東京の片隅から
目次|きのう|あした
昼休み、郵便局に行く途中で足に嫌な感触が。 郵便局についてから足下を確認すると、ガム。
ガムを踏んでしまった!
しかし、なぜ、バックストラップとはいえ、サンダルの踵と靴下の間に、ガムがくっついたのか・・・。
会社に戻ってから、確かベンジンやシンナーで落ちるといわれていたことを思い出し、マニキュアの除光液シートでチャレンジするも、すぐシートは乾いてしまう。机の中を漁ったら修正液の薄め液があったので、それで代用する。落ちなかった分は洗濯して干して、なんとかした。
しかし、それにしてもムカツク!! 責任者出てこい!!!
父親は運送屋である。仕事柄一日中走っている。 食事中、その父がふと言った。 「今日さ、走っていて自転車の女の子が走っていたんだけど」 「うん」 「平地を走っている時はいいんだけど、上り坂でジーンズと背中の間が見えるじゃない、それが普通じゃなくて、お尻の凹んでいるところが見えんのよ」 「あぁ、今年はヒップハンガーっていう股上の浅いのが流行りだからね」 「パンツが見えるどころの話じゃなくて、それこそお尻の穴まで見えるんじゃないかってくらい。でね、追い越すときにふと顔を見てみたら、たいしたことないのよ」 「いや、たいしたことないからそういう露出の多いのを着るんじゃないかなぁ」 父にとっては、露出の多い女性=自分に自信がある=いい女、らしいが、本当の「いい女」は露出が少なくてもモテると思う。むしろコンプレックスがあるから流行に飛びついたり露出を増やしたりするんじゃないか、と最近思うようになった。 コンプレックスは隠せという時代ではないからね。でも私はどうしてもダメだ。「年相応」ではなくて、「自分相応」でいたい。
今日は会社で一太郎相手に四苦八苦。ついワードのつもりで文章を作ってしまうのだが、一太郎ではできない機能なんかもあって(その逆もある)、考え込んだりヘルプを見たり。効率が悪い。 本当は特撮/fra-foaのインビテーションがあったのだが、時間も余裕があったんだけど、体調がイマイチなのもあるし、行くのをやめた。特撮は見てみたかったんだが、また機会もあるだろう。って本当はナラサキ見たいだけじゃないのか?という気もするが。 しかし寄り道をしないと時間に余裕があっていい。
ところで夜父親が「昨日の山崎、ビデオに撮り損ねちゃったよ」といきなり言い出したのでびっくりした。もとは私とOKSTのビデオを一緒に見ていたせいで覚えたらしい。泥臭いのが良いそうだ。(だから多分バンドスタイルは好きではないと思う)恐るべし、山崎。そういう私もしっかりビデオを忘れていた。でもあまり惜しくないのは、実際に自分で見に行ったからと、今山崎の位置が私の中で微妙なところにあるからだろう。父親には「そのうちまた再放送するよ」と言っておいた。
朝起きたら胃が痛い。前からちょっと重いかな、という時はあったのだが、本格的に痛い。胃薬を飲んで、水分をとって出社。1時間おいて会社でさらに胃薬とお茶を飲む。だんだん治ってきた。 結局、食事の時間が不規則だったりするのが原因だと思う。もともと胃は弱い。一時期は毎食のように胃薬を飲んでいたが、癖になってしまいなかなか効かなくなるので今はなるべく飲まないようにしている。さすがにガ○ター10は良く効く。これは最後の手段。 午後には随分良くなった。完治するものではないのでだましだまし。人間はメンテナンスで部品交換というわけにはいかないし。できたらいいけど。
小さい頃は炭酸は全然飲めなかったが、大人になってからビールとサワーで慣れて(笑)飲めるようになった。 といってもコーラは未だに苦手で、サイダーかジンジャーエール。買うことはなく、ライヴハウスで飲むくらい。
注いだ時にシュワ~ッと泡が立つあの感じが楽しい。覗き込むと泡がぱちぱちとはぜる。手や顔に跳ねたり泡が螺旋状に昇ったりするのがなんだか楽しくて、放っておくといつまでも見ているかもしれない。 炭酸水、特にサイダーは真夏の飲み物という気がしない。晩夏のイメージがある。敢えて真夏だったら夜。夜店の記憶だろうか。
