空色の明日
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2001年07月31日(火) あとを濁さず

選挙が日曜に終わってテレビ番組も少しづつ元に戻り始めました。
やはり小泉人気からか自民党圧勝!

まあ、これといってすごく支持してる党もない私ですが
すごく気に入らない党がこの度二つできました!
民○党と自○連合です。

なぜかというと選挙が終わったにもかかわらずまだポスターを
町のあちこちに放置しているのです。
人が多すぎるので昔みたいにでっかいボードに張っていくシステムが
なくなったのでしょうか?
個々にあちこちポスターを貼っていったわけですが、
この二党だけは一向に撤収する気配もありません。

横に並んでいた自民党は翌日には綺麗にみんなはずしてありました。
大騒ぎしてもちゃんと後片付けできる自民党に比べ、
負けまくった上に後片付けもしない。
はっきりいって街の美観を損ねるんですよね、あのポスター。
USJの周りにもベタベタ。
しかも麦わらカンカン帽被った某落語家の顔だったりします。

後片付けもしないような党に日本の山積みになった
今までのツケの後始末なんてできるとは思えません、はっきりいって。
新聞もあんまりちゃんと読んでないような奴はそういう
足元から判断するんだわよ!
あとを濁さず次に向けて飛び立って欲しいもんだわ。


2001年07月29日(日) 幸せ

選挙には行って来ました。
まあ、別にそれについて特に書くこともなく・・・。

さっき「サイダーハウスルール」を見ました。
孤児院の話だと聞いていたので暗い話だと思っていたら
とても優しくて、自然で好きなかんじの映画でした。

映像になると「愛」って絶対「愛してる」だの言葉にして
大袈裟に表現するものだと思っていましたが、実際の「愛」
なんてものはそこいらに転がっていて、気付きもしない
ぐらいのものなのかもしれない。
そんな大袈裟じゃないのが本当の「愛」だと気付かせる映画だった。

このごろ「幸せ」ってなんだろうと考えることが多い。
「幸せ」の形は人によって違うが、少なくともどの「幸せ」も
長続きはしない。
つまり初めは「幸せ」と感じていることも慣れてくると
だんだんそのありがたみがわからなくなってくるものだ。
心を穏やかにし、欲張らず、清らかな気持ちでいれば
長く続くかもしれないけれど、大抵の人間はどこまでも貪欲。
つい、自分を不幸に思いたがってしまいがち。

だからたぶん幸せを数に表せるとしたら、本人が気付いている
幸せの数より、周りの人がその人を見て「あの人は幸せだな」と
思う幸せの数のほうが多いかもしれない。

こうして自分のことを書いているから周りの人たちは私のことを
今までよりは、ずっと知っている。
そして私は自分で「幸せだ」と思ったことを書いて、それを
忘れたりする(笑)
友達と会って「あなたは幸せだね」とあらためてその幸せを
指摘されて、その幸せに気付かされることも多い。

幸せは作る物でも探すものでもなく「気づく」ものかもしれない。


2001年07月26日(木) プロデューサー

朝のワイドショーで草刈民代密着取材みたいなのをやってた。
そう、あの映画「Shall we Dance?」の綺麗な先生だった人。

彼女は本当にバレエが好きで高校を中退してまでダンス学校
に通ってずっとバレエ一筋に生きてきた人。
周防監督と結婚したのは正解だと思う。

監督って女優さんと結婚するケースが多いけど、家事より
仕事に重きをおく事を理解できるから続くんだろうな。
草刈さんも全然家事ができないというか、しないらしい。
たぶん監督もそういうことをさせるために結婚していないんだろう。

まあ、それはいいとして、今日のインタビューで気になった言葉。
3人姉妹の長女だった彼女。
妹2人が学生の頃「たのきんトリオ」に夢中だったのに
「たのきんトリオ」をまったく知らなくて、学校で
「なんで知らないの?」と指摘されても全然へっちゃらだったそうだ。
「今までに好きなタレントさんとかいなかったんですか?」の問いに

