空色の明日
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2009年09月27日(日) おばちゃん

秋のドライブ。
今年は例年より2〜3週間はやく
もうススキが穂を開きかけているので
砥峰高原へススキを見に。

途中、青柳の道の駅のざるそば定食が美味しいと
さるちゃん情報があったのでそこでお昼に。
手打ちのざるそばと、手で握った絶妙な
力加減のおにぎりに野菜天麩羅で850円という
見事なコスパと美味しさ。
「そばはもちろんだけどおにぎりがいいよ〜」
と言うさるちゃんの言葉通り
懐かしいおにぎり。
自分で握ると、ついつい握りすぎてしまうので
お手本に出会った気分でした。
おばあちゃんのおにぎりもこんなだったなぁ。
さるちゃんもおばあちゃんのおにぎりを
思い出すといっていた。

そしてススキへ。
行ってみると、去年から今年にかけて
映画「ノルウェーの森」の撮影が行われていたそうで
松山ケンイチくんはじめスタッフの写真が
展示されていました。

今週はススキがいい加減にまだ開いていなくて
夕方に3キロほどハイキングをしたのですが
夕日にキラキラと穂が輝いてとても綺麗。

帰りに里のほうまで降りてくると
おばちゃんが家の軒先で自分でとってきた
蜂蜜を売っていました。
買いに行くともう店じまいとのことで
しばらく話し込んでしまいました。

ご主人が亡くなり、子供さんも町へ出て行って
1人で寂しいのよという感じが
言葉の端々に垣間見られ、話し終わって
「残っても1人で食べられないから」と
お野菜をごっそり頂いてしまいました。
車に乗って「ありがとう!」と
別れを告げてから
夫が「おばちゃん、喋りたかってんなぁ」と
つぶやきました。
隣でせかすことなくおばちゃんの話に
頷くそんなところがこの人は私と同じ気持ちだなぁと
思いました。

この前の明石のおばちゃんの時もそうでしたが
ふとしたお話を通して、ちょっとだけだけど
気持ちが通じることの温かさは
世の中がどんなに変わっても嬉しいものですね。


2009年09月21日(月) デパート

梅田のデパートリニューアルラッシュが続いています。

職場が池田になったこともあり
梅田からすっかり足が遠のき
そしてあの激しい人の波の流れに
ますます気後れしてしまい
ずっと偵察に行けず。。。

っが、先日の編集室訪問の前に
少し時間があったのでひとまず
阪急のデパイチへ。
いや〜、人多すぎ。
しかも売り切れすぎ。
ショーケースにたどり着けません。
店内に行列を作っちゃってるから
じっくり見てまわることさえままなりません。
これはよろしくない。
もうしばらくほとぼりが冷めるのを待ってから
じっくりとお買い物に行くことにしましょう。


その後、阪神の前を通ると
いつもクラブハリエのバウムクーヘンの
行列があるところがさらに行列倍増。
っが、その最後尾には
「ガトーフェスタハラダ最後尾」の文字が。。

以前、東京の知り合いに頂いて美味しかった
ガトーフェスタハラダの「王様のおやつ」。
やっと関西進出で、これは手土産にちょうどよいぞ!
と、もくろんでいたのですが
こんなに並んでたら手軽に使えんではないか!!
特にホワイトチョココーティングされてるやつが
魅力的なのに。。。

そんなことならシベールのラスクで十分だ!
シベール、サクサクと美味しく味のバリエーションも豊か。
ハラダ進出で撤退の危機にさらされなければ良いが・・・。


そういえば、この前、西宮阪急のお肉売り場で
ミノサンドというホルモンを買ったのですが
ようは、ミノの真ん中に脂がサンドされた
コレステロールたっぷりなアイテムなのですが
これの味が忘れられません。
タレで少しもんでから、魚焼きグリルで焼きました。
これがフライパンだと脂が落ちないので
絶対美味しくないのですが、グリルだと
脂が落ちて、香ばしくたまらない味になります。
炎がボーボー上がるのでちょっと心配になりますが。

あぁ、デパ地下(デパイチ)満喫の日々。


2009年09月20日(日) 女と仕事

実家へ行くついでに明石へお買い物散歩へ。

魚の棚商店街でいつものお買い物。

ハセ蒲鉾店で練り物を購入。
黒谷商店の鰻が美味しいよ!と
途中で母から携帯に電話が入り購入。

そしていつも行く中村商店で
上質なきなことわらび粉を買いに行くと
いつもは店先にいっぱい豆や雑穀が並んでいるのに
いつもの半分も並んでいません。
豆を計って袋詰めしているいつものおばちゃんに
「今日はわらび粉はない?」と聞くと
「あるよ、あるよ。
ずっとこのところ店を閉めてて久しぶりに開けたから」
とわらび粉を出してきてくれました。

