空色の明日
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2015年05月30日(土)

父の命日でお墓参り。

父と祖母、4日違いの命日。
お墓参りを1度で済ませられるようにと
そこまで気を使いそうなそんな祖母でしたが、まさに。

お墓参りを済ませて、この5か月通い続けた新長田へ。
お気に入りのパン屋さんで焼き立てパンを買って
コーヒーを飲みながらちょっと一服して帰るのが
私たち親子の習わしになっていました。
この一服がないとものすごく重い気持ちをひきずって
家に帰るのはとてもやりきれなかったので。
そんなオアシスを最後に味わって新長田の街にお別れです。

下町ならではのあったかい人たちの声かけに
いつも元気をもらっていました。
本当に居心地のいい街でした。



父を見送った時はいきなり余命2週間といわれ
何が何だかと気持ちが振り回されましたが
祖母の場合は介護が必要になって5年。

ちょうど父が亡くなる前あたりからでしたから
長い長い時間をかけて心づもりもできて
お話もいっぱいしてからなので
なんだか「見送った」というやりきった感と
最後まで「生きる」ということのリアルを
私たちに見せて教えてくれた祖母へのありがたみに
尊敬と感謝の気持ちでいっぱいでした。

彼女が亡くなってから椎名林檎ちゃんをよく聴きます。
「ありあまる富」の歌詞の意味が
今まで思っていたよりももっと深く心に響きます。
お金はそんなになかったけれど
私たち家族には富があふれていました。
それは誰にも奪えないし失くすこともない。

その富を生み育てた張本人は
生まれて間もなく家族とも引き裂かれ
たった一人からスタートした祖母、その人でした。
「何もなかったから」となげくのではなく
「何もなかったから」こそ、そこから始めた。

私の父も同じように孤独な人だったからこそ
妻の母だった彼女と暮らしていくことを決めて
それはそれは、何もかも手探りの親子を
みんなで演じるような不思議な家族だったのかもしれません。
だから余計に互いをいたわりあうことに
一生懸命だったのかもしれません。
互いを思う気持ちしかなかったけれど
それはお金では買えない、
手に入れたくて手に入るものではないものだからこそ
それこそまさに「富」なのではないかと。
キャストがどんどんと姿を消していく中で
私はようやく気付いたのでした。


2015年05月27日(水) おばあちゃん

祖母が真夜中に息を引き取りました。
96歳でした。

特養の個室でしたが発見される1時間前には
「ちょっと起きたい」と座ったりしていました。
次に職員の方が様子を見に行ったときには
もう息がなくなっていたそうです。

朝になって連絡をもらいかけつけました。
静かな静かなやさしい祖母の顔でした。
「長い長いおつとめ、お疲れ様でした」という感じです。
寿命を全うすることっておつとめだと思います。
自分の意志では決められないから。


真夜中、心臓がドクン!と痛くて飛び起きました。
何事だろうと思いました。
それを母に話すと、
「実は私も同じころドクンとして飛び起きたの」と
母も驚いて言いました。

「さよならね」と伝えてきたのだなと思いました。


2015年05月16日(土) 駆け込み駆け出し

久しぶりに映画に行きました。

「駆け込み女と駆け出し男」
面白い!!
最後まで飽きずに観ました。

大泉洋さん、「まれ」ではお約束な役ですが
「ぶどうの涙」で初めて超まじめ大泉洋を観て
それからずいぶん気になってたのですが
今回の役もよかった。
満島ひかりちゃんの出る作品って
大抵見応えがあるのでやっぱり!ってかんじ。
とにかく長セリフ。
長セリフできる人にしかセリフは与えてないし
それをこなせそうなキャスティング。
見ごたえあり。

言葉が現代風にしてないので
慣れるまでちょっとわかりにくいけど
ストーリーはそんなに複雑なわけではないので
時代劇慣れしてない私でも面白く見れました。

それにしても初日だというのに
小さめのシアターに1/3しか入ってないし
若い人ぜんぜんいない。
時間がお昼だったからかな?
でも面白かったのになぁ。
もっと評価高くてもよいと思う。

大好きな山崎努さんはピッタリな役だったし
キムラ緑子ねえさんもピッタリだった。

久しぶりにおススメ映画です。


来月は「海街dialy」。
今、原作を再び読破中。
これを映画化するなら絶対是枝監督だよねぇと思ってたから
ホントにそうなって楽しみ!



今日行った映画館はイオンモールの中にあるのだけど
ユニクロにたまたま寄ったら
やばいものが発売されてた。
松本大洋のTシャツシリーズ!!!
パンツを探してた旦那さんをほったらかしで
「やばい!やばい!」と全部の柄を買い物かごへ投入。
まるで引き寄せられたかのごとく大人買いしてしまった。



2015年05月05日(火) GW

GWです。

先月は雨が多かったのでずっと貯めていた
冬物の洗濯と片づけを2日かけてやって
近所で美味しいものを入手しては食べるという
おとなしい連休です。

そろそろ西日本は田植えのシーズン。
私もやっとここからしばらくはオフシーズン。
その始まりのGWという感じ。


ということでGW前半のメニュー。


夜:近所のおいしい肉屋さんで焼肉用を購入し
この前のBBQで教えてもらった
青森の上北農産加工の焼肉のたれで焼肉と炊き立て白ごはん。
このたれはほんと癖になる。
野菜もおいしくいただけるたれ。
以外にもダイエーで入手。


朝:パンネルのトーストと生ベーコン

昼:山菜の天ぷらと長崎の手延べの細うどんで
今年初の冷やしうどん。

夜:大阪 関目の魚伊へ鰻を食べに。
関西風の蒸さないで焼いたパリパリ感がたまらなく好き。
前回は2時間近く待たされたので今回は5時前に入ったら
待ち時間なしでありつけました。



朝:近所の田舎にポツンとある一人でやってるパン屋さんの
もっちり美味しい山食を軽くトースト。

昼:夜に備えてちょっと自粛

夜:大好きな京都のふろうえんへ毎年恒例5月の月替わり定食の
初かつおのおさしみのマヨネーズソース。
親友のさるちゃん夫婦と待ち合わせして4人で。
たぶんまた秋の戻りガツオのさっぱりソースの時も行くのだ。



朝:京都の古くからある某パン屋のクロワッサン。
今流行の塩パンが生まれる前から同じような味で存在してる。
京都に行くと必ず買って帰る。

昼:近所の田舎の独自経営スーパーにてマグロの解体ショーが
朝からあると聞きつけ、行楽の車から横にそれつつ
GETしてきたお腹のところのすき身をスプーンで集めてネギトロ丼。
2人で500円なり。
切り身を買ってあげたいが2人ではすき身で十分すぎて申し訳ない。
すごい脂ののりでやっぱり十分すぎました。
箸休めは庭の蕗をあっさり煮びたししたもの。


近所で遊べ過ぎちゃってどこにも行く気にならない。
のどかな風景まで徒歩5分。


安藤みかげ