| 「思考」...rainman |
求めている - 2004年11月20日(土)
「求めているの？」
「ああ、求めている？」
「何を求めているの？」
「終りを求めている。」
「そこには何があるの？」
「そこには果てがあるのだ。」
「何故、求めているの？」
「ポツンと生まれたからだ。」
「何故、生まれたの？」
「わからない。」
「ただ、ポツンと生まれて
広がり始めたんだ。」
「それで、求めているの？」
「ああ、果てには答えが
あるような気がして。」
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報告 - 2004年11月19日(金)
親愛なる人
聞いておくれ
僕はひとりで行こうとした
ひとりで行こうとしたのに
後からついてくる者があった
「友人」がついてきたんだ
いくら絶望しようにも
あふれんばかりの感情がある
伝えなくては
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原因 - 2004年11月18日(木)
今、この瞬間にも殺されていく
今、一瞬ごとに
しかし、それらの瞬間を生み出した原因は
野蛮な時代にあるのだ
「精一杯やってきたけど
何も変わらなかった」
けれども、それらの瞬間が芽吹くのは
未来の時かもしれない
それなのに何をしているというのだ！
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ニャー - 2004年11月12日(金)
今日も僕は「君に会いたい」と
そう思いながら過ごした
それは恋だろうか
「君に会いたい」って思うことは
恋なのだろうか
僕には「愛している」という
意味もよくわからない
なんだかそれってもっと不思議で
当たり前のもののような気がするから
動物や植物や昆虫たちは
とても不思議だ
誰に教わるわけでもなく
彼らは彼ららしく生きていくから
僕には彼らが愛のなんたるかを
知っているように思える
彼らが不思議で当たり前に生きているから
僕には僕が飼いならしてしまった猫がいる
その猫は「僕に会いたい」といって
猫から僕が離れると「ニャー」と鳴く
本当にその「ニャー」っていうのが
僕に会いたいといって鳴いているのかはわからない
でも僕が家に帰ってくると
猫は僕に飛びついて来て「ニャー」と鳴くんだ
猫は猫らしく生きている
やっぱり猫も動物だから愛のなんたるかを
知っているものと僕には思える
やっぱり猫はそれでも
「僕に会いたい」って思っているんだろうか
そうだとすると
それは恋なのだろうか
愛と恋ってなんなのだろうか
そう言えば「君に会いたい」って思う
この気持ちも不思議なものだ
どうして僕はそんなことを思うんだろう
まるでそれが当たり前のように
こんな不思議な気持ちを持ってしまう僕も
やっぱり愛のなんたるかを
ひょっとしたら知っているのだろうか
誰に教わるわけでもなく
僕も知っているのだろうか
人が人らしく生きるってことを
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均等になるために - 2004年11月11日(木)
世の中にあるものは
ただ均等になろうとして
ただ均等になるための位置を探して
移動を繰り返しているだけの
流れに過ぎない
完全に均等を手に入れたものは
動くことはない
動く必要もない
動かせない
他のなにものも手出しはできない
全てが均等であるとき
時間もまた止まる
時間を止めたいと思う時のような
均等を目指す
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