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■ 私を抱くために。
どーにかして、へこみそうな気持ちと戦いつつ 「私は大阪に行くんだ!」 と気合いれないとやっていけそうにない日々。 思わず、悲しくて、 ぽろぽろと独りで部屋で泣いてた 水曜日。
「おおさかいきたい・・・」
あまりにも、ぼーっとしすぎてた水曜日。
そんな水曜日に、 一人暮らし開始後、初めて、Hが家に来た。 私を抱くために。
ホントに、あまりにボーっとしてたから、 隣に座って、私にぺたり、と甘えてくるHの ことなんて、頭になかった。 気にも留めてなかった。 話しかけられたら、答えはするけど、適当に 返事を返してただけだった。 だから、フツーにタバコなんて吸ってたんだろう。
せっかく、あの、Hが来てるっていうのに。
いつもなら、Hと一緒にいるだけで 頭が舞い上がっちゃって、テンション高いのに それどころじゃなくて。 ホントに、自分でも不思議なくらいだった。
まぁ、彼に抱かれ始めると、私の神経も意識も めちゃしっかり、HとHの指先にむかわさせられた。 Hと久しぶりにやるせいか、 ものすごい、恥ずかしくて恥ずかしくて どうしようもないくらいで、 柄にもなく 「電気消してほしぃ」 とか顔隠しながら言ってた。 そんな自分に、また驚く。
彼氏となら、全然平気なのに。 昼間だろうと、電気がついていようと。 やっぱ、相手が代わると、どっかしら 緊張するものかな?
そんなこと思う余裕は、Hが帰宅してからで。 彼は、しっかり私の弱点を執拗に攻めてきてて。 彼の体が、あまりに久しぶりなせいか 相変わらず何も考えられなくて。 ただ、彼氏に抱かれるより、 私の身体は、 Hに抱かれることを素直に喜んでいた。
シャワー浴びて、一息ついてて。 二人でベッドに寝転びながら 何気に会話してて、言った私の一言に、 Hは、逆の質問をしてきた。
「あー、失敗だったなぁ…」 「じゃぁ、琴乃は、何が成功だと思う?」
ん?
何が成功だったんだろう? 今の彼氏と不倫なんかしてきて。 誘われるままに、入社して風俗辞めて後悔して。
だーっと下へ向いてへこみそうなときに 現れるHは、はっとするような一言を言って 去る。 毎度のことだけど、それに気付いた私は 自分が、落ち込みそうになって、テンションが 下がってることに気付く。
相変わらず、Hは魔法使いのようで。 彼のおかげで、浮上する。
ただ、今回思ったのは、 Hのキスは、業務妨害だとおもった(笑) だって、昨日、あの激しすぎるキスばかり 思い出してしまって、顔が熱くなって 仕事が手に付かなかったんだから!
とにかく、私は大阪にいけるように 頑張るんだから・・・。
2006年10月27日(金)
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