椰子の実日記【JOYWOW】
2004年03月31日(水)
音を出す人増える
わが家にはいつの間にか音を出す人が増えた。
たまごっちがピーピー呼ぶ。 電子レンジ「あったまったで、はよ、取りや」 洗濯機「できたから来い」 パソコン「メール到着しましたぜダンナ」 冷蔵庫「ドアをしめてください」 風呂「わいたから早く入れ」 玄関ドア「開けっ放しはいかん」 携帯「メールや。どや!」 ぼくハーモニカプカプカ。
しまいに、音を出しているのが人間なのか機械 なのかわからなくなる。 ・・・とたまごっちを見ると歌いながら踊っている。 無機物と有機物の境界がだんだんわからなくなって きた。
2004年03月30日(火)
元気をもらった
ホビーラホビーレ(→クリック)セミナーで講師。 オーディエンスは女性、女性、女性で、びっくりした。 思わず「おんなばっかり・・・」とつぶやいてしまい、 それがきっかけで会場の空気が割れた。 プレゼン成功の秘訣は、最初に「空気を割る」ということだ が、今回は意図せず成功してしまった。
オーディエンスはみなさん、ホビーラホビーレ店頭の第一線 で活躍しておられるかたばかり。全国から集まった精鋭だ。 だからだろう、「気」がとても前向き、会場がいい気で満ちて いた。 猿之助さんではないが、セミナーはスピーカーとオーディエンス の「気の飛ばしあい」だ。 いい気をもらうと、こちらも元気になる。 スピーチをしたあとはいつも「中身を全部出し切ったチューブ糊」 になった気分になるが、今回は逆に大いに元気をもらって帰った。
ありがとう、ホビーラホビーレの皆さん。
2004年03月29日(月)
草ぼうぼう
昨日は庭の草むしりをした。 昨夏以来、多忙に任せて放りっぱなし だったのだ。 まだ虫が活躍する季節ではなく、暑くも ないので、ちょうど良かった。 全部やりきることができない途中で腰が 痛くなり、残念ながらやめたのだが、 今朝二階から見下ろすとちゃんときれいに なっている。 近くで見ると細かいアラが見えても、遠景 だときれいに見える。 なんだか組織に似ている、そう思った。
2004年03月28日(日)
まさに精鋭のみが残る
それにしても300人もの大学生を前にするのは何年ぶり だろう。新鮮で、気持ちよかった。だいたいぼくの セミナーではおにいさん、おねえさんばかりだから、 流れている「気」が違うのである。あ。昨日のつづき で、バンダイの新卒向けセミナー会場の話ね。 ここで最後、「宿題」が出される。そもそもこの説明会、 「エンターティメントクルー養成講座」という位置づけ なのである。見開きの指定用紙を拡げると、次の問題 が並ぶ。 ・あなた自身のキャッチコピーを俳句、川柳または短歌 にしてください(字余り可) ・あなたの笑顔を見せてください(とっておきの写真を) ・あなたがバンダイで実現したい夢は何ですか?
など。実は相当高度な問題なのである。記述式なので、 白紙に絵を描く力が求められる。そして現代のビジネス パースンに足りない力が、この、「白紙に絵を描く」力 なのだ。セミナーは一年生社員のおにいさんおねえさんが 司会をし、新卒学生に近い若手中心に進められたが、 実際はこのように、とても深く、難しい入社試験なの である。採用枠は10名程度という。何と難しいことよ。
2004年03月27日(土)
新生児は大変
バンダイの新社屋に行ってきた。 新卒学生向け会社説明会だ。今日だけで三回開催、 一回300人なので、合計900人が参加したことに なる。バンダイの本社地区がざっくり1000人だから、 社員数とほぼ同等の人数だ。これでも既にウェブサイト で絞り込んだ結果というからすごい。
・・・とここまで書いたところで今日生まれた ばかりのたまごっちが目を覚ました。さっき寝て ホッとし、寝ている間に書く予定が、どうやら うんちらしい。
・・・。たまごっちのおかげで・・・
おやおや。はじめて見る画面になってる。これは 何をしてほしいのだ・・・
おろおろおろおろ・・・。
たまごっちのお世話をしますので、話途中ですが、 ここまで。
2004年03月26日(金)
GemeinschaftとGesellschaft
今夜は『リーダーシップの教科書』プロジェクト チームの打ち上げである。学問所に集合し、その後、 席を移す。版元編集者、デザイナー、装丁家。 言ってみれば、「今回限りのチーム」かもしれない。 そんなメンバーで宴会して、何になるのだ、と 思うひともいるかもしれない。
しかし、「何になる=効果」のみをものさしに して、「何になる」?