ライヴに行って、ライヴハウスから出てきたら地面が濡れていた。雨が降ったらしい。
ニュースの頭に必ず「夏休み最後の○曜日、各地は家族連れでにぎわいました」と必ずコメントされる今週末。 今日はきっと博物館やら科学技術館やら東急ハンズやらが激コミだろうなぁと思ったりする。でも今の小学校に自由研究なんてあるんだろうか。 今はネットで天気予報も調べられるし、レポートのネタも検索できる。随分楽になったような気がする。実際やる方としては気分は変わらないのかもしれないが。 宿題で嫌だったのが絵日記と絵。絵を書くのが嫌いなのではない。当時は家が自営業で、親の休みがない。しかも田舎がない。遊園地も嫌い。旅行も嫌い(今にして思うと祖母への気兼ねである)。プールも妹が泳げないから行かない。夏休みにどこへも行かないのである。書くネタがなくて困った。普段は気にしないが、こういう時は田舎のある子や家族旅行をする子がうらやましかった。 「○休みの思い出」あれは家で行事をしない子にとっては拷問だ。日常の中にも題材があると気付くのはもうちょっと先の話である。そういえば中学受験で休み中塾に通っていた時にこの題が出されて「講習会の授業風景」を書いたら先生が困っていた。当時私の地域では塾に通う子供が少数派であった。でも子供は外で遊ぶものとは限らないのですよ。
学生の頃あんなに夏休みがあったのに、何をしていたんだろうと考えるとなかなか思い出せない。一つ言えるのは12時間睡眠だけはしていたであろうということ(爆)。眠気に弱くて、とにかく睡眠を取らないと体が持たない。受験生の時でも昼寝をしていた。夏に涼しくていいのは廊下と台所。風呂場もなかなか良い。以前はよく廊下に枕とタオルケットを持ち出して寝ていた。今思うと物凄い贅沢である。
朝起きたら11:30。12:30に恵比寿で友人と待ち合わせをしていたので、かなり焦って家を出る。 彼女、かおるさんと会うのは2年ぶりだ。私は大学時代合気道をやっていたのだが、彼女は交流のあった他校の同じ年度の主将だった。私の代は上下左右の人間関係がごたごたして幹部を引き継ぐ頃には私一人になってしまっていた。先代からノウハウを聞きづらかった私は随分かおるさんにはお世話になった。彼女の高校・大学の同級生:ともさんが会社の同期にいることもあり、大学の友人の中でも今でも続いている数少ない友人の一人だ。山崎まさよしのNHKホールにも一緒に行って、路上スガ&Gラヴを見た仲でもある(笑)。彼女は卒業後、そのまま大学院に進学し、更に中国に留学している。2年向こうにいるが、もう1年延長するそうだ。 2年ぶりのかおるさんはあまり変わっていなかった。相変わらずしっかりしている。「中華料理以外のものを食べたい(これは中国留学者が必ず言う一言)」という彼女のリクエストに答えてともさんが選んだのは豆腐料理。豆乳が濃い。でも臭みがなくて美味しい。御飯が麦飯だったり五穀飯だったりするのが嬉しい。普段はがつがつ食べる私だが、今日はゆっくりいただく。最後に出た黒豆茶も美味。味もさることながら、気持ちの満足感も大きい。やっぱり御飯は大切だ。 そのあとスタバへ寄ってからともさんの家でだらだらする。TVの話、芸能界の話、中国の話、大学の話、みんなの近況、などなど。中国も随分変わったらしい。去年の人工統計が出たのだが、12億9800万人というのが限り無く怪しいという話とか。イチキュッパみたいだ。 夜、なんか作ろうということになって、買い物に出たのはいいが、結局選んだのはゴーヤー。自動的にゴーヤーチャンプルーになった。余らせるのが嫌なので豆腐も卵も景気よく入れる。結果はただの玉子とじになったような気がしないでもないが、「ゴーヤーチャンプルーのもと」なるものを使ったせいで、味は上出来。 そのあともだらだらおしゃべりしながら過ごした。20代後半というのはターニングポイントなんだなぁと思う。
