空色の明日
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2014年11月30日(日) 冬支度

週末、スケート三昧。
NHK杯ぐらいでしょ。
ちゃんとアイスダンスを放送してくれるの。
アイスダンスが一番好き。
あと女子シングルのレオノワちゃんがめちゃくちゃよかった。
どんどんいい方向に変化してると思う。
女子では唯一無二のスケーターだと思うな。


椎名林檎&西加奈子の対談。
私は椎名林檎ちゃんの「作り物」感が好きで
だからどっちかというとライブ感のある
東京事変よりもソロ名義が大好きなのですけど
そうじゃない人もいるんだねぇ。
彼女はあれが売りなんだと思ってたけど。
ほんと、リリースしたらもう聞き手のものだもんね。

そんなかんじでNHKばっかり見てました。


明日から12月。
毎年恒例のクリスマスリース作りをしました。
庭にあるヒバの剪定がてら・・・。
今年は植木屋さんに来てもらってないので
たっぷりな肉厚のリッチなリースができました。
ほんの数年習っただけのフラワーアレンジメントでしたけど
こんなに生活を楽しませてくれる。
習ってよかったなぁって折々に感じます。
リースだってワイヤー1本あれば作れちゃうんだから。

今年もあと一か月。


2014年11月24日(月) バケーション

金曜日、ムロツヨシちゃんのMURO式へ。
ちょっと飽きてきた感がある。
次は行かないかもしれない。


土日に淡路島へ。
我が家は大抵、旅行というとみんなの逆方向を目指す。
夏は北へ、冬は南へ。
夏はさんざん日本海に行った。
蟹もないのにと言われながらも。

秋の淡路でしたがお天気はおだやかで
海は始終凪いでいました。
そんな時は漁師さんも海に出るので
魚介類は美味しいに決まってる。

今回のお宿は食べ物重視ではなかったですが
お風呂やお部屋はサービスはとてもとてもよかった。
ちなみに「島花」さんというお宿。
お食事は女性好みなワインに合いそうなやつ。
美味しかったけど踊り食いみたいな魚介は
当然出るはずもなく、まぁでもそれは想定内だったので
それはそれで洒落た一夜を満喫。

そのかわり翌日のお昼にお魚三昧のお店を予約しました。
そのお店がもう!!私の好みを十二分に満たしてくれる
ド直球で私のハートをつかんでくれるお店でした。
お魚が新鮮でないとできないような
シンプルな味付けで勝負してくれちゃうような。
ちなみにそのお店は「万代」さん。
とにかく地魚。
私にとって地魚という言葉はいうなればお金とか宝石とか
そのぐらいキラキラと輝くお宝な言葉。
鰆のタタキとかカマスの味噌漬け焼きとか
ウチワハゲの煮つけとかサヨリの握りずしとか
アオリイカの小ぶりで柔らかいやつの酢の物とか
もう!!なんなの!
こういうの、大阪では絶対に出ないから!!
出ないけどこっちの方が絶対美味しいんだから!
っていうのをちゃんと食べさせてくれる。
ちゃんと淡路に行った甲斐というものを与えてくれる。

次回はホテル素泊まりでここで食事がいいです。
もう、それが絶対いいです。



そんなふうに贅沢三昧している中、また大きな地震。
日曜は野島断層保存館を初めて見に行きました。
地震体験スペースみたいなとこは
やっぱり怖かったけど、地盤や震源からの距離や
角度によってみんな全然揺れ方が違うので
私の感じたのとは全然違った。
たぶんこんな揺れだった人もいたのだろうと
そういう感じでした。
当時の映像や、特に音に敏感に反応する。
消防車の音がたくさん重なったりすると
涙がでてきちゃう。

記念館でいろんな資料を見て帰ったら
長野の地震の説明がそのまんま単語など理解できました。
そんなTVを見ながら「いやだねぇ」と話していたら
地震がありました。
震度1でしたけど。
「いやだ〜、いやだ〜」と言いつつ出口方向へ足が向く。
もう反射的にそういう感じになるのか。

それにしても、長野ではあんなに倒壊家屋があったのに
一人の犠牲者も出なかったことはホントにすごい。
停電しているにもかかわらず、あの迅速な人々の対応。
この20年に人々が気付いて築いてきたものが
そこに生きてるならあの地震も日本のためになったのだと思う。


2014年11月15日(土) Q10

週末、ドラマ「Q10」のDVDを一気観。

オンエアの年は父が亡くなって
いろいろと他のことに気持ちが忙しくて
あまりちゃんとドラマとか見れていなかった年で
木皿泉脚本で河野Pとくれば見なくちゃだったけど
その時はスルーしてたものです。
この前ドラマ「昨日のカレー、明日のパン」が終わって
それがらみでSWITCHインタビューで
佐藤健くんと木皿さんが出てたりしたので
「もうこれは今観ないとな」とまとめレンタル。

あぁ〜、しみた〜。
もしもっと若いときだったらほんとに相当ハマってた。
セリフが一言一言ものすごくよい。
「昨日のカレー、明日のパン」よりガツンときたのは
やっぱり脚本だけじゃなく河野さんとか
スタッフの方々がやっぱり好きだったからだろうな。

