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普通の新妻の日常ってこんな感じよ?
琴乃



 また

また、約束を破られる。
最後の年末だというのに。何も告げずに広島に黙って帰った。
あれだけ、前以て言ってほしいと伝えてたのに。

なんで、裏切られ続けるんだろう?私、そんなに何か悪いことした?覚えも心あたりもない。私、何した?
いーかげん、正直、辛い以上に悲しくなってきた。

つらい。

2006年12月28日(木)



 それでも。

それでも。
なんだかんだ言っても。 
彼のことを、愛してる。

それだけが。

今の私の中の真実だ。

2006年12月22日(金)



 2年以上付き合って、彼から学んだものは

もう、年末だというのに。
彼ともあと3ヶ月の付き合いだというのに。
彼のよろしくない噂を耳にしてしまい、
仕事への意欲は、気持ちよくシャットダウンした。

せっかくの営業資料、まだ仕上げまでに時間
かかりそうだけど、あと2日あるのに。
もう、完成させる意欲さえなくした。


自分の付き合ってる男のことを、ここまで
いろんな件で疑ったのは、初めて。
こんなに、信用できないな、って思った
男も初めて。
よく、続いてるわ、って己のバカさ加減に
呆れてる。
諦めてる。


2年以上付き合って、彼から学んだものは
「仕方がない」
ということば。
今日、それに
「どーでもいーや」
「しょーがないし」
「カンケーない」
3つが加わった。

ネガティブだ。


彼自身は、とても前向きなのに。
自分も、おかげで、前向き方向になれたのに。
自分が、変わったな、って思うくらいだから
周囲は、もっと思ってる。
「昔に比べて、すごい建設的になったよね」
「自己中心すぎるくらい、前向きになったね」
褒め言葉、と受け取ってるけど、
だから、そのせいか、

彼のことに関して、自分のなかで
疑う気持ちがでてきたら、
ものすごく、嫌な気分になる。

「彼を信じきれない」

という現実を直視してしまう。
でも、あと3ヶ月だし。
来年この会社にいたとしても、
いつまでいるかなんて、わからないから
それこそ、
「どーでもいっかー、カンケーないし」
ってよろしくない意味で開きなおってしまう。


どこまででも、いつまででも
私を傷つけてくれるし、裏切ってくれる。


ホント、いっそのこと、
この関係を会社全部だけにとどまらず
業界全部にぶちまけて、
会社を辞めたくなるときもある。
もちろん、嫁にもぶちまけたくなる。


あぁ…
我ながら、腹黒いって思う。

もう、付き合うことに疲れてるんだろうな…。
信じ切れないから。





2006年12月20日(水)



 先に消えようと思った。

現実から逃げるために、
大阪まで面接を受けに行った。

彼が。
私の目の前から、いなくなることに私は耐えられない。
そう思ったから。
先に消えようと思った。

大阪を、大阪営業所の近辺をウロウロして。
マンション探してた。
やっぱり、転職じゃなくて転勤したい、と
痛切に思う。
思い知らされた。
自分の本心に。

給料が良かったから面接受けに行った。
仕事内容とか、自分のため、とかじゃなくて
お金のため、彼の前から消えるため。
それだけだった。
それ以外、何もなかったし考えなかった。
惑わされたくないから。

でも。
自分が、お金のためだけに生きてきたなら
風俗辞めてなかったと思うし、
今の彼氏とも付き合ってなかった。
今の仕事が好きだな、って思い知らされもしたし。

いい勉強になったと思う。
面接受けに、大阪まで行ってよかった。
私は。
彼が消えていくのを、自分の目で眺め続ける、
彼と一緒にマンションの片付けをする、
彼が大阪へ行くのを見送る、
という、耐え難い行為を受け入れることを
選んだ。

泣くんなら、また、前みたいに
気が済むまで泣けばいいかなって思う。
どーせ、いずれは、泣き止む時も
来ると思うから。




だから。
転勤したいなら。
転職してる場合ではなくて。
それに、面接受けに行った会社の仕事内容が
私の希望には、全く合わなかった。
だから、即、辞退してしまった。
相手先には、申し訳ないことをしてしまった。


