東京の片隅から
目次|きのう|あした
姉が里帰りしているのに一度も顔を出さないのはさすがにはばかられるので、温泉まんじゅうをもって実家に顔を出す。 もうこたつが出ていた。
子どもは思ったよりも小さかった。暫く見ていたが全く起きず、ひたすら寝ている。普通の子どもはこういうものなのか、と思った。
夕食はサンマ塩焼き、枝豆、どじょういんげん、エリンギのソテー。
草津白根山に登り、髭のバイカー兄ちゃんに記念写真の撮影を頼まれ(いつものこと)、夏山リフトで「日本で一番高いところにあるパン屋(標高2,300m、冬はスキー場のゲレンデ食堂になる)」に行きパンを買い、気温9℃の山頂を半袖でうろうろし、周囲の冷たい視線を浴び、志賀高原でドライカレーを食べ、再び草津に戻り、吾妻線経由で高崎まで出て、梨を買って帰った。
休暇を取ってなぜか草津へ。まーさんの「パンチの効いた風呂に入りたい」とのリクエストによるもの。 軽井沢から碓氷峠を越えて抜けたのだが、さすがに標高が高く、涼しい。 軽井沢を走る車は外車率が高く、どれも高そうである。平日だし、新幹線で来られる場所に車で来る、というのは贅沢なのだろう。
まったり宿の風呂に浸かる。思ったよりも硫黄臭がなく柔らかかったが、湯畑である程度沈殿させているからだろう。しかし2度目の入浴で肌がびりびりする。
草津の湯でも治らない・・・それはバカ(違)いや自分の莫迦さ加減とかいつまでもグズグズ引きずる性格とかが治る温泉があったら1箇月でも入りたいくらい・・・。
2007年09月27日(木) |
アリョーシャのこと。 |
「カラマーゾフの兄弟」第1巻読了。登場人物どもがどいつもこいつも自己主張が強く、わけがわからない(苦笑)確か10代の時もこの理屈っぽさに途中で投げ出したような気が・・・。とりあえず1回通して読んで、あらすじと登場人物を頭に入れてから再読再々読するのが正しい読み方かもしれない。 このクドさ、どこかで読んだような気がすると思ったら、漱石などの明治日本文学と共通するニオイがあるような気がする。近世から近代への過渡期の社会でインテリ君が古い社会・思想と新しい「自我」との間で自分探しに右往左往する話。何せインテリ君だから弁は立つし頭は回るんだけど、とにかく理屈っぽくて結局堂々巡り。 だー後ろから蹴り入れたい(笑)
2007年09月26日(水) |
まるで「千と千尋」の両親のような |
会社帰りの地下鉄の中、営業職らしいサラリーマン。メンチカツかコロッケか、とにかくソース味の揚げ物を挟んだパンを社内でがつがつと立ち食い。それだけでもどうなのよ?と思うのに、風邪引きらしく、しきりに鼻を鳴らす音。 あんたそれじゃまるで豚だよ。豚に失礼か。
っていう言葉がどこかにあったような。 ぴかぴかだ。 雲が多いので、月の光が周囲の雲に反射して、それも不思議な感じ。宮崎アニメっぽい(笑) 月にいるのは兎か蝦蟇か、私には世界地図に見えた。
こまごまとした片づけ。昨日必死に片づけただけあって、家の中が綺麗だ(笑)
夕方、人が来て、パソコンを引き渡す。雷が家の目の前に落ちてパソコンがおシャカになったのだとか。ネットとメールが出来れば古くてもいい、ということなので、知り合いが処分するというものをもらってきて再セットアップした。何とか動きそう。
夜、中国語教室最終回。秋から通おうかと思っていたクラスは既に定員締め切り。春までは自習か。
3回忌。まだ涙が出る。
2007年09月22日(土) |
サッド ヴァケイション |
まーさんは朝から釣り。 一緒に起きてしまったので、タオルケットを洗う。
朝イチで映画「サッド ヴァケイション」を見に行く。青山真治の新作だ。「Helpless」と「EUREKA」の後日譚となるのだが、「Helpless」が未見なので、浅野忠信演じる主人公健次の人物像がややつかみにくかった。見ておけば良かったなぁ。 「EUREKA」のラストは空撮で終わるのだが、「サッド ヴァケイション」の冒頭も空撮で始まる。そういうところでのつながりも感じる。 モンスターと言うかブラックホールのような女とそれに振り回される男たちの話。端役に至るまでキャストがドンピシャで、密度が濃い映画だった。
ついに買ってしまった「カラマーゾフの兄弟」。全巻大人買いしたものの、まだ手をつけていない。読み始めると2〜3日で読んでしまうので、手をつけるのが惜しいというか、手をつけるまでのじりじりした感じが好きなのかもしれない。マゾ?