「そういう事がかっこわるいと思ってた」

なかなか、言えそうで言えないです、そんなこと思ってても。
周りに踊らされてない(ダンサーに使う言葉でもないですが)。
彼女の凛としたイメージはそういうポリシーを貫く強さからなのね。

最近私の頭の中によく湧いてくる言葉は「セルフプロデュース」。
自分自身を演出できること。
草刈さんのように周りに流されず自分をコントロールできる人
もセルフプロデュースができる人。

でも私のような『ぐなぐな』な人間もセルフプロデュースしている。
たぶんみんなもそうだと思う。
例えば、お化粧したり洋服を選んだりすることもそうだし、
人に対しての接しかたをそれぞれの相手に合わせたりすることもそうだと思う。

恋愛なんかはまさにセルフプロデュース合戦だし、
なんとなくでも「こうありたい」というビジョンがあれば
それはセルフプロデュースだと思う。

世の中で自分という人間だけが唯一、自分の思い通りに操れる
人間なわけで、「自分をプロデュース」していると思えば
なんとなく自分に愛着が湧く気がする。
そう考えると自分という人間を意外に簡単に客観視できるかも。

ただ、プロデュースしすぎて自己顕示欲みたいになると
嫌われるので気をつけよう(笑)


2001年07月25日(水) 完全無敵のやつら

クーラー生活で育った子供は熱中症になりやすいとか。
確かに最近は「殺菌」だの「抗菌」だのと親が神経を
使いすぎて子供の抵抗力が弱っているんじゃないかと感じます。
だいたい、なんでもいい加減な私はそういうことには疎いです。

だけど!!!
そんな親がいてそんな子供がいる中で、唯一バイ菌も
恐れおののくのが女子高生!
最近ワイドショーなんかでよくやってますが、風呂に入らない
とか洗濯しないとか・・・。

この前母が朝に神戸の三ノ宮駅に行ったら、駅のそばの
広場に女子高生やその位の年齢の女の子が、ごろ寝してて
びっくりしたと言っていました。

あんた、今時住所不定のおじさんでさえダンボールとか敷いて
寝てるってのに、地べたに寝てるって・・・。
おじさんたちがびびって遠巻きに見てたそうです(笑)
やっぱりヤツラは完全無敵です。

私たちが高校生の頃は不潔が一番恥だと思ってたのにね。
小さいエチケットブラシとか流行ったし、みんな体育の授業の
あとは8×4とかシューってやってたのに。

おそらく彼女たちが数年後に母親になるころには抗菌グッズなんて
全く売れなくなるんだろうなと思うと、なんか「キレイキレイ」の
コマーシャルの奥さんたちが急におばさんに見えてきました。
10年後にはおそらくまたO−157とか大流行すると思います。

あ、占いってこうやって読んでいくのかな?


2001年07月24日(火) 親バカ

キムタクの娘、心美ちゃんの内祝いが子供の足型プリントの
Tシャツだったというのは有名な話。

先日の24時間テレビで明石家さんまが、中居くんに
「キムタクに言うとってーや!あれだけの(金額の)祝いで
Tシャツ2枚はないやろ!」と言ってました。
私もそう思います(笑)

まあ、キムタクですからね、そのTシャツを売りに出したら
ものすごい値段がつくでしょうけれど、それにしたってね、
普通に友達からこんな内祝いが来たら、まちがいなく私は
その人を馬鹿にしますね(笑)
だからあのTシャツを見て私の中のキムタク株は更にダウン
したのは言うまでもありません。

前の年賀状の時にも書きましたが、子供と言うのは
親だけのアイドルであります。
それを注意深く自覚して頂きたい。
もちろんこれは私に子供がいないから大声で言えることですが。

結婚式の引き出物に自分たちの名前の入ったものを送る人が
いますが、これだってね、「記念になる」と思ってるのは
本人たちだけなんですよね(笑)

いえ、むしろね、そんなにでかでかと名前なんかいれると
絶対にそれは使ってもらえないでしょ?
それより誰にも使えて長く愛用できるようなものを送って
誰かに「これっていいね」なんて言われた時に
「これは、○○ちゃんの結婚式の引き出物なの」なんて
言われる方がずっと記念になると思うのです。