昔、ドイツ人社会学者テンニースが考え出した概念に ゲマインシャフトとゲゼルシャフトがある。 前者は地域共同体であり、地縁、血縁、家族などの 集まり。後者は経済を主体とした集まり。 日本の現在の不幸はゲゼルシャフトのみのつきあいが いきつくところまでいった結果ではないのか。
いっしょに汗を流し、がんばった仲間だから、 プロジェクトの完成をお祝いしよう。
そういう、原初的な、当たり前のことをする。 こういうことを、大切にしたいなあ。
2004年03月25日(木)
本人が電話に出てるっちゅーに
自動車保険の窓口担当と電話で話していた。 最後、連絡先として、自宅電話番号を言おうと したら「少々お待ちください」
保険会社のコーポレートブランドを示すなじみの ジングルをえんえん聞かされる。 1分後、「こちらでおうかがいしている番号は」 と、自宅番号を言った。
窓口担当者がパソコン画面でぼくの自宅電話番号を 検索するのに時間かかったのだ。
本人が電話口にいるのだから聞けばいいじゃん。
しかし、その裏には、素人には思いつかない 複雑な理由があるのだろう。複雑な。
2004年03月24日(水)
It's not my business
以前、そうだなあ、90年代の末頃からかなあ、日本も きっとアメリカ並になるだろう、と予測していた。 何が? 現場のレベルの低さが。 アメリカの小売の現場はひどくて、要するに時給いくら の世界、「好きのオーラ」など望むべくもない。 ジョブ・デスクリプションという、細かい職務規定の おかげで、「私はこの赤いボタンを押すことが仕事 です。ボタンが汚れていようが知りません。給料に なりませんから手を出しません」というものである。 物流倉庫で働く人にとって、自分の仕事は
棚から商品を出して箱に入れる
ということであり、その商品が壊れてようが、汚れて いようが関係ない。おかげでぼくはハナから壊れた ビデオテープを送りつけられたことがある。
日本も同じようになってきた。フリーターを子供料金で 安く雇い、ろくに教育もせず現場に出すからどうなる かというと、私語の嵐である。仲間同士楽しそうに 談笑して、客が話しかけると笑顔が消える。 郵便局で出した封書が自分に返ってきたことがある。 局員が切手の貼る場所を間違えたのである。 事故、ミス、トラブル、これからもっともっと増える と思う。哀しいことだが。
2004年03月23日(火)
おつりへのこだわり
昨日のピッコロはおつりの20円をまっさらの ピカピカコインでくれた。その話を、大阪在住で つい最近ピッコロに行ったというHさんに話した ら、「おつりの札を、方向をそろえてくれた」 とのこと。気持ちよかった、と。
こういうこだわりも、嬉しいよね。日本の商人 が昔からこだわったというお客様に渡すものへの こだわり。継承したいね。
2004年03月22日(月)
人生を食べる
大阪・梅田の地下街に「ピッコロ」というカレーの 老舗がある。ぼくが学生の頃からあるから、古い。 学生の頃から「旨い」と評判だった。 旨いらしいのだが、高くて食べられなかった。 ちょうどいま、あるプロジェクトでカレー屋さん について考えているところでもあるので、折あれば、 とチャンスをうかがっていたのだが、今日、ちょうど 昼飯時に大阪にいた。 カウンター6席だけの狭い店だ。 おじさんがひとりで切り盛りしている。
うまかった。
朝からちょっとくじけることがあったので、気分は 沈みがちだったのだけど、カレーを食べると、目の 前のおじさんになぐさめられるような、そんな味が した。おおげさではなく、おじさんのこれまで 歩いてきた「人生」を食べている、そんな思いが 胸の中にひろがった。
ありがとう。ピッコロ。
2004年03月21日(日)
何で二回で一万ポイント超えるのだ
二回しか行ってない店から「あなたのポイントは 11600ポイントたまりましたので、1000円のお食事券 をプレゼントします」と封書がきた。これを見て どう思ったか。
よほど困ってるんだろうなあ。
である。
ここは一度行って、とてもよかったのでSurfin'にも 紹介したのだが、二回目で失望した。オペレーション がなってないのである。そしてあの店がターゲット とする顧客はテイストのしっかりしているゲスト なので、みんな、二回目行って、その後行くのを やめているはずである。だから客数が落ちたのだ。