今度引っ越す(でも日時は未定)マンションがいかんせん築30年近く、かなりあちこち傷んでいるので、直すことになった。いちおう借り物だが、身内のものなので住める形であれば好きにいじっていいそうだ。新聞広告の折り込みチラシなどを見て、とりあえず会社は選定。現場を見てもらって見積もりを頼んだのだが、お盆を挟んでしまったのでやっと昨日出来上がった。1件1件は小さな金額だが、積もり積もってかなりの額に。 担当者と連絡をとって、今度細かい仕様を打ち合わせすることとする。
どう住みたいか、がリフォームのキーワードなんだと思うが、フローリングへの憧れはあまりない。日本家屋で育ったこともあって、畳のほうが使いやすくて好きだ。身長の関係で、椅子テーブルが自分のサイズに合わないこともある。ただ、今度の間取りは和室のほうが使いよいが台所が狭い。結局1部屋畳を潰してフローリングにしようと思う。畳の部屋は寝るだけ。
でもプランを自分で作るのは難しかった。現場を見に来てくれた人は女性で、こういうことはできないが、こういうことはできる、とぱっぱっと出る。さすがプロ。
暦の上では「処暑」だが、台風が過ぎた後なので暑い。でも概してそういうものだ。梅雨入り宣言した日はピーカンだったり、立春に大雪だったり。 例のごとくTシャツで通勤。今日はくるりの金魚Tシャツ。 帰りにデパートの本屋に行こうと思ってエレベーターを待っていたら、ドアが開いて降りてきたのはズボンズT(今年の)の兄ちゃん。にやり。
知っているアーティストのTシャツを来た人を見たときの微妙な感じ。上手く言葉にできない。知らない人は一生知らない世界だろうなぁとは思う。 そういえば昨日は着ようと思ってやめた中村一義ハレルヤT(オレンジ)を新宿駅で見てしまった。着なくて良かったと心底思った(笑)。
アーティストTは普段街で着られるものに限る。アーティスト名がばっちり入っているものはあとあと着にくい。シンプルで文字は大きくないもの、色が綺麗なものがいい。色の綺麗なものを着たがるのは年をくった証拠だ、という反論は今回は受け付けません(笑)。 いろいろ持っているが家族に評判が良かったのはCOILの1枚目、SUNNY、くるりの金魚、中村一義のハレルヤ、エレカシの象骨格、かなぁ。背の小さい私にはあまりプリントの大きなものは似合わないようだ。
山崎まさよしも、今回のツアーは珍しくシンプルである。青地に白で飛行機と“Transition Tour”だけなのはいいのだが、“Yamazaki Masayoshi”は入れないでほしかったなぁ。ちょっと残念。アーティストTシャツの醍醐味は判る人だけ判る「にやり」という感じだと思っている。
朝起きたら物凄い雨。いったんしまったフェス用雨合羽を出してTシャツ&チノパンの上にそれを着、靴はスニーカー。シャリシャリ音をたてながら出勤する。すれ違う人の目が痛い。雨合羽どピンクだし。しかし、新都心の横風をなめてはいけないのだ。すれ違う人は、意外とサンダルが多かった。確かにスカート&サンダルは雨の日は意外と有効だけど、タオル持ってなさそうな小さな鞄とかはなにか間違ってる。 会社につく頃が一番雨がひどかったが、靴&靴下に被害が出ただけでなんとかすんだ。 当然今日はみんなあまり仕事をやる気がない。が、そのうちに風雨も止んできて、「台風は23区内を通過中」みたいなニュースを観ても実感が沸かないくらい。帰る頃にはすっかり止んでしまった。なんだかつまらない。
帰りにライヴを観に行った。台風の中参加した参加賞なのか、チケットがハケていないのか、同じシリーズのインビテーションカードを貰った。特撮vsフラホア。「猫猫猫猫!」とヘドバンしてみようか。
明日は温度がぐんと上がるらしい。