聞くと、ご主人がずっと入院されていて
看病しながらお店をされていたのだけど
つい最近お亡くなりになったそう。
それでずっとお休みされてたとのこと。
いつも元気なおばちゃんがちょっと
小さくしょぼんとしていました。

私と夫が
「おばちゃんのとこのわらび粉食べたら
市販のわらび粉は絶対食べられへんから
これ買いに明石まできたんよ」と本音をもらしたら
おばちゃんの顔がパッと明るくなって
「おたくら、ようわかってはるわ。」
とその粉が他とどう違うか説明してくれて
「ありがとう、ありがとう。嬉しいわぁ」と
何度も手を握ってくれました。

ご夫婦でお店をされていたのに
ご主人がいなくなって、元気なおばちゃんも
さすがにお店をやっていく元気が
湧いてこなかったのでしょう。

でも、仕事を持っていると
こういう時、自分を待っていてくれる人が
いるということは、何よりの張り合いになるもの。

私が今、バタバタと忙しいながらも
専業主婦にならずに仕事をしているのは
こういうことかもしれません。
自分の居場所をいくつかに分散しておくことは
片一方で何か苦しいことがあっても
もうひとつは少なくともその苦しみより
少しだけはいいのですから
そのことに救われるものです。

これだけ自分で遊べる人間なので
専業主婦で自由にすればいいのにと言われますが
家庭が幸せだと思えるのは
仕事で多少しんどい思いをしているからだと思います。


「おばちゃん、また楽しみに買いに来るから
お店がんばってね!」と告げて帰る背中に
「ありがとう!」とおばちゃんの元気な声が聞こえました。


2009年09月18日(金) 今年最後の冷やし中華

先日、登場させていただいた雑誌の出版社から
再びお誘いが。

来月号の企画に少しばかり参加させていただきました。
内容はとても楽しいもので
言いたくてウズウズしていますが
ひとまず雑誌が発売されるまでお預けとして・・・。

集合場所の出版社会議室には
一緒に私と同じような読者の方が3人。
そのなかに、とても素敵な話し方の人がいて
言葉が優しく、しかも素敵な言葉を
選びながら話される人でした。
たぶん年齢も同じくらい。

お話してみると広報的なお仕事を
以前されていたそうで
やはり言葉を扱うお仕事の人って
魅力的な言葉をプレゼントのように
発することが出来て
それはまるで音楽を聴いて
素敵だなと思うような感覚でした。

音楽よりもずっとずっと簡単に
発することができるけど
そのチョイスはとても瞬間的で
難しいものですね。
私もあんなふうに話せたらいいのに。




そろそろ夜が寒くなってきて
今年最後の冷やし中華を作りました。
我が家の冷やし中華は胡麻だれで
具はもやしと胡瓜とアボガドとカニかまとトマト。
ハムや焼豚は食感や脂っぽさがが
なんとなく麺と絡まない気がして
いろいろ考えてカニかまとアボガドが
あっさり感とこってり感の上で
絶妙に胡麻だれと合うのです。

具を準備していてアボガドに包丁をいれると
「しまった!」と感じました。
熟していなかったのです。
包丁が入りにくいことですぐにわかります。
半分だけ熟していたので
それはスライスしてなんとか具にしましたが
残り半分をどうしたものか・・・。

ふと耐熱容器に入れて電子レンジで
皮付きのままチン。
(熟してないので皮もむきにくい)

温まったアボガドに塩をパラパラとして
恐る恐る口に運ぶと・・
なんでしょう!この美味しさ!
ポテトチップス味のふかしたじゃが芋の味です。
つまり味はポテトチップス、食感はふかし芋。
油分が香ばしくなり、ホクホクしが食感で
あっという間にペロリ。
これは今度からグラタンにしたり
焼いて食べたりいろいろやってみなくちゃ!