そういえばこのまえの「はなまるカフェ」でヒロミが
引き出物にまな板を送ったという話をしていました。
お父さんが大工さんで、1枚1枚手作りされたそうです。
こういうものがうれしいな、私なら(重いけどね)。

キムタクももうちょっとそういうとこに頭が働くぐらい
「デキる男」だと思ってたんですが・・・やっぱり株暴落です。


2001年07月18日(水) 普通紙FAX

我が家のFAXは普通紙用。
こいつの売り文句は「紙が両面使える」ということと
「プリントが劣化しない」ということ。
一般的なロール紙は時間が経つと印字が薄くなったりする。
しかし普通紙なら紙のトラブルはほとんどない。

けれど!!!
私はこいつにほとほと困らされてばかりいる。
こいつの弱点は2点。

まず1つはプリントアウトの方式。
受信した時に一旦メモリーされ、それをあとから印字する
という方式である。
だが、こいつのメモリーはなんとも貧しい。
写真入パンフなどを送ってもらおうもんなら2枚ぐらいで
メモリーがなくなってしまう。
そうなるとそれ以降まったく受信を拒否するというわがままぶり。

一応そういう時のためにメモリーせず同時プリントできる
システムもあるのだが、こいつがまたくせもの。
なんと設定をして3分以内に受信しないと設定がキャンセルされる。
しかも自動的に受信したのではこの機能は適用されず、
一旦電話に出て、私が「受信」のボタンを押さないとだめ。
なんじゃそりゃ!!!!!

つまり相手が「今からながーいのを送るからね」と電話をしてくれて
それを一旦切って、私はその同時プリント機能をすぐさま設定し、
3分以内に原稿を送ってもらい、しかもFAXが勝手に受信するより前に
受話器をとり、「ピー」という音を確認してからボタンを押さなければ
機能しないわけである。

はっきりいってこれは失敗作としかいいようがない。

おまけにこのマシンは、プリンターでもおなじみ
「なーんかいいことあったらしい」のC社のものだが
C社はインクジェット方式が売り。
でもこのインクジェットはあまり使用頻度の低いFAXには
実に不向きである。

なぜなら・・・・
すぐ乾燥してつかえなくなるんだよ!!!!!!

冬場なんか暖房で部屋が乾燥するのと一緒にインクが乾燥する。
月1ぐらいのプリントだったりすると使うたびに新しいインクに
交換しないといけないぐらい・・・。
はっきりいって不経済だ!!!!
いくら用紙を両面使えたって、こっちのほうがずっと高くつくんだよ。

残念ながら私のPCは電話回線ではないため、こいつでFAXを
受ける事はできない。
でも、もし今のFAXが壊れても二度と普通紙FAXは買わないぞ!
っていうかFAX自体もうあんまり必要ない。
国の偉い方々、お願いです。
早く日本のIT化をを進めてください。


2001年07月11日(水) 火と水と風を扱える人

体のためにも地球の為にもお財布のためにもなるべく
クーラーは使わないでいたい。

幸いこの街は海が近く風が止まることがあまりない。
この風を上手く家の中に流すのにはテクニックがいる。
とにかく家中の窓を開ければそれでいいかというとそうではない。
上手く風の吹く方向に沿って入り口と出口を作ってやり、
それ以外を締めると勢いよく風が通り抜け、涼しさが増すのだそうだ。

一応に4面とも窓があるが、なかなかそれを上手く使いこなせない。

私の憧れは「火・水・風を上手く扱える人」。

幸田露伴がある日、雑巾がけをしている娘の文さんに、
「水を侮ってはいけない。こんなにバケツに並々と水を入れては
雑巾を洗う度にこぼれて周りを水浸しにしてしまうだろう。
水は手ごわいのだぞ。」というようなことを話したそうだ。

そう、水も火も風も手ごわい。
BBQや飯ごう炊さんで上手にスマートに火をおこせる人なんか
尊敬してしまう。
ああいうのをみると、ガールスカウトでも入ってればよかったと思う。
火をおこすことはおろか、強めたり弱めたりすることもできない。

