翌日 酸素吸入は早々に外れる。 血を吐き出す回数も減ってきた。 意外と水が飲める。 「ごくり」とはできないが、 少しづつ自然に流れ込むようにすると飲める。 舌が4倍くらいの厚さに腫れていてうまくしゃべれない。 特に左側が腫れている。 また、器具で挟んだからだろうか、 舌に金具らしき形状にザックリと傷ができている。 しかし、思いの他痛くない。 つーか、全く痛くない。 あと、のどちんこが笑ってしまうぐらい腫れている。 傷口は、舌が腫れているので、自分では見えない。 喉は痛いのだが、我慢できないほどではない。 看護士は、さかんに 「無理しないで痛いときには鎮痛剤を飲んでください」と言う。 しかし、 そこまで痛くない。 術後2日目 血を吐くことは無くなった。 でも、唾を飲み込めずにいると、だんだん泡のようになってしまう。 すると、吐き出せないので、ティッシュで拭い取る。 血を吐いてた時に、口の中を拭くのに 濡れコットンを買ってきてもらった。 これが役に立った。 口の中が泡泡になってしまうと、ティッシュだとへばりつく。 なので、この濡れコットンで拭く。 口の中がスッキリする。 舌は相変わらず腫れていて、うまくしゃべれない。 一瞬、「このままこんな話し方だったらどうしよう」と思う。 しかし腫れは引いてきた、左側3倍、右側2倍って感じ。 鎮痛剤の切れる頃に痛みが強くなるが、我慢できる範囲。 シャワーを浴びる許可が出た。 術後3日目 舌の腫れもだいぶひいいた。 左側2倍、右側は普通って感じ。 しかし、話し難い感じは残る。 痛みは、我慢できる範囲。 「こんなもんか」って感じ。 夜、会社の人が見舞いに来てくれた。 はじめのうちは、モゴモゴノロノロと話していたが、 話してるうちにフツーに話せるようになった。 術後4日目 深夜、激痛で目覚める。 術後初めての体験。 鎮痛剤を追加する。 朝目覚めたら、最悪。 喉の痛みが最高潮。 鎮痛剤を飲んでも痛みが引かない。 初めて朝食を残した。 食欲がないのではなく、痛くて食べる気がしない。 牛乳とプリンとアイスを 下のコンビニで買ってきて食べる。 昼と夜は痛さは、コレまでとおり。 我慢できる痛さ。 「昨日、会社の人と話しすぎたかな」 術後5日 朝は激痛で目覚めた。 寝ぼけ眼で鎮痛剤を飲む。 鎮痛剤はシロップなんですが、 今朝はやけに傷口に染みる。 診察のときに、「昨日から朝が痛い」と伝える。 患部に異常なし。 順調。 「傷口が治ってきて縮んでくるんですよ」 縮んでくると痛いのだそうだ。 デカイ口内炎のように、傷口は白い粘膜が張っている。 これが、かさぶたなんだそうだ。 口の中なので、縫えないので、傷口は、そのまま。 大きな穴が開いている感じです。 この頃になると、舌の腫れは引きました。 なので、傷口を始めて見ることができた。 ほんとに穴が開いてます。 その穴に、白い粘膜が張ってる感じです。 舌の腫れが引くと、器具で挟んだ後が、口内炎状態に。 この口内炎が非常に痛い。
腫れてる間は痛みは感じなかった。 腫れが引いたことによって舌の傷に歯が当たるようになった。 痛くてイライラする。 口内炎の薬を塗りたくる。 術後6日目 今朝も痛いが、昨日ほどではない。 昨日まで続いていた発熱も無くなった。 寝てばかりいるせいか、薬のおかげか、 口内炎は、あっという間に回復した。 傷跡は残っているが、痛くない。 今日の診察で、明日退院となる。 退院後の注意事項を言われる。 長時間湯船に浸かってはいけない。 急激な運動は避ける 飲酒は避ける 刺激物は避ける 硬いもの(おせんべい、フライ)は避ける はじめの3つは、出血を避けるためです。 後の2つは、患部に傷をつけないため。 「この時期、お酒(のまないの)は、きびしいなぁ」 と、言ったら先生が
「何度も扁桃腺を腫らせたので、血管が太くなってます。」 「血管は、紐で結んであるだけなので、血行がよくなると外れます。」 「外れると”ドバッ”と血が出ますよ。」 私が、明らかにビビッていると、 「でも、大丈夫です。静脈ですから。」 いやいや、そーいう問題じゃない。 かさぶた(白い粘膜)が、剥がれる時にも、 この紐が外れて出血することがあるそうな。 まあ、とにかく退院決定です。 来週の金曜日に、経過を確認するために診察を受けることとなる。 術後7日 退院日です。 朝は、やはり痛いですが、慣れたのか我慢できる範囲。 2〜3日前から耳も痛いのですが、耳は異常なしとのこと。 諦める。 退院後の薬を看護士が持ってきて、説明する。 午前中に医師の診察があって、それでOKなら退院。 診察券を返してもらい、病室を後にする。 同室の人に 「お先に失礼します」と声をかける。 3人中2人は、昨日手術したので、それどころではなさそう。 ナースステーションに声を掛けて退院しました。 気が付くと9日ぶりの外の空気でした。
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