途中でパンのとことか「昨日のカレー、明日のパン」に
繋がってるとこがあったなぁと今なら思う。

「昨日のカレー、明日のパン」って
本を先に読んでたけど、とにかくこのタイトルが
すごすぎてやられた。
人生そのものだよね。
そのタイトルが木皿作品の根源ってかんじがする。

昨日のカレーや明日のパンがあるから
毎日が昨日から繋がって
明日に向かっていけるんだよね。
それをわかるのは大人になってからだけどね。

あぁ、「Q10」よかったってことを書きたかったのに。
もう大人になっちゃったからちゃんとは書けないね。


2014年11月13日(木) 追悼

兵庫県の前知事 貝原俊民氏が不慮の交通事故で亡くなった。

貝原氏は阪神淡路大震災当時の県知事で
その後の復興に尽力された方。

私は兵庫県に生まれ現在も兵庫県に暮らしていますが
県庁に行ったこともないぐらいなので
県知事を生で見たこともないくらいですが
そんな私でもこの方のお名前はフルネームで知っています。

あの日からずっと先頭に立って
県民をひっぱってこられた紺色のジャンパー姿は
今でも忘れません。

ネットニュースで訃報を知った時
なぜか涙がこみあげてきました。
その理由がわかりません。
会ったこともない話したこともない人だけど
リーダーというか同じ道を歩んできた仲間というか
そういう大切な人が亡くなったという気持ち。
きっとそんな風にこの訃報を聞いた県民は
私だけじゃないと思います。

震災という大きなものを乗り越えるって
そういうことなのかとふいに思いました。



知事という仕事だから誰も褒めてはくれなかったでしょうが
今、心から感謝の言葉を贈りたいです。
20年、兵庫県を生まれ変わらせるために
たくさんたくさん尽力してくださって
本当にありがとうございました。

あの日のジャンバー姿にこんな一県民でさえ
感謝しています。


2014年11月09日(日) バウムクーヘン

いつもいく美容院の人が
今年はお伊勢参りにいくと良い
という話をしていて、旦那さんにそれを話すと
なぜか「行こう!絶対行こう!」と張り切り
先週行ってきました。

ものすごい人でした。
なぜかというとその日は大学駅伝のゴールが
お伊勢さんの内宮だったからもあります。
でも、いつも思うのですが神様に
何かを求めている人があんなにも多いことに正直驚きです。
パワースポットという言い方もありますが
それも何かを求めてるわけですよね。
内宮は「お願い」するとこじゃないそうですが
結局何かを求めてるから行くのですよね。

そういう私もなぜか行ってるわけですが
なんとなく行くことに反対する気もなくて
それがなんでかと考えていました。

そういえば結婚してすぐぐらいにも
なぜかお伊勢さんに行きました。
どうせ「海鮮がおいしいだろう」的な理由がメイン
だったのでしょうが。
そして、思えばその前の旦那さんとも行ったことがあります。
でもその人とはそれっきりでしたが
今回は同じ旦那さんとまたお参りできて
お参りの時に
「またこうしてくることができてありがとうございました」
という言葉しか出てきませんでした。
正直今の私は日々なんだかんだあったとしても
神様にお願いしてすがりたいほどの悩みも苦しみもないほど
幸せだということです。

ことしはお伊勢さんでは「おかげ年」というそうです。
きっと私は「おかげさまで」と言うために魂が行ったたのだなと
そう思いました。




「49日のレシピ」を一気読みしました。
映画になったくらいなので感動するやつだとは思ってましたが
私の中では全然別の視線で子供のこととか夫との離婚とか
そういうことがあまりにリアルにわかりすぎて
それで一気に読みました。
感動というか気持ちがモヤモヤしすぎて
でもそれがよく描写されすぎてて
それがすごいなぁと、本筋とは違うだろうところで感動しました。
本筋のところもよかったけれど
私の感じ方はもっと全然違うところだなと
あれの映画を観た母の感想を聞いて思いました。
どんなに同じDNAの家族であっても
共有できないのは重ねた経験なのだなと。


そのあと、昨日の「SWICHインタビュー」の木皿さんのをみて
テーマの答えを決めて書かないというような話を聞いて
あぁ、私が木皿作品が好きなとこってこれかと思う。
テーマ=答えというようなシンプルにすませられるものじゃなく
木皿さんの作品って数学の「証明」みたいなもんだと。

あのことがあって、このことがあって
それでこんなことが起こって、それで
これが証明されるみたいな。
過程が大事と言うとペラペラだけど
その過程を感じてこその今があると思う。

その過程の感触を丁寧にしてるから好きなのだと思う。
人の思いってその思いのスタート地点からゴール地点までって
点と点じゃないもの。
出会って恋してキスして別れるってドラマじゃなく
点と点を繋ぐ線の部分をきちんと描いてるから
こころに触れる作品なんだなと。
だからかもしれないけど、木皿作品に
長い時間軸の作品はないなと思う。
でもそこが好き。
たくさんの出来事をバウムクーヘンみたいに
重ねて作られる今の自分。

「小暮荘物語」の帯に小泉さんが「好きだ」と書いてたことから
このところずっとそういうバウムクーヘンの
形状をイメージしていたところです。

年齢を重ねるってこういうことにも気付くことなのだな。


安藤みかげ