台風11号である。 午前中会議があったのだが、関西から来た所長は昼過ぎに乗った帰りの新幹線が止まって「静岡の手前で新幹線が止まりました。とほほのほ(原文のまま)」というメールをくれた(苦笑)。 確かに台風は大変なんだけど、みんな仕事の合間にネットで台風情報を見たり、窓の外を除いたりと妙に浮き立っている。私もそう。どうも天変地異は人のテンションを上げてしまうらしい。 でも神田川が溢れなくなり、一応電車が止まっても帰れるので、以前よりもちょっと気楽。 神田川は今でこそ改修工事が終わってよほどの集中豪雨でなければ水が上がらなくなったが、昔はよく水が溢れた。といってもうちはギリギリで床上にはならない。 水は川岸から上がってくるのではなく、雨水槽のマンホールから逆流する。そのころには川の水も欄干ギリギリまでくるので、橋も通行止め。マンホールに吸い込まれるから、子供も外出禁止である。車をちょっと高い大通りに出して、土のうを積んで、客から預かった荷物などを2階に上げる。そのバタバタした感じが夏休みの解放感と相まって、怖いながらもなかなか楽しかった。 あぁ、でも雨漏りするのだけは勘弁してほしいなぁ・・・。あちこち直したのだけど、でもまだ何ケ所か風向きによっては漏るのだ。一時は家の中がバケツだらけだったことを考えるとだいぶマシだが。50年経っているからしょうがないか。
2001年08月20日(月) |
あおい火星のつくりかた |
ちょっと気になってビデオに撮っておいたNHK。今日観た。 話の概要は「テラフォーミング」地球化改造のことなのだが、火星のテラフォーミング計画があるという。すぐできるものではないらしいが。
�火星表面にフロン排出プラントを作る。材料は現地調達可能。 �50~100年くらいフロンを出しっ放しにする。 �大気温度が20℃くらい上昇したら極冠のドライアイスが解凍され、二酸化炭素が放出される。 �また温度が上がる。300~500年くらい放っておく。 �氷が溶け、海になる。雨が降るようになるので、大気中のチリが雨で洗われ、空が見えるようになる。 �海にバクテリアを撒いて二酸化炭素を吸収させ、酸素を放出させる。同時に地表面にも植生を植える。
でも火星に移住すると重力が地球の1/3しかないため、心臓の筋肉が減ったり頭が大きくなったりいろいろ変わるらしい。
・・・らしい。 いや、テラフォーミングの思想はいいんだけど、青い火星は「火」星じゃないんじゃないかなぁ。 SF好きからすると、やっぱり火星は赤い方がいい。 そもそも、そこまでして宇宙に出ていく必要があるんだろうか、という疑問も私にはある。知らない方が楽しいような気がする。 冷戦が終わってスパイ小説が減ったように、SF小説も減ってしまうんじゃないだろうか。
最近めっきり涼しい。7月の暑さが嘘のようだ。湿度も低く、日射しは強いもののさほど暑くはならない。ビルの隙間の縦長の空もすっかり秋の色。空が高い。このまま秋になるのだろうか。夏の訪れが早かったぶん秋も早いのだろうか。 そんなことをつらつら考えながら街をぶらぶら。昨日今日と街にもあまり人が出ていなくていい感じである。
東京の秋はゆっくりとやってくる。「目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」という言葉のとおりだ。学生の頃、語学研修で9月の北京にいたことがある。あちらでは、秋はある朝いきなりやってくる。先生が「明日から秋になるから窓を開けて寝てはダメよ」と言っていたのだが、次の日起きたら本当に秋になっていた。それまでは暑く、湿度が高い。東京の夏と同じである。ところがある日を境に空がぐんと高く蒼くなる。湿度も減る。気温もぐっと下がり、夜は長袖がないと寒いほどになる。線を引いたように秋が来る、その感触は面白かった。北京では秋が一番いい季節だそうだが、なんとなくわかる気がする。
昼過ぎから映画「波」を見に行く。監督は奥原博志、音楽はサンガツ。 監督もキャストもスタッフも若いはずなんだけど、なんとなく年齢不詳っぽい感じ。面白い。タイトルの「波」は舞台が西伊豆だからというのもあるが、登場人物の心象風景、同じようでちょっとずつ違う日々、感情も指すんだろうと思った。しかし客が入っていない。シアタートップスというふだんは 演劇なんかやっているところだったのだが、期間が終了近くということもあるのか客は10人くらい、しかも半分以上スタッフ関係か友達っぽい。もちっとがんばれ。 サンガツ、以前アルバムをジャケ買いしたのだが、おすすめ。
