enpitu


普通の新妻の日常ってこんな感じよ?
琴乃



 今後に対しての不安が

ストレスで右目が半端じゃなく充血中。モロ真っ赤。真紅。



端的に言えば、ホラー映画状態。
特殊メイク不要、なくらいの勢い。


眼科の診断は結膜なんとか。
よくある症状らしく、ほっといても治るらしい。
でも鏡を見る度に、我ながらヒク。


ストレスの原因は、知ってる。
彼氏とのことが一割。結婚できないことが一割。
そして。
今後に対しての莫大な不安が八割。



悩んで考えて解決するなら、禿げるまで考えよう。

でも今日思った。

今回のこの件は、全て丸くおさまる、と。
なんか、予感めいた確信。大丈夫。
上手くいく。




心配は無用だ。

2006年10月30日(月)



 私を抱くために。

どーにかして、へこみそうな気持ちと戦いつつ
「私は大阪に行くんだ!」
と気合いれないとやっていけそうにない日々。
思わず、悲しくて、
ぽろぽろと独りで部屋で泣いてた
水曜日。

「おおさかいきたい・・・」

あまりにも、ぼーっとしすぎてた水曜日。

そんな水曜日に、
一人暮らし開始後、初めて、Hが家に来た。
私を抱くために。


ホントに、あまりにボーっとしてたから、
隣に座って、私にぺたり、と甘えてくるHの
ことなんて、頭になかった。
気にも留めてなかった。
話しかけられたら、答えはするけど、適当に
返事を返してただけだった。
だから、フツーにタバコなんて吸ってたんだろう。

せっかく、あの、Hが来てるっていうのに。

いつもなら、Hと一緒にいるだけで
頭が舞い上がっちゃって、テンション高いのに
それどころじゃなくて。
ホントに、自分でも不思議なくらいだった。


まぁ、彼に抱かれ始めると、私の神経も意識も
めちゃしっかり、HとHの指先にむかわさせられた。
Hと久しぶりにやるせいか、
ものすごい、恥ずかしくて恥ずかしくて
どうしようもないくらいで、
柄にもなく
「電気消してほしぃ」
とか顔隠しながら言ってた。
そんな自分に、また驚く。


彼氏となら、全然平気なのに。
昼間だろうと、電気がついていようと。
やっぱ、相手が代わると、どっかしら
緊張するものかな?


そんなこと思う余裕は、Hが帰宅してからで。
彼は、しっかり私の弱点を執拗に攻めてきてて。
彼の体が、あまりに久しぶりなせいか
相変わらず何も考えられなくて。
ただ、彼氏に抱かれるより、
私の身体は、
Hに抱かれることを素直に喜んでいた。


シャワー浴びて、一息ついてて。
二人でベッドに寝転びながら
何気に会話してて、言った私の一言に、
Hは、逆の質問をしてきた。

「あー、失敗だったなぁ…」
「じゃぁ、琴乃は、何が成功だと思う?」

ん?


何が成功だったんだろう?
今の彼氏と不倫なんかしてきて。
誘われるままに、入社して風俗辞めて後悔して。


だーっと下へ向いてへこみそうなときに
現れるHは、はっとするような一言を言って
去る。
毎度のことだけど、それに気付いた私は
自分が、落ち込みそうになって、テンションが
下がってることに気付く。


相変わらず、Hは魔法使いのようで。
彼のおかげで、浮上する。

ただ、今回思ったのは、
Hのキスは、業務妨害だとおもった(笑)
だって、昨日、あの激しすぎるキスばかり
思い出してしまって、顔が熱くなって
仕事が手に付かなかったんだから!


とにかく、私は大阪にいけるように
頑張るんだから・・・。




2006年10月27日(金)



 人生の中の1000日

彼氏が、正式に大阪転勤になった。
来年4月1日から。

私がいる営業所は
「とりあえず」存続扱い。
いつ閉鎖になるか不明。
ドキドキしながらの仕事が続く。
心臓に悪いったらありゃしない。


だから。
せっかく、一人暮らしはじめたけど
お金貯めておきたいから、実家に引き上げることにした。
せっかく、慣れた頃だったのに。

もう、テレビのドラマの話じゃないけど
彼との思い出の品の多いこと!!
棚もそう、ベッドカバーも、カーテンも。
マグカップも彼が選んだのに、1度も使わないまま。
まぁ、彼の家の物たちも、逆でそうなんだけど。
二人で、お互いの家の小道具・家具たちを
選んでるんだから、それなりに彼にも思い入れが
あると思う。
(てか、思いたい…。)


先月からマーケティングの仕事始めてて。
それが、すごい面白くて、カラダがしんどいのなんて
フツーにつらいけど、辛くなくて。
ワクワクしながらやってた。
それが、できなくなることが1番つらい。
だから、今なら大阪の事務員もコトブキ退社で
空きが出るんだから、私が大阪に行きたいくらいで。
どうせ、売上ない営業マンと事務員残すくらいなら
締めて、私を大阪に行かせてくれたらいいのに。
ってか、行きたい!
大阪行きたい!

そう思って願かけに京都まで
先週末に行ってきて。
願かけ・直訴・仕事の結果・言い聞かせ、の4つ
の手段で大阪に行くことを現実にしたくて。

願かけは終って。
直訴は、なかなか通じなくて。
仕事の結果は、まだまだ時間がかかりそうで。
言い聞かせは、毎日自分に
「私は来年から大阪に転勤になる」
って言いきかせてて。


そんな日々送ってる昨夜、
身の回りのモノたちを眺めてた。
それらを見る=彼を思い出す
あと3年もたてば、過去3年みたいに
何も思わなくて、フツーの思い出になるかなって。
なんだか、この2年半、濃すぎた気さえしてる。

今までの恋愛と違うような。
人生の中の1000日だったけど
なぜか、濃い、よなって思った。
彼との終わりが見えることはいいけど、
会社で一緒じゃないことのほうが嫌で























2006年10月26日(木)
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