村上白郎歌集 「無風盆地」「六花豊饒」より工房キメラ様のおゆるしいただき引用させていただきました。(写真は、過去の「そよふぉと」より再掲しています。)
時節柄、水にふれたくふれるべくみずうみの底へ底へとゆきました。みずうみにちりばめられた七色のあぶくのなかをくぐりぬけ底へ底へともぐります。そうこれは、みずうみの底。立春が過ぎ、雨水になってもこのとおり。しーんとしずか。上空では、にわかに春を意識した鳥のおしゃべり聞こえるけれど水面下とか底の底ではまだまだまふゆ。だいじょうぶ。*ゆっくり春になりますように。
銀色の雪のふすまに見破られ もっとせわしくざわめくきもち*でもきっとずっとやめないような気がするきさらぎも ゆうゆうじてきごっこのつづき