週末に。
彼と一緒にいた。
恐らく、来週が最後だ。

年明けからは、週末にいつものように彼の家に
行くことを辞めようと思う。
彼がいない週末に慣れる必要もあるだろから。

営業所は、昔の元の事務所に引越しが
決まって。
家賃経費がかからずに済む分、長生きも
出来るだろうと、彼はいい加減なことを言う。
でも、営業所が生き残れたとしても
私は、そんなに長いあいだ、
この会社にいるのだろうか?
自分でも分からない。

面接受けに行った時の質問事項。
「10年後には、どうしていますか?」
即答なんて、もちろん無理。
悩んで悩んで、出た回答は、我ながら
唖然とする回答で。
もっと、まともな答えを出せばいいのに。
そう思った。


だって、ここ2,3年、
3ヶ月あれば、ころころ状況が変わる。
そのスピードの速さに、自分でもついていけない
部分がでてきて。
だから、10年後なんて、想像つかない。
願わくば、結婚していたい、
誰かと一緒にいたい。
そう思う。




2006年12月18日(月)



 今でも、事実婚状態で。

転職活動は、着々と進んでいて。
仕事の会議資料作成は、遅々として進まない。
明後日と来週日曜日、
大阪に面接に行きます。

何度も大阪に行くだけの軍資金もないので
これで、決めれるように頑張ります。


ありとあらゆる手段を使ってでも、
彼の目の前から、
この会社から、
早く逃げなくちゃ、と思う。


彼には恐らく、言っても理解してもらえないから
転職するホントの理由は伝えてない。


昨夜、彼の家で食事の用意しながら思った。
早ければ、来月半ば以降には、私は大阪だ。
私の気配が完全になくなったあの部屋で
彼は2ヶ月過ごす。
今までの過去の経験からすると考えられない。

だって、彼が今のマンションに入ったとき、
私たちは、あの家で同棲してた。
今でも、事実婚状態で。
傍目には、夫婦にしか見えない年齢の二人。
違和感ないもの。

そんな空気しかないあの部屋で、
彼は、独りになる。

自分の腹黒さに驚く。
自分が傷つきたくないからといって、
一番大事な人を、一番傷つける。
やることと思うことが矛盾してる。

それでも、私は、自分の心を守ることに必死で。
彼のことまで、想う心のゆとりをもてない。

来週末、恐らく1泊2日で旅行に行く。
その時に、今の全ての気持ちを、
彼に伝えて、理解してくれることができたら、
私にとって、それは最高の幸せになる予感がする。

2006年12月12日(火)



 逃げるのです。

どーしても。
彼が、大阪へ行くための準備を始める姿を
見ることを、我慢することができそーにないので
耐えられそうにありません。

だから、一刻も早く。
新しい就職先を見つけて
転職しようと思います。
てか、したいです。

これ以上、裏切られるのも嫌だし。
傷つけられるのも嫌だから。

だから。
私は、自分の心を守るために
逃げるのです。

彼の目の前から。




2006年12月09日(土)



 それも意味がない。

捨てられることが、分かってるから。
だから、
その前に、
捨てたい。
逃げたい。


だから、営業所閉鎖まで待てない。
別に、自分の人生なんだから、
営業所の閉鎖までのあと1年間、この会社で
我慢してもいいと思う。

でも、
彼がいないこの営業所に、用事はなくて。
彼がいるから、この会社に入ったようなもの
だから。
彼と同じ職場じゃないと、この会社にいる
意味がないって思う。


春には、大阪に行く彼だから。
彼が、私の目の前からいなくなる前に
私が、彼の前の前からいなくなりたい。
今のこの環境じゃ、別れたとしても
職場で会う。

それも意味がない。

だから、新しい就職先探しに焦るんだろうなって
自分でも思う。
焦ってもいいことないのにね。

でも、閉鎖になってから就職活動して
なかなか決まらなかったりしても
シャレにならないのも事実で。
だから、まだ、営業所が存在している間に
就職活動して、次の就職先を見つけなくちゃ
いけないのも事実で。

いずれ、遅かれ早かれ、この会社、営業所が
潰れて、他の会社に移ることになるんだから、
別に、今動いても同じだと思う。


そんないろんなこと考えてたら、
なんだか、すごいストレスになってるみたいで。
食べたいのに食べたくないし。
食べたくないのに食べたいし。
月末の全社での忘年会までに
痩せよう、という目論見は、目論見で終りそうな
雨の日。


三十路OLは、転職で悩むのだ。




2006年12月07日(木)
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