まーさんは今日も朝帰宅。風呂に入り、朝食を食べて出勤。まだ家が近いからいったん帰宅出来るが、遠い場合はどうなることやら。寝袋は持ち込み済み。あとは簡易ベッドが欲しいらしい。休日にこっそり持ち込むか(苦笑)。 今日は午後から外部での会議のため、まともな時間に帰宅した。さすがに疲れているらしく、泥のように眠った。
まーさんは結局朝帰ってきて、風呂に入り、朝食を食べて再び出勤。会社で3〜4時間くらいは寝たらしい。これで残業代が出ないっていうんだから、昇格は嫌がらせ以外の何者でもないだろう。 とりあえず私に出来るのは、帰ってきたらいつでもご飯が食べられるようにしておくこと、いつでも風呂に入れるようにしておくこと、彼が家で何もしなくてもいいようにしておくこと、だ。
3回忌の手配をし、実家にも連絡。これで最後にしよう、と二人で決めた。事実は変えられないが、気持ちは切り替えるべき時だろう。
筋肉痛が変な方向に働いて一日頭痛。テンション激低。 まーさんは今日は徹夜らしい。
宿の女将さんに茄子やらトウモロコシやらもらってしまった。帰ってから茹でる。マンションの廊下中甘い匂いが漂う。今年最初で最後か。 明日から会社だと思うとかなり憂鬱。
なぜかテニスをする。大学生の時に授業で3回ほどやったきりなので、12年振り?半分くらいしかラケットに当たらないうえに当たった球も打ち上げる。一緒にやった人が経験者なので、なんだか申し訳ない気分に。
テニスをしていない時間はバーベキューをしたりビールを飲んで昼寝したり虫を捕まえたり写真を撮りにうろうろしたりした。時々は銀塩カメラも使ってやらないと。私には分不相応なものなので、余計にだ。真っ赤な百日紅が綺麗だ。
尾瀬の方へ出かけた。いつもスキーで泊まる宿で、会社のテニス部の合宿(という名の飲み会)があるのだった。しかし私はテニス部ではない。 飲み明けの峠越えは酔う。
今日はテニスコート脇に折り畳み椅子を出してのんびり昼寝。広い風呂は快適だ。
部の飲み会であった。 「不二才(ぶにせ)」という芋焼酎を飲んでみたのだが、パンチがあって美味かった。もともとブルーチーズとかセロリとか椎茸とか匂いのきついものが平気なので、このくらいパンチがないと飲んだ気がしない。 美味い酒を飲むと飲みながらにやにやしてしまうダメ大人。
明日からの旅行の準備を全然していない。
2007年09月13日(木) |
小学校で運動会の予行演習をしている。 |
昨日から今日に掛けての一連の騒動で、仕事に影響が出るかどうか注視中。 「再チャレンジ」という言葉は君のためにある。体調が回復したら、是非。まず隗より始めよ、だ。
「カラマーゾフの兄弟」新訳が気になるが、本屋には寄れず。トルストイは高校時代にそれなりに読んだはずだが、ドストエフスキーは家にあったにもかかわらず、ほとんど手つかず。なぜあの暇も体力もある時期にそんなもったいないことをしたのかは今となっては謎だが、おおかた手元にあったがためにいつでも読める気分になり、そのままになったのだろう。で、その高校時代に何をしていたかといえば、どっぷりディープな世界に浸かっていたのだった。方向性は違うが結局今とやっていることは同じようなものか。
2007年09月12日(水) |
目にはさやかに見えねども |
このところ下ばかり見て歩いていたので、秋の空になったことに気がつかなかった。 退社して、肌寒いのに気がついて、久しぶりに空を見上げたんだった。
雨が降ったり止んだり。
まーさんが毎日終電退社で、何となく起きて待っているのだが、ものすごく眠い。 じゃあ寝ろよ、という話になるのだが、結局何となく起きて待っている。で、帰って来るとほっぽらかして寝る。
彼は、夏から名ばかりの出世をしてしまったので、今までついていた残業代がゼロ。年間100万円くらい減収になると思う。でも、仕事はむしろ増えた。 どこかの厚生大臣が「残業代が出なければ会社に残らない」なんてほざいているが、それは、会社に勤めたことがない人間の戯言だ。残業は自分の仕事量だけに起因するものではない。周囲の人間が作り出すものだ。そして作り出した当人はさっさと帰宅するのである。