低コストかつほのかに期待できる「リピーターを戻す」 戦術を打つよりも、店内のサービス設計をもう いちど見直し、社員教育に時間と費用をかけるべき なのである。しんどい道を選ぼう。
「安く」「手軽に」集客できる、とする昨今の お子様マーケティングの弊害が、ここにもきている。
2004年03月20日(土)
がつーん
13期阪本塾ブランドコースが終了した。
「毎週というのは宿題をこなすのに、きつかった」 という感想があり、「あっ!」と思った。 しかも、関東圏以外から通うのに、毎週は やはりきつかった、とも。 今期Yさんは兵庫県舞子から参加されているし、 前期はTさんが大阪、Wさんが名古屋からはるばる 通ってきてくれた。
そうなんだ・・・。 温度が冷めないように、毎週の日程設定をしていた けれど、そういう見方があるんだ。
教えられた、と思った。がつーん、ときた。
4月期は既にセッティング済みなので無理だが、 次からは二週おきとか、テーマによっては三週 おきとかで実施しようと思う。
13期ブランドコースのSさん、Yさん、気づかせて くれて、ありがとうございます。
2004年03月19日(金)
原始的な熱情
primitive passion、原始的な熱情をビジネスの現場に 持ち込みたい。 好きのオーラを全身から放つためには、心の底に原始的 熱情が火種としてめらめらと燃えていなければならない。 高学歴社会なので、テクニカルなプロセスを追うことは みんなとても得意だ。「こうなるとまずいのではないか」 という「事前予測」も、きっと高度成長期よりも優れて いるのかもしれない。しかし、昔あって今ないもの、 それは、「バカな一途」「やみつき」「思い込んだら 命懸け」という強火だ。 「日本一の斬られ役」こと福本清三さんの『どこかで 誰かが見ていてくれる』(集英社文庫)を読んでいて、 映画の世界にも、この原始的な熱情がなくなってきている ことを知った。監督にも、そして役者にも。
2004年03月18日(木)
高年海外協力隊
昨日高齢者ECの話題をしたが、「送った/送らない」 とか「代金入金しました/まだもらってない」という お互いの勘違いって、これからジジババが増えていく につれ、比例して増えていくのだろうなあ、と思う。 大事なのは、「めくじらたてない」ということだ。 お互いさま、と笑ってすごす。 高齢化社会といえば、団塊の世代がこれからどんどん 引退年齢になる。彼らは元気が余っている。 青年海外協力隊ならぬ高年海外協力隊を組織しては どうか。みんな教えたがっているはず。 「腕に覚え」の知恵や技を海外でふるうのだ。 名古屋でこのアイデアを話したところ、M観光の 営業マンが「それ、いただき!」と言っていた。 商品化されたら、面白いなあ。
リーダーシップの教科書(←予約はクリック) おかげさまで出足快調です。ひきつづき応援してください。
2004年03月17日(水)
高齢者EC
いつも贔屓にしている珈琲店。ここから豆を買い、 ごりごりごりと粉にして、自分で淹れるのを毎朝の 楽しい日課にしている。 ウェブサイトで注文するのだが、ある時、商品が届かない。 電話で確認すると、「送りました」という。 そうか送ってくれたのか。じゃ、待ってましょう。 届かない。 あとでわかったことだが店のおやじさんが「送りましたよ」 と言った配送履歴は先月2月のデータを見ていたのである。 奥さんが「すみませんねえ。年寄りでやっているもので」 と詫びた。 週末をはさんだので届いたのはその二日後。 しゃあないなあ、と笑っていたら、その翌日、また 同じ商品が届いた。もちろん請求書も入っている。 爺さんも婆さんもボケているのである。 しかし、こういう間違い、勘違い、ぼくは嫌いではない。 どうせまた注文するものだし、構わない。 高齢化社会のeビジネス、こういう話があちこちで増えて いくのではないか。それはそれで、現在のきゅうくつな ビジネスシーンにゆるい風穴を空けてくれるので、楽しみ だ。 『リーダーシップの教科書』(←予約はクリック!) *amazonの納期表示が「通常4〜6週間以内に発送」と なっていますが、実際には発売日の22日か23日頃には お手元に届くはずです。
2004年03月16日(火)
初対面。バンザイ
『リーダーシップの教科書』(←予約はクリック!)と初対面した。 編集者O氏と堅く握手。 ゲラでは何度も見ていたが、本のカタチになると また違った印象になる。ソフトカバーなので、手の 感触が柔らかだ。また、図版が多いのと、冒頭は 二色刷なので、感性に訴えかけるつくりになっている。 手前味噌だが、五感商品だと思う。