そのあと新宿をぶらぶら。普段髪を下ろしてぶらぶらしているとキャッチに声をかけられるのだが(いいカモに見えるらしい)、セルフレームの眼鏡をかけていたら今日は全く声がかからない。いいなぁ、今度からこれにしようかなぁ(笑)。タワレコで「波」のサントラと「Breath」を、さくらやでコンタクトケア用品を購入、但馬屋珈琲店でお茶した後、帰る。但馬屋珈琲店は客に合わせてカップ&ソーサーを選んでくれるのだが、今日選んでくれたのはイマイチ。花柄嫌いなんだよ。
帰宅したら今日はコロッケだった。大量に揚げる。黙々と食べたら食後サッカーを観ながら寝てしまった。寒かった。 今日うちのきょうだいはTOTOはボロ負けだったらしい。
2001年08月17日(金) |
だから今日はいつもよりも長い電話をしよう |
スガシカオのPVをきょうだい3人で観ていて姉が「どうして『“だから”今日はいつもよりも長い電話をしよう』なのか」と訊いてきた。
「もしも君がいなくなってしまったら たとえばネコやイモムシになってしまったら メソメソと泣くよ でもそのうち 都合のいいネタにしてしまうかも ねぇだから今日は そういつもより 長い電話をしよう なんとなく君に 後ろめたいから やさしくふるまっておこう・・・」(8月のセレナーデ)
結論は「なんとなく君に後ろめたいから」だと思うのだが、それがよくわからないのだと言う。 何で後ろめたいのか、例え思ってしまったとしても相手に黙っていればいいじゃないか、というのが彼女の言い分。たとえ相手や自分に打算があったとしても、お互いが知らなければ、言わなければ、別にいいんじゃないか、だそうだ。彼女はそういうことを気にしない。かといって人と計算してつきあうタイプではない。他人のことをネタにしないので、黙っていられるのだと思う。その強さが、ちょっとうらやましい。たった1歳違いだが、かなりの差がある。
スガの詞は、理屈では説明しにくい。BRIDGE兵庫編集長が「これって俺?」とか「ひょっとして俺の日記読んだ?」と思うらしいが(苦笑)、私も同じレベル。見ないようにしていた自分の虫歯を「ほぉら」と見せられてしまう感じ。「起承転結」の「承」と「転」しかない、と自ら語る詞だが、曲の向こう側には彼のサングラスの奥の眼のように「起」と「結」がうっすらと透けて見える。だから彼の詞は魅力的なのだが。
ところで、PVを観て姉はスガを自分と同じくらいだと思ったらしい。かなり、違います(笑)。
会社を休みにしていたので、映画を見に行く。 「キシュ島の物語」。イランのペルシャ湾にある実在の島だ。イスラム圏にありつつも外国人も来られるようにイスラム色の少ないリゾート地として開発している。島の観光局がこの島でのロケだけを条件に、映画監督にオムニバスで映画を作らせたのがこれらしい。検閲がなかったためか、「どこが観光局注文なんだかわからない、観光名所が全く出てこないアート系映画」になってしまった(笑)。 綺麗な世界の中にシュールな物語が展開される。人々の眼が印象に残る。
そのまま横浜へ。ぴあのイヴェントを観に行った。
怒りの山崎から一夜明けて、でも怒りはなかなかおさまらない。ただ怒っているだけではラチがあかないので、なぜ、どこに対して怒っているのかを考えながら仕事をする。
ところで会社、私の今いるフロアに新しく別の部の一部が引っ越してきた。引っ越しがてら掃除をするのはいいのだが、雑巾がバケツに入っているというのに、手ふき&食器拭き用のタオルで思いっきり机やら棚やらを拭き、しかもおざなりに流して絞ってはいおしまい。見つけた時がっかりした。どこに雑巾があるかわからなければその部の庶務なり私なりに聞けばわかるし、使ったのはしょうがないにしてもちゃんとすすぎもしない。タオルの数はあるが、そういう問題ではない。使ったものの後始末がきちんとできないのは嫌いだ。意地になって洗って漂白して家に持って帰って雑巾を作った。にしても3枚もダメにするんじゃねーよ。