えー、山崎まさよしの秋のツアー、最終日12/23渋谷公会堂じゃなくてC.C.Lemonホール、FC先行で当たりました。 今年はスガもツアー最終日当たったし、「基本的に年賀状は切手シート止まり」な自分としては、なんだか異常についてます。
・・・この悪運がちゃんとした方向に向けばいいのだが、こういうどうでもいいところにしか働かないあたりがなんとも。とほほ。
布団を干す。いい天気だ。 夕方、ライヴを見に出かける。いいライヴだった。どういうものにしようか、何を聴かせようか、そういう誠意が伝わってくる。しかし彼が今のような雰囲気になるまでずいぶんかかったのも知っている(笑)。ライヴを見始めた頃は気負いすぎてピリピリしていた。当時求められていた「アーティスト」像とこうあらねばという理想と本人の性格とのギャップに幾分空回り気味だったような記憶がある。 これから羽化するであろう幼虫も、ひょっとしたら腐りかけていたのも含めて(大丈夫だよ!2匹目はまだ生きているよ!笑)楽しみな一夜でした。
わかる人にしかわからないなぁ、この文。もっとも、アクセス解析もしていないから誰が読んでいるかこちらにはさっぱりだし、これはそういうものとして書いているので、まぁこれでいいのだ。
実家に顔を出す。置きっぱなしになっている本の山があって、それの処分。実家を離れるときにも一度処分しているので、処分する本は段ボール1箱くらい。学生時代の文集まで出てきてしまい、頭を抱える(笑)。文才はなかったので、中学高校と全校文集に載る機会はほとんどなかった。ただ、国語の授業で「人生論ノート」に関して書いた小論文(恕についてだったかな?)が一度だけ載ったような記憶がある。家に文庫本があったので、教科書に載っている部分だけでなく全文読んでからレポートを書いたのが、先生のお気に召したらしかった。 売れそうな本は段ボールに詰める。そのうち古本屋にでも送るつもり。きょうだいにもいらない本があったら詰めておいていいと伝えた。 それにしても暑い。作業中はタオルを頭に巻く(民生巻き)。割と風が通る家だが、それでも暑い。作業が終わる頃には汗だく。着替えを持ってきたので、着替えて帰る。
帰りに新宿新都心の欅並木を歩く。一番好きな並木道はと訊かれたら、表参道でもなく府中でもなくここ、と答えるだろう。この並木、夏の緑の木陰も捨てがたいが、本当に好きなのは冬。すっかり葉が落ちて新宿中央公園の坂の上から西側を眺めると、欅の並木が下り坂にずっと続き、その向こうに夕日と富士山。毎日見られるわけではないが、あの風景が私の原体験だ。ふるさとはもうじきなくなってしまうが、あの風景だけでも残ればいいと思う。
夜中、窓ガラスを叩きつける雨音で目が覚める。ベランダには屋根があるのだが、どうやら斜めに吹き込んだらしい。そのままうつらうつらしていると、風の音が止んだ。台風が通過して、風向きが逆になったらしかった。
朝、交通情報を見ながら出勤。東京駅に着くと、家を出たときには動いていた東海道線が止まっている。多摩川が警戒水位を超えたらしい。同じ理由で京浜東北線もストップ。横須賀線は上流を通過するのでまだ運行可能と言うことで、ホームにいた東海道線が横須賀線経由で運行するらしい。ただしそれでは川崎駅には止まらない。 とりあえず、品川まで出て、京浜急行が止まっていたら帰ろうと思っていたのだが、あいにく動いているとのこと(苦笑)、乗り継いで出勤。京浜急行線の鉄橋はJRよりやや高い場所にかかっているのだろうか。 多摩川は案の定堤防越えまで後1〜2m、河川敷まで濁流。青テントのホームレスが立木やテントの上に避難し、救助活動が行われている。助けないと言う選択肢はないが、果たしてこの天候を予想出来ない人たちを助けるべきなのだろうか、せめて昨日今日だけどこかに避難することは出来なかったのかという思いも頭をよぎる。私は悪魔なのだろうか。 結局会社には30分遅れで出勤。割と出勤率は高かったものの、静かな一日であった。
