愛と責任の重さをはかり 慈しむべきものと別れ 己が手を汚しさえした
それは近いものであったり 手が届かなかったものであったり
二度とこんな思いをさせるのは この空気は嫌だと つぶやきながら 大小の罪を背負う
よりそう魂から生まれた子を 紙くずのように投げ捨て 愛と責任を語る人
その乱れた言霊に 記憶の底が掻き乱される
あの日から 誰も招き入れていない部屋 共に在れたとすれば 今ごろ天寿を全うしていただろう 小さな魂が まだそこに居るような気がする
過去と罪の重さは人それぞれ だからこそ 痛みを拡げる行為の正当化など 認めることはできない
感情までも 崖の下に落とせるものか
生命の最期に 痛みを感じていられるだろうか 感謝はできているだろうか 繰り返し
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