・・・と書いていて、自分の作品についてあまり 言うのはかっこわるいなあ、と思い始めた。 フィニッシュが難しいので、これにて。
2004年03月15日(月)
ニコタマシスコン
ニコタマこと二子玉川の高島屋に行った。何を隠そう 初めてである。車中から見る景色にはいるわいるわ 予想ぴったりのセルフイメージ三浦りさこママたち。 巨大な駐車場の構造をつかむだけで一苦労である。 何しろ田舎住まいなもので、近所のスーパーのノリ でいると自分がどこに車をとめたのかわからなく なる。思わず携帯で写真をとっておこうかと思った がヘンなおじさんになるのでやめた。 お茶していたら、やはり違うね。隣の席のお客さんは 楽譜を読んでいた。 拙宅最寄駅前のスタバはジジババであふれ、話題と 言えば保険か年金か病院の話だが、ここは楽譜だよ がくふ。 静かな午後・・・のはずが、「で、シスコンって わかりますう?」 「うふふふ」 「ねえ、おれって、そんなにシスコンに見えますかあ?」 「ふふふ」 なんだなんだだれがサンフランシスコやと振り返れば 店のスタッフが立ち話で楽しそうに私語の真っ盛りだ。 しかも「ふふふ」女はガッシャーンガッシャーンさせて ナイフとフォークを整理中。 困ったものだ。話がニコタマからシスコンに移った ところで今日はこのへんで。
2004年03月14日(日)
天が青空
ひさしぶりに休みが取れたので、海へ散歩に行った。 昨年前半は、朝の海までの散歩が日課だったのだが、 いろんなことが重なって、その日課もしぼんでしまって いる。いかんなあ、残念だなあ、とも思うが、できない こともまた「他力」のなせる技と、「ねばならぬ」 方向へ自分をおいこまない。ずるずるしたままだ。
浜ではワカメを干していた。
自分の上がすかーっつ、と何もなく、青空まで 障害物がない、というのは格別だ。 やはり人間、いつも何か天井の下にいると、そこが 高かろうが、低かろうが、いかんのだなあ、とあらた めて思う。
海風はそんなに強くなかった。
2004年03月13日(土)
『リーダーシップの教科書』表紙届く
バンザイ! 新作『リーダーシップの教科書』の書影データが 版元から届いた。
むちゃくちゃ気に入っている。 もう、どうしようというくらい、好きな表紙だ。 来週火曜日に版元で実物を手に取ることができる。 「一日千秋」とはまさにこの気持ちなんだろうなあ、と 思う。こんな気持ちになるのは、デビュー作『パーミション マーケティング』以来である。 本当に好きな作品です。 何度もお願いして恐縮ですが、みなさん、応援してください。 23日ごろ、書店店頭に並ぶはずです。いまから本屋さんに 予約してくださっても、嬉しいです。
2004年03月12日(金)
ブランド柄
某ホテルチェーンの会長と社長に拙訳を寄贈さしあげ たところ丁寧な礼状を頂戴し、恐縮しきり。 手書きの封書には、「価値提供」「貨幣換算できる モノ以上」「温かさ」「つながり」・・・ と、魅力あふれる言葉が数々ちりばめられている。
現在ブランドをテーマにした本を書いているが、 人に人柄があるように、ブランドにもブランド柄が ある。そしてブランド柄は、接触するそのブランド の「人」によってもたらされるのである。 インプレッションの集積が、ブランド柄を形成 するのだ。
いただいたお手紙を何度もなんども繰り返し 読みながら、ブランド柄について、考えた のであった。
2004年03月11日(木)
アタマサビ
いまだから言うが、大食いにも拘わらずここ一年で痩せた。 冒頭の「いまだから言うが」とそのあとのセンテンスとの つながりは皆無である。ただ読ませるためのコツを使った。 昨日の日記の「ここだけの話」も読ませる切り出し方である。 プレゼンテーションのコツはアタマサビ。 いわゆる、「ツカミはOK?」というやつ。 ビートルズ『She loves you』チューリップ 『心の旅』いずれもアタマサビの曲でヒットした。 事例が古いが浮かばないのですまん。 人が思わず椅子を前に動かして耳を傾ける時はどんな 時か。美しいスライドではない。見事な図表ではない。 魅力的な切り出しのフレーズでスピーカーが話し始めた ときである。 なんてね。なんだかハリー・ベックウィスが伝染した。 新作書下ろし『リーダーシップの教科書』快調に印刷・ 製本中です。22日頃発売。応援よろしく! そうそう、「痩せた」話はどこへいったのかって? 何を話そうとしたのか、忘れちゃった。
