

でも余震が細かく来るということは
エネルギーが細かく分散されて放出
されていっているということですから
じきに余震の回数が減ってきます。
かならず収まる日がきます。

だから焦らずに今はじっと今日1日の
目の前のことだけをやることでやりすごしてください。

水が出ないことでどんな食事ができるかと
知恵を絞ってみたり、お風呂屋さんを巡ってみたり
ただそれだけでどんどん1日が過ぎていきます。
今までの生活がどれだけ便利で
いろんなことが時短されてきたのだなと思います。
でも時間がかかったり手間がかかる分
家族で協力して支えあいましょう。
そうすることで得られる経験があります。

どうかこの予想もしなかった非日常を
悲観せずにチャレンジとして
みんなで力を合わせて乗り越えましょう。
日本中が応援しています。


2016年04月09日(土) 今時の歯医者さん

10年近く歯医者さんに行っていない。
いつかいかなきゃと思いつつ。
こっちに引っ越してから1度も行ってない。

きっかけとは重要だ。
会社のすぐ近くに新しく歯科医院が開業した。
とにかく通いやすいことは重要だ。

これぞきっかけというやつだと思い
思い切って予約する。
予想通りというかまったく患者さんがいない。

歯医者さんが嫌な理由。
1、少しの時間しか見てもらえなくて
何回も通わないといけない。

2、予約がなかなかコンスタントにとれなくて
モチベーションが保てない。

3、痛いのが嫌だ。


この理由1と2はこのがら空き状態だと
間違いなく回避できる。
むしろこの機会に一気にやってしまおう。
初診は予想通り検査。
意外にも虫歯は1本もなし。
ちょっとしみていたところは知覚過敏。
知覚過敏のところを少し治療してその日は終わり。

「次回はクリーニングしましょう」と予約して帰る。
予約も「明日でもいいですか?」と聞いたらもちろんOK。
いいぞ、このモチベーションのまま治せそう。

今までの経験からするとこのクリーニングが
2〜3回に分けて行われイライラするのが常だったが
なんと2回目もやっぱり患者さんがいなくて
1日で全部きれいにやってくれました。
しかもクリーニングといえば歯科衛生士さんが
行ってくれるものと思っていたら
先生、暇なので自ら最後のフロスがけまで丁寧にやってくれました。
いやぁ、ほんとこの時期に行ってラッキー。

それにしてもびっくりしたのは10年で機材が進歩していること。
なんと椅子マッサージチェアになっていて
歯石を取りながら全身をマッサージ!
今までは口に神経を集中して力が入り
むしろ口がどんどん閉じていってしまって
なんども「口大きく開けて〜」と言われてたのに
マッサージの気持ちよさにどうでもよくなって
口もだら〜っと開けられるのです。
これすごい。

あと、キ〜ンって音がものすごく静かになってて
振動が少ないので痛さが大幅に軽減。
これならもうすこしこまめに行ってもいいかなと思えます。

「歯の健康のためにも3か月に1回くらい
クリーニングしにきてください」と言われました。
3ヶ月はちょっと短すぎるけど半年に1回くらいならいいかな。
こんなにすっきりするんだったら。


歯医者嫌いも克服できる時代がくるのだなと
業界の方々の日々の努力を実感した1日でした。


2016年04月03日(日) ルーツ

祖母がなくなり、私の祖父母の時代はすべて終わりました。
そこで叔父叔母たちで墓じまいをすることに。

祖母が大事に持っていた祖母以前のご先祖の
ほんの少しの思い出や資料をみんなで見たり
お互いの持っていた情報を教えあったり。

戦争や、時代背景から役所などの資料は
残っていてもせいぜい100年分ぐらい。
口伝いに聞いたことはちゃんとまた次へ伝えなくては
もう形としては残らないものです。

たまたま私の父方のルーツは
ご先祖が持っていた土地の権利が
きちんと移管されないままに公共施設に使われていて
その登記を整える裁判があり、予想せぬ時に
家系図のようなものが裁判所から送られてきたので
正直それくらいしか残っていないけれど
それも天から降ってきたようなチャンスで得られた
ご先祖からのお手紙のような感じでした。

母方のご先祖は村長さんで地域に貢献し、
貢献しすぎて没落してしまったので
後に没後、記念碑をたててもらったそう。
祖母が唯一、直系の子孫として探し出され
寝耳に水だった彼女はその除幕式に出席。
なので記念の冊子などが残っていたのですが
祖母は自分自身が家族離散して
とても寂しい生い立ちだったので
そんなことはちっとも実感がわかず
正直喜べなかったと生前言っていました。

けれどそんな生い立ちでありながらも
彼女がなぜか毅然としてプライドを持って
最後の最後まで生きていたことを考えると
そんなご先祖がいたからこそ
生い立ちを恨んでも自分の血は恨まずに
背筋を伸ばして生きてこれたのではないかと思います。


人は何か有名になることがすごいことのように
若い時には錯覚していますが
もうこの年齢になれば、そんなことはどうでもよくて
自分が心から尊敬し信頼できる人とすごし
そんな人たちの血が自分に流れていて
その血に恥じないように生きることが
一番大切なことだと思えば
有名ではない祖母や父やご先祖たちは
私にとっては誰よりもかけがえのない人。

大切なことは、大勢でなくても自分たった一人を
大きく動かした、そんな人と出会ったいうこと。
他の誰でもなくこの自分を動かした人に。

そして自分がそんな人になりたいとかは
ちっとも思わなくて
自分をそうやって動かしてくれた人が何人も
いてくれたということが私の何よりの幸せ。

ご先祖だけでなく、周りの大勢の人も含めて。
私に出会ってくれた人々。ありがとうございます。


安藤みかげ