空色の明日
DiaryINDEXwill


2000年08月29日(火) あなたになりたい!

美容院で「藤原紀香にしてください」といってそんなような髪型になって帰ってきたやせっぽっちの女の子と会った。
浜崎あゆみが女の子のカリスマらしいがみんな彼女のようになりたいと思っているんだろうか。
私も好きなタレントを見て「ああ・・あんな人になりたい」と思ったことあるけどそれは女の人に限ったことではない。
べつに『おなべ』っていうやつではななくて心も体も女な私だけど好きな男の人をみてその人になりたいというのは聞いたことがあまりない。
これってみんなは思わないんだろうか。
もちろんその人がすぐそばにいてしかもそこそこ仲がよかったりするとさすがに私もその人の恋人の座を狙う一人になるだろうがそれがとても手の届かないような俳優だったりしたらそれでもその人の隣りに立つ私を想像するかといえばそうではない。
テレビの中に収まってしまったその人から私が得られるものはその表情や話し方でそれをいいと思いファンになる。
そしてそれでも欲張りな私はその人のいいところを自分で習得したいと思うようになるのだろうか・・。

そんな自分が「もしかして変かしら?」ってちょっと気にしてた時この詞に出会った。
もう10年程前にリリースされた小泉今日子のアルバムに入っていた曲でその詞を書いたのはかの銀色夏生だった。

『あなたの恋人になれないのなら せめてあなたに あなたになりたい』

ああ・・とりあえず一人いた。って少し安心(笑)

この前までは緒川たまきちゃんになりたかったけど今なりたいのは10歳も年下のオトコノコ。窪塚洋介クン。


2000年08月28日(月) マイブーム

「マイブーム」というコトバももうかなり使いこまれてそろそろ死語へ歩みつつありますが私はこのコトバが大好き。
もともと人を出し抜くのが好きな私は流行して猫も杓子もみんなそれを持ってたり装ったりするのが信じられない。
ファッションに絞って話すとオシャレっていうのは自分を良く見せるためにするのにみんなと同じ格好したら目立たないのはもちろん同じ格好をした自分よりキレイな女の子と比べやすい状況を自分から作ってることになるじゃない!
それ以前に流行を追うってことは自分の着たいモノが自分の中から生まれないから誰かの提案した流行を取り入れて安心しようとしているわけでしょ?
「なんでそんな格好してるの?」と聞かれてとりあえずは「流行ってるから」って答えられるし。
別にタカが服にそんなに力を入れなきゃならないわけでもないのでそれでも十分いいんだけどそうでない私を「個性派」と分類されることにとても納得がいかない。
みんなと同じにしなくてはいけないと決まっているわけではないのにそれを着ないと「個性派」というのはどうでしょう?
あぁ・・話がそれそう・・(笑)
私は常に物事をセレクトするときちゃんとそれを選んだ理由を持っています。
それは今までセレクトしてきたモノたちが指し示す方向を向けばおのずと出てくるものでそれに従ったまでのことなんだけどそういうのをいちいち説明しなくてはならない場面が「個性派」とされると多々あるのです。
好きな映画ひとつとっても「その監督がとった最新作がよかったから」とか「主演者が好きだから」とか「プロデューサーがずっといい作品を作ってる人だから」とか・・。
監督やプロデューサーのことなど話し出すと相手がよっぽどの映画好きでもない限りたいしておもしろくもない話になってしまう。
そんな時ひとこと「マイブームだから」っていえば終わる。
私の中の「項目」とセレクトされたものの持っている「要素」が共鳴して「マイブーム」として選出されるわけ。
その「項目」と「要素」をいちいち説明しなくてもいいコトバをずっと探していた。
だから「マイブーム」はいま私のマイブームなのです。


2000年08月27日(日) 生き残る方法

まさか二日目にしてアイツのことを書くことになろうとは。
今日のお昼ひさしぶりに奴がやってきた。
ドンッと突き上げそのあとミシミシと周りがきしむ。
そう数年前、私の人生で一番派手なたたき起こし方をしてくれたアイツ。
今日のはおそらく震度2くらいだろう。
山積みされた商品や巨大冷蔵庫に囲まれた狭い事務所で最初の揺れを感じた瞬間「ココにいたら死ぬ」と飛び出した。
アイツに出会わなければそんなリアクションはおそらくとらなかったろう。
あの朝震源地に近い家ではその揺れは二度に分散されてやってきた。
はじめのやつが止まったとたん母親の寝ている部屋に私は掛け込んだ。
彼女はいつもたんすの横で寝ている。
掛け込んだ瞬間に二回目がやってきた。
彼女はたんすをおさえる私に「なにやってるの!布団頭から被って!」と叫ぶ。
彼女はその時天井が落ちてくることしか考えなかったらしい。
巨大なたんすの横で布団を頭から被って丸まっている。
後から私がたんすを押さえていた意味を知って「これが生きるか死ぬかの別れ道だね」と笑っていた。
平和な時代に産まれた私は子供のころから戦争や災害のテレビを見る度にその晩「水道が止まったらどうしたらいいか」「ガスが止まったらどうしたらいいか」「地震がきたら何をまずすべきか」布団の中で考えていた。
それがこんなとき役に立つとは・・。
もちろんその後もすぐに水をありったけ貯め置いたり電気炊飯器(ガス炊飯器を使っていたため)や電気グリル鍋を電器店に買いに走ったのは私である。
(その日の午後にはそれらのものは電器店から姿を消した)
その時を境に親が急に私を頼ってくるようになった。
生き残るには経験だけではない。
全てはとっさの判断でしかない。
けれど私の祖母はさらにサバイバルな場面を生きぬいてきたのでこの日もベッドに静かに横たわり「よく揺れたね」と一言だけだった。
その話は長くなるのでまた次に。


2000年08月26日(土) わたしのこと

今年の春にとうとうPCを買ったのに何もしていなかった。
HP作るとかいろいろ野望はあったのに。
友達がこれを教えてくれたのでとりあえず始めてみる事にしました。
自己紹介はあえてしないほうがいいのかもしれません。
性格・・・自分が好き。振り返るのがめんどくさい。楽しいのが好き。 
後のことはおいおいわかってくるでしょうし。
だって自分のことを書くんだから。
ああ・・こういう説明よりはやく日記にはいりたい。
ということで今日からスタートです。

夏が終わるねえ。
夏休み最後の週末。
別に夏休みがあるわけでもないのになーんとなくその寂しいような空気が私にも感じ取れる。
街ってそういうモノをなにか発していると気付くのは日曜日に別に日曜が休みでもないのになんとなく心がのんびりしたり平日に自分が休みなのになんだかセカセカした気分になったり。
カレンダーに全然左右されない生活なのに街がそんな空気を発してることを感じる。
住んでいる人達のリラックスや緊張が街を包んでいるからかな。
だから今日はちょっと寂しい気持ち


安藤みかげ