2004年03月10日(水)
小食の法則
ここだけの話、ぼくは大食いである。 滅茶苦茶食べる。ほうっておくと、ずっと食べている。 しかし、これは実は身体にとても悪いのではないか と思う。いや。思う、ではない。悪い。 五木寛之さんがどこかで言っていたことを若干アレンジ して、ある法則を作ったのでここで披露したい。 それは、小食の法則である。 腹八分目、というよね。しかし、四十代になったら 腹六分目でいいのではないか。 六十代だと、腹四分目(10-6)。 七十代は腹三分目(10-7)。 日野原先生の小食ぶりには驚くが、これも先生が 九十代だから腹一分目(10-9)と考えれば納得する。 そう。あなたがもし二十代なら腹八分目がちょうどいい。 三十代なら七分目だ。 うん。この法則は非常に正しい。 安心して、腹十分目くらい、食べてしまった。いかんなあ。
それはそうと、「中小カツラ診断士」という話(6日付)に対し、 「実は自分は『ヅラハンター』である。機会あれば 勝負したし」という挑戦状が飛んできた。望むところだ。 我と思わんかた、いざ来たれ。
2004年03月09日(火)
こども返り
昼飯のバラエティが多いのが学問所のある某 私鉄駅前の面白さ。三谷幸喜もここに住んで いるらしい。 違う店を開拓するべく、今日は丼ものを中心 にしている店に入った。隣がサラリーマンの おじさん二人連れ。この二人、お行儀が悪い のである。食べ方がなってない。おそらく こどもの時からこの食べ方をしているのだろう。 だれも注意してくれなくなったこの年、この 地位になると、ますます「こども返り」して しまい、つらい。
1.会話しない 2.くちゃくちゃしながら食べる 3.ひじをついて食べる 4.ずずずずずーーと音を立てる。 この音が許されるのは蕎麦をすするときだけ である。
見るところ、彼らは組織内では二人ともエグゼク ティブのようだ。しかし、そんな彼らを幹部に しなければならないというのはこの会社の 未来が見えているのである。社長、心配でおちおち 寝られないのではないか。スーツ上着の会社の バッヂをちらり見たら、有名企業だった。 ここの株は買わないほうがいいね。 このように企業ブランドは、昼飯時にも評価されて いるのである。ご注意あれ。
2004年03月08日(月)
風呂上りの柔軟体操
ひきつづき体力ネタ。 風呂上りの柔軟体操を皆さんにお勧めします。 この日記をお読みの皆さんはおそらくパソコンに向う 時間がかなり長い方々と思われます。 肩こり、腰痛、お悩みではありませんか? そんなあなたにぴったりの解決法です。 風呂上り、まだ身体がぽかぽかしているとき、 軽くストレッチを呼吸(息を吐くことを中心に) しながらやってください。 そして最後は天つき体操を。ぼくはこの天つき体操 がお気に入りで、毎回100回、やっています。 そして寝る前に水をコップ一杯。 これだけで目覚めがとても気持ちよくなります。 その前に春眠、暁で、目覚める必要がありますが(笑)。 そう、ぐっすり眠れるのです。 お試しあれ。
2004年03月07日(日)
創造は体力
7日付になっているがこの日記は実は8日に書いている。 日付の通りにその日に書く、という原則にしているの であるが、昨日は書けなかった。 というのも、昨日、昼間みっちりパーソナル・コンサル ティングをやった。コンサルティングの仕事というのは 気を全放出する営みであり、終わった夕方には、文字通り 空「気」のぬけた風船みたくなってしまったのだ。 仕事はSurfin'を書いて、夏出る新作書下ろし単行本 の原稿をまとめ、さらに、秋上梓の翻訳にかかる予定 だった。もちろん、この日記も。ところが、何をする力も 出ないのだ。何とか必死で努力してe塾に返信したら、 力尽きた。
やはり創造は体力だなあ、としみじみ。 「牛の一頭も食える」ほどの食欲で 夕食を丸呑みした。ふー。ひと心地がついたと思ったら もう家に帰る時間だ。仕事はあるけど、まあ、いいや。 と、帰宅してしまった。
2004年03月06日(土)
風が強いとき、「あの人たち」はどうしているのか