ガスコンロと水道とクーラーで育った私はどれもスマートに
扱えないでいる。
火はなかなかチャンスがないので上手くなる自信はないけれど
水と風はただいま格闘中。
今度実家に帰ったら祖母の動作をじっと観察してしまいそう。


2001年07月05日(木) 別世界パノラマ

時々ここに登場している我が母。
いつも元気はつらつの彼女は以前勤めていた病院をやめ
今は職安に通いながら週一でホームヘルパーのバイトをしている。

そのバイト、いわゆる一人暮らしの老人のお手伝いをするという
ヤツなんですが、これは1日2時間で6000円もするという
とってもバブリーなサービスなのです。
もちろん彼女の懐に入るのはいくらもピンハネされた後の、微々たる
お小遣いなのですが、こんなサービスを受けている人はやっぱり
バブリーな人なのです。

彼女のいま行っているところは神戸の北野にある、ものすごく
由緒正しき高級中華料理店のマダムのお宅なのです。
もちろんマダムはもう引退され、今は息子さんが跡を継いでいます。

私が秘書として勤めた時にもその世界観の違いに驚きましたが
いくら役員と言えどもサラリーマン。
それに比べてこのマダムは紛れもない大金持ち華僑なのでございます。
それまでにもとっても偉いお茶の先生とか、元ヤクザのおじいさん
とかいろんな人の家を担当し、さまざまなカルチャーショックを
ショックとも受けとめず、めくるめくリアルな別世界を
嬉々として楽しんできた彼女。

今もそれはそれは楽しいらしく、先日も「ちょっとお肉を買うから
ついてきてくれるかしら」と言われついていったら、とーっても
小さい肉の卸みたいなとこに連れていかれ、そのマダムがきた瞬間
お店の店主は奥の倉庫から表に並んでないような素晴らしい肉を
その場で切り始めたそうな。
「ひゃー、やっぱり金持ちは違うね!」とおもっていたら
お代を聞いてさらにびっくり!
なんと店頭の普通の肉と同じ値段!!!!
そう、そのお肉屋さんはマダムの高級料理店に卸している肉屋さんだったのです。

表には出ないけれどいろんな世界がこの世の中には潜んでいます。
そういういろんな世界を垣間見れるという意味で彼女は
この仕事をすごく楽しんでいます。
これって「家政婦は見た」と同じだと思うんだけど(笑)

まあ、老人介護の仕事って合わない人にはとってもつらいと
思うんです、正直。
でも彼女の場合、私に輪をかけて楽天的と言うか、なんでも
得になるように考えて吸収しようとする。
だからボケてしまった「元偉い人」なんかと話すと、意外な
正直な気持ちなんかを聞けるのでとっても為になると喜んでいます。
歳を重ねた分だけ深くて重い生活の中にスルリと入りこめるなんて
なかなかできないこと。
彼女の話しを聞いてるとなんでも楽しく聞こえてきちゃう。
ああ、私はやっぱりあんたの娘だよ(笑)


2001年07月02日(月) 納涼アイテム

連日の熱帯夜でもうすでに夏バテ気味。
ほんと気温の変化に弱いです。
夏は特に。

今から納涼モードスタート。
窓はすだれ。
近所に出来たユニクロでペラペラの綿のサマードレスを購入。
短く切った髪にはいいかんじ。

そして私の夏のアイテムは日本文学。
といっても難しいのは苦手なので読みやすいやつですけど。
必ず夏に読むのは川端康成。
なぜか納涼感があるんですよねー。
文の流れがせせらぎみたいで川辺で読んでるみたいな気分。
お名前通り・・・(笑)

あとは大好きな幸田文さん。
きりっと引き締まった全く無駄のない文体は夏に浴衣を
着た時の気分に似ています。
季語じゃないけれど必ず季節の香りがする言葉がちりばめられていて
読んでいると本の向こうに蝉の鳴き声や、草の香りがします。

暑〜い夏、ダラダラの恰好で風の抜ける廊下に寝そべり読書。
夏は日本人でよかったーと思うのです。


安藤みかげ