フーチーひとりごと。
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2004年06月19日(土)

終わることなどないと思ってた。
ずっと一緒にいるんだって信じて疑わなかった。

だけどそれは突然訪れた。
嫌な予感ほど的中する確率は高く、事態は終わりに向けて進み始めた。

やり直し?修復?これが最後?

もう何度も同じことで同じ約束をして同じ事を繰り返してきた。
今度ばかりはもう次に繋げる想いもない。落胆が目に見えてるなら期待も信じることも意味のないもの。
苦渋の決断だけど、残された道は「終わる」ということだけだった。

その夜、俺は不思議なくらいに落ち着いていた。
「終わった」のは今日だけで、明日になればまた昨日と同じ日があるんだって。
そんな気持ちだった。
だけど、確実に明日からは昨日までとは違う日が来る。

好きだなって思ってた人に電話してみる。
「今夜だけ付き合って」って言えば絶対に来てくれるってわかってたから。
俺のことを好きだと言ってくれた人だったから。
だけど、そんな彼の気持ちに付け込む気はなかった。
今でも彼が俺のことを想ってくれてるわけもなかったし。
ただ、二人っきりで会うのは怖かった。不安定な気持ちの俺が彼を目の前して尋常でいられるか、そんな自信はなかったから。

二人で俺の行き付けのバーに行った。
彼は「どうした?」ってひとこと言ったきり俺の答えを待つでもなく黙ったまま飲んでた。
今日あったことを彼に話した。
「そっかぁ」
って、それだけ言ってあんまり話が続かなかった。
彼も困惑してただろうな。
何を話せばいいのか、どんな言葉をかけてやればいいのか、だいたい、なんで今夜俺を誘ったんだ?て思ってただろうなぁ。

5杯目のウォッカストレートを飲もうとした時に「もうやめとけ」ってグラスを奪われた。
全然、酔ってなかった。いつもなら、ビール1缶飲んだだけで体が熱くなって瞼が重たくなってくるのに。
ウォッカ。それもストレートでなんて普段なら絶対飲まない。

「一番強いのを」って注文した。
酔ってみたかった。こんな夜にこんな気持ちでひとりでいるなんて耐えられなかったから。
あんまり飲めないこと知ってる彼が一緒にいたから、あんな飲み方ができたんだろうなぁ。
全然平気だったのに、彼が「もう出るぞ」って言って店を出た。
「カラオケでも行くか?」ってことでそのままカラオケ屋へ。
部屋に入った途端に俺は泣いた。
彼はわかってたみたい。俺が泣くだろうなって。泣きたいんだろうなって。
「おまえがあんな飲み方する時は絶対おかしい時や」って(笑)
アタリ。

普段はあまり飲まないけど、すっごく上機嫌か、すっごくブルーな時、俺は飲んで飲んで飲み倒す。
それが俺にとっての「酒」か。


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