ぼくは何を隠そう、中小企業診断士ならぬ 中小かつら診断士である。 電車や街角で通りがかったおじさんがシロかクロか、 一発で眼光鋭く見破る。もともとこの道に進むきっかけ となったのは、広島時代、横断歩道の向かいからやって くるおっさんが、ツルツル頭にマジックで髪の毛を 描いているのを見て強くショックを受けたことだ。 以来、寝食を忘れ日々精進しているのであるが、かねがね 疑問に思っていることがあった。それは、
「風の強い時、カツラーたちはどうしているのか」
という、現実的な問題である。 今日は幸い、風がとてもきつかった。 一目でズラとわかるおっさんが前から歩いてきた。 彼は左の側頭部を大事に手で押さえていた。 ということは、何らかの接合部が左側頭部にある、 と推測可能である。 この、生データをもとにひきつづき研究に励むつもりだ。 大きく前進した研究続報を待て。
2004年03月05日(金)
ぶどうの実験
コップにサイダーを入れます。炭酸系のソフトドリンク ならサイダーでなくても可。
そこにぶどうの粒をいくつか、入れます。 あら不思議、ぶどうがコップの中を上下運動始めます。
小学館の『小学二年生』に掲載されていた 「やってみよう」という実験コーナーで習いました。
8歳のときだから、37年前。 時を経ても、真理は変わらない。ぶどうは動きます。 一緒に実験してくれた母はいません。
2004年03月04日(木)
専用スリッパ
今日から阪本塾13期が始まる。ブランドコースが皮切りだ。 学問所になってから新しい仕掛けをしていて、それは スリッパを受講生一人一人に専用のものを用意した ことだ。受講が修了すると、各自にお土産記念品として お持ち帰りいただく。 都合で振替になると、しばらくお預かりすることになる。 しょっちゅう学問所にお越しになる担当編集者も 専用スリッパがある。 パーソナル・コンサルティングのクライアントも置いて いく。 こうして、お預かりスリッパが増えていくのは楽しい ことだ。 今度はいつ再会できるのだろうか、と楽しい気分になる。
13期と、期を重ねても、初日の緊張は変わらない。 この緊張は心地良い。
2004年03月03日(水)
しや!
大阪弁で「せや」がある。同意したりするとき使う。 「そのとおりです」というとき使う、口語である。 ぼくはそれをなまって「しや!」という。しや! しや! ある日乗ったニューヨークのタクシー運転手が 「しや!しや!」というので顔を見たらインド人だ。 おっさん、大阪弁使うインド人なんや、と感心して いたら、何のことはない、「了解」の意味の英語 「Sure!」だった。
2004年03月02日(火)
e塾プロマネ始まる
3月になり、e阪本塾プロジェクト・マネジメント コースが始まった。コミュニケーション・コース の卒業試験に合格した精鋭のみが受講できる、 いわば上級者編である。e塾といえば、睡眠不足 お肌に悪い、というイメージがあるので(笑)、 今回は既にコミュニケーションの基礎ができている 受講生ばかりということもあり、休肝日ならぬ e休日を設けることにした。日本時間毎週月曜日 はだれが何と言っても休む、と決めたのである。 「自主的な議論」もご法度にした。そうしないと 皆さん勉強熱心なので、ついやってしまうから。 今回は珍しく全員日本国内からだけの参加となった ので、時差を気にする必要がない。 昨日からの24時間で既に40件を超える発言数だ。 さすが、と感心することしきり。 さあ、4月末まで、たっぷり、受講生とともに 楽しみたい。
2004年03月01日(月)
定石破り
ホンダのアシモの開発物語を読んでいて、あっ、と 思った。 「ロボットが二足歩行できるのは、目標ZMPと床反力の 作用点の一致という理想の歩行パターンを極力実現す ることにある」(当時のロボット研究者のバイブル) という解説を読んで、なるほどなあ、と感心していた。 昔習ったベクトルの合成などを思い出しながら、納得 していた。ところが、これではアシモは人間のように 歩けない。床にちょっとしたコードがあるだけで 転んでしまう。転ばないように、足首を柔らかくして フニャフニャロボットを作ったら、今度は両足着地 した場合の安定性が悪くなる。階段を昇降できない。 ところが、先のバイブルを敢えて破ってみた。 「一致させる」ことをやめたのである。 過程は略すが、バイブルの考えをいったん捨てたら、 人間なみの歩き方のできるロボットが完成したので ある。
創造力の秘密を、見た思いがする。常識や定石にとら われていてはいかんのだ。
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