2009年09月12日(土) 小浜

雑誌で敦賀を特集してたので
連休前なら道もすいているだろうとドライブ。

以前、小浜に行ってお魚が最高だったので
期待大で掲載されていたお寿司屋へ。
っが、全然だった。安いだけだった。
明石の季凛さんのほうが全然美味しい。

っで、お口直しにそのままやっぱり小浜へ。
小浜フィッシャマンズワーフは漁港内にあって
お魚屋さんコーナーがあり
お刺身、お寿司などを買うと
横のテーブルコーナーで食べることもできるのですが
ネタがノドグロだの、キンメダイだの
関西ではなかなかお目にかかれないものが
リーズナブルで、しかも新鮮。
おまけにお味噌汁1杯サービス。
ご飯と飲み物は販売しているから
好きなお魚でお食事できるわけです。

以前ここに行ってあまりの美味しさに
衝撃をうけたのですが、やっぱり
ここに戻ってきてしまいました。
お刺身はイカとキンメダイとノドグロとヨコワ。
お寿司はなんとハタハタの握り寿司。
ハタハタを生でなんて絶対ここでしか
お目にかかれないと思って恐る恐る口にすると
プリッとした食感と溶ける脂が最高!

結局ここで満喫して、そのあと
へしこを買って、カレイの一夜干しと
甘鯛を購入。
もちろん車にはクーラーボックスをスタンバイ。

帰って甘鯛を塩焼き、お頭を潮汁、
へしこでお茶漬け。
うぅ、たまらん。

途中で美山を通るので
朝一で名物のきびもちの出来立てをほおばる。
幸せ。


ところで小浜の街のあちこちで
オバマ大統領の似顔絵を発見。
「小浜大統領」と書いてるお店も発見。
おまけに商店街ではテーマソングまで
ヘビーローテーション。
おそるべし、小浜。

しかし愛すべきスポットが多すぎる街。


2009年09月06日(日) 神戸へ

久しぶりに神戸へ。

久しぶりに母と二人で歩く。
「女の子ものがたり」を見て
サンプラザBF1の「タンカフェ」で
ベトナム料理を食べてゆるい時間を過ごす。
デパートをぶらぶらと歩く。

「神戸の母娘は姉妹のように一緒に歩く」と
表現されますが、それはいくつになっても同じ。

例えば、若い時は母が私の気分転換に連れ出してくれた。
そして今は反対に私が母を気分転換に連れ出す。
子供の時にしてもらったように
見たことのないもの、食べたことのないものを
ちょっぴり教えてあげる。
そして彼女はちょっと目線がリセットされて
元気になって帰る。

「女の子ものがたり」
思っていたよりも華やかさはなかったけど
みんな心の中に持っていた思い出を
つつかれる感じ。しかもそっと。


雑誌Richer(リシェ)が発売されました。
発売前日に編集部さんから送っていただき
開いてみるとかなりあちらこちらに登場してて
しかも大きく出てて驚きました。
ご紹介させていただいたお店に
「いまからいくよ〜」と
何人かのお友達からメールが来て
それぞれは知り合いじゃないけど
同じお店の中に私の友達が何人かいるのが
なんか面白いな。
どうせなら私も行けばよかった(笑)


2009年09月05日(土) バウムな豚

私も食べることには貪欲だが
ダンナさんはもっと貪欲、かつ行動派かもしれない。

先日ふと私が
「クラブハリエのバウムクーヘンを
餌にしてる豚が滋賀にいるらしいよ。」
とつぶやいたばかりに、ネットで販売場所も調べ
ドライブの理由に「豚を買いに」行って参りました。

枚方の住宅街を抜けたところに
その小さなお店はありました。
お店に卸すのが大半で
一般販売している場所はほとんどないらしいのですが
その割にはバウムクーヘンと書いているわけでもなく
(まぁ、豚がメインですから)
非常に見た感じおとなしいお店なのですが
売っている豚肉の価格や、
「おい、これ牛肉買えるぞ」というお値段。

しかし1時間も車を飛ばしてきたからには
チャレンジせねばと、ロース、バラのスライスと
ロースのテキ用を購入。

勇んで帰り、しゃぶしゃぶ、トンテキ、もやし蒸し
などなどそれぞれのパーツにお似合いで
お肉の味が一番わかる味で食す。

ここまで臭みのない豚は初めてです。
いろんな豚を食べましたが柔らかさ、味、臭みのなさ
どれをとっても優れもの。
あぁ、これでもう少しだけ安かったら。。

しかしあのクラブハリエを食べてるわけですからね。
豚肉とバウムクーヘンを両方買ったと思えば安いものです。
(やや無理のある解釈)

ちなみに固めのバウムを1枚1枚はがしながら
食べるのが好きな私は、
クラブハリエ食べるならシフォンケーキ食べるけどなと
少しだけ心の中で思っています。ごめんなさい。


安藤みかげ