山崎の件は、怒りよりも悲しみのほうが深いかもしれない。ファンであることを恥ずかしく思ったのは初めてだった。今までかなりキツイことを言ったり書いたりしているが、「山崎まさよし」のファンであることは胸を張って言えた。昨日もただ曲をしくじっただけなら「やっぱり初日はダメだなぁ(苦笑)」ですんだ。その後のMCがなければ。山崎のライヴ、今はファンクラブでも関東は希望3箇所のうちのどれか、しかも2枚まで。全部抽選に外れる可能性すらある。観たい人が自由に行けない、決して安くはないチケット、時間とお金を払って来るファン。それを冗談とはいえ「リハーサル」。決して言ってほしくなかった。最近自腹でチケット取ってコンサートいってる?と聞きたかった。 山崎を最初に観たのは「月とキャベツ」公開時のテアトル新宿でのミニライヴだった。そのあとカーネーションとの対バンを観て、次に観たのがone knight standの1stツアー。肩が上がらなくて、急遽間宮さんをサポートに呼んだ回だ。肩を押さえながら出てくる山崎、顔も時々歪んで、腕が思うように動かなくて、声も出しづらくて、でも、ちゃんとライヴをやらなくちゃ、と押さえられるコードや出せる声にきちんと気持ちを込めて、そういうライヴを観た。だから今回余計にがっかりしたような気がする。
山崎まさよしツアー初日である。山崎はいつも初日はダメダメなので最初は行く気はなかったのだが、出来心というか魔がさしたというか、イヴェンターでチケットをとってしまったのだった。 あとで別件で確保しておいた斉藤和義&吉田直樹&サムエル&広沢タダシのイヴェントと日にちがかぶっていたことが判明、譲り先が見つからず、妹にあげた。これが第一の失敗。
今日の山崎は松戸。てっきり松戸駅近くの市民会館だと思っていたのだが、前日にチケットを確認してみたら「森のホール21」。ってどこだそれ。手許の「ぴあホールマップ」で調べると、松戸からさらに新京成電鉄という電車に乗って4~5駅、そこから徒歩15分!しかも開始時間が18時半。思いっきり失敗である。これが第二の失敗。
会社を終わったらすぐにダッシュして、松戸~八柱駅までは順調。駅でタクシーに飛び乗り、ホールへ。ここまではなんとか間に合った。 肝心のライヴが良くなかった。途中で帰りたくなった。第三の失敗。 帰宅した今でもなんだか小骨が喉に刺さったよう。微妙な気持ち悪さが抜けない。
でも、結局、良く考えてからチケットとろうね、という単純な話の気がする。
私は帰省しないので関係ない。家は「新」でやってしまうし。そういえばうちの菩提寺は「新」の時期には地方から人を呼んで、「旧」の時にはこっちが助っ人に行くらしい。助け合いなのね。今年の坊さんは祖母によると「今年から人が変わってしかも若いからあっちこっちで話し相手につかまって来るのが半日遅れた」らしい。うちは一日暇だからいいけど、かわりに誰かが回ったところもあったとか(苦笑)。路地が多いから道に迷うし、若いと話の切り上げどころも見つけにくいんだろうなぁ。ってこれ、新任教師の家庭訪問と一緒じゃん。
お盆と言うことで靖国。やっちまった小泉という感がしなくもない。「行きたいから行く」では子供と一緒だ。彼が靖国に行きたがるのは知覧に行ったからだと新聞で読んだが、そこまでエモーショナルな人ならば、北京やソウルの抗日記念館に行ったらどういう反応をするのだろうか。死んだ人を悼むのは当然の反応だと思うが、靖国にいるのは一兵卒だけではないのが問題なのだ。行くということは、自分の歴史認識が問われることで、そこまで踏まえての 「行く」発言だったかは謎である。 ロマンチストであることと論理的な人物であることは両立できると思う。人の上に立つからには是非お願いしたい。欧米に留学したからにはそういう論理的思考は仕込まれていると思ったんだけど。
というか、ワールドカップがどうにかなったら責任とってくれんだろうなぁおい!