公園には風雨に落とされてしまったドングリが一面に散らばり、何かの模様のようであった。写真を撮れば良かった。
台風接近で一番喜んだのは「鳥人間コンテスト」の制作スタッフだろう。
しかし、良く出来た機械は、存在するだけで美しいということを実感する。
中学校の体育選択で武道を教えることになったらしい。果たして指導者は確保出来るのだろうか、という素朴な疑問とともに、武道の「どれ」と「何」を教えるのかが気になる。 武道は、柔道、剣道、空手、合気道、居合道など色々あるが、とりあえず無難なものとして柔道と剣道になるんだろうな、という気がする。しかし道着や防具や畳の予算はどこから出るのか。合気道の道着だって1万円はする。誰が負担するのか。また、様々な流派があるが、流派同士の勢力争いももちろん起こるだろう。同じ武道の中で別な流派を個人的に学んでいる子どもが混乱したりしないのか。 そして、問題は武道の何を教えたいのかということだ。教える側に、臨時教師やボランティアの出番が多くなるだろう。学校側と意志の疎通は図れるのか。「型」を教えたところで、相手は中学生。「礼」は伝わるのか。力任せに技を掛けて怪我させた場合の問題の所在はどこになるのか。体格差も結構ある。稽古と称したいじめにつながらないか。 「美しい国」や「日本の伝統文化を学ぶ」というお題目の下、導入すると決めるのは簡単だ。現場は問題だらけだ。不要だとは思わないけれども、今の学校にその余裕があるかといわれたら、ないだろうと考える。
2007年09月04日(火) |
いかそうめんに関する一考察 |
「いかそうめん」について電車の中でつらつらと考えた。 「いかそうめん」とは「いかをそうめん状に切ったもの」。 「そうめん」とは小麦と油と塩で作った「麺」。 いわゆる「いかそうめん」と呼ばれているものは「そうめん状のいか」であって「麺」でないから、敢えて呼ぶなら「そうめんいか」なのではないだろうか。 でもそうするとアオリイカやダイオウイカのような種名と混同されるから却下か。
そんなことをずっと考えてしまった。
気分はどんより、頭は重く、胃はズキズキ。
時間の流れにUndo機能がない限り、自分が発した言葉は消えないわけで、こういう日記に書いてあることは削除出来るが削除するのは自分を否定する気がして、結局堂々巡り。
言葉は凶器だ。返す刀で自分も切られる。それでも黙ることが出来ず、爪はどんどん短くなる。
仕事も気が乗らず、ほとんどはかどらず。
しばらく音楽から離れてクールダウンすべきか。
おまけCDは昨日聴いた。夏らしくて肩の抜けた感じがいいと思った。
白粉花の香りがきつくて、息が詰まりそう。
2007年09月02日(日) |
なんだったんだいったい |
午前中、気になった物件の内覧。予算がややオーバー、場所は悪くない。建物の作りも奇をてらったものでなく、収納もきちんとしている。
午後、まーさんの実家へ。1時間後に行くからと連絡をしていたのに、義父は電話直後1時間では絶対戻れないホームセンターへ買い物に出かけてしまったとのこと。会う気がないのかと思いきや、帰るまで待てとのこと。結局2時間待つ。意味なし。わけがわからない。 とりあえず今日見た物件と今後の予定について報告。 何でもいいよと言いつつ、イナカの人なので30坪以下は家じゃないとか駐車場は2台とか庭がないとダメとか地震や洪水のない場所じゃなきゃダメだとか(それは関東地方に住んでいる限り無理)でも坂のある場所は嫌だとか、無茶を言う。車通勤の人だったので(今でも電車に乗るのは数年に1回じゃなかろうか、東京都の隣の市に住んでいるのに)電車通勤とサラリーマンの生活を理解してもらえないのも厳しい。もともと保守的な人だが、ここ数年でさらに頑迷になったような気もする。 1時間掛けて訪ねて、2時間待って、1時間半説教されて、帰ってきた。なんだったんだいったい。
トモフスキーのインストアライヴに行った。生で聴くのは久しぶり。相変わらず笑わせて身につまされる歌詞。ぐずぐず悩んでいるこちらを後ろから蹴り飛ばすようなポジティブさ。 でももやもやした気分は晴れない。
|