人の買い物につきあった。自分の時よりも疲れた。所詮他人事ということか。
急に雨が降った。梅雨時のような雨だ。雨粒はずっと見ていても飽きないのだが、そのうち眠ってしまう。 湿度が高いからか、皮膚炎は今日はおとなしい。ステロイドがきいてきたのかな。
腕の湿疹がまだおさまらないので、やっと皮膚科に行った。出てきた結果は「多分日光性皮膚炎じゃないかなぁ」。「多分」ってなんだよ、と突っ込みたかったが、やめた。私はどうも体質が人と微妙にずれているらしく、特にアレルギー性のジンマシンは人と出方が違う。今回のもそうで、「普通はこういう(小さな水泡ができて痒い)んじゃなくてべったり赤く腫れるんだけどねぇ」だそうだ。できてしまったものはしょうがないじゃないか。とりあえずステロイド軟膏を貰った。ステロイドは塗り薬ならば大丈夫だ。噴霧薬だとものすごい副作用が出る。去年それでえらいメにあった。これで痒くなくなればいいのだが。
ところで、教科書問題の話。 扶桑社版を採択するかであちこちで問題になっているが、いわゆる「採択推進派」の人たちについて、今日経歴を新聞で見て気がついたことがある。現在の職業に関係なく、大きく2タイプに別れるのだ。 1. 職業軍人であった人。士官学校生も含む。国内で敗戦を迎えた人がほとんどである。 2. 子供、それも小学校(国民学校)高学年~中学生であった人。 どちらも当時の記憶はあるが加害現場を見ていない人たちだ。特に職業軍人であれば当時少なからず美味しい思いをしているわけだし、小学校高学年~中学生くらいは「なぜ悪かったのか」を納得しても理解はしていない(うちの伯父がそうだ)。 結局、今国内が行き詰まっているから、どこかに責任をなすりつけて、自分達のせいじゃないことにしたいだけだと私は思っている。 今の教育がいいとは思わないけど、物事は絶対に裏表があるし、その境界線もはっきりしないのだ。「誇り」を持たせたければ、その裏の陰の部分も教えるべきだし、表面的な光が強ければ陰も濃い。
2001年08月10日(金) |
山崎まさよし放送無しに異議あり! |
ROCK IN JAPAN FESTIVALのWOWOW放送で、山崎まさよしとラブ・サイケデリコの放送がなくなるらしい。山崎に関しては「事務所の意向」とのこと。 オーガスタのHPを覗いてみた。ファンからの質問はやはり来ていて、マネージャーからの返答によると、 ・ツアー前なので一種のネタバラシになるということ、 ・音源のトラックダウンが自分達でできないので納得のいく音で放送できないこと、 ・そもそもライヴの放送はあまりしたくないこと らしい。
今まではそれなりに納得はしていたのだが(せざるを得なかったのだが)、今回は納得行かない。私はWOWOWに入っていないが。
そもそもイヴェントというものは時間の制約もあって、本来のツアーとは違うセットメニューを組むアーティストがほとんどだ。一緒だったら怠慢である。しかも有料放送、自分がツアーを観るまで見たくないのならば、ビデオに取っておくこともできる。 そして、音質の問題。音質が悪いのはどのアーティストも同じ条件で、観ている方も音が悪いのは納得していると思う。 そしてライヴ放送の是非について。生のほうが断然良いのは、一度ライヴを観たものならば誰でもわかる事実だ。しかし、TVがあるからと諦めたファンがいたこと、ライヴに行きたくても行けないファンがいること、そもそも86本のツアー(これはまだアリーナクラスの追加があると私は踏んでいる)を組んで、すべてがSOLD OUTになってしまうこと、発売日を過ぎて観たくなっても観られない、それが現状だ。東京ではファンクラブに入っていてもチケットを取りづらいアーティストに山崎がなってしまったこと、そういうことを忘れてほしくない。 音質にこだわりがあるのはいいことだと思う。去年出たライヴ盤は素晴らしい。でも音質に目をつぶって「山崎まさよしのライヴはどんな感じか」をファンでない人に知らせることも必要だと思う。そうでなければいつまでも「人の良さそうなギターが上手いらしい『セロリ』とドラマの人」で終わってしまうのではないか。少なくとも私の周りではいまだにこの認識だ。NHKのドキュメンタリーの山崎は、それも彼の一面だが、作り過ぎていて面白くない。 もし山崎がグラスステージでなく、レイクステージに出られるかどうかという売り出し中の時期だったら、多少の音質の悪さには目をつぶって放送しただろう。
私は幸いあの場に居合わせたが、初めて山崎を観たと思しきカップルが隣にいて(CDもほとんど知らないようだった)、観終わったあと「山崎まさよしってすごいね、歌がいいね、面白いね、バックのベースとドラムすごかったね」と二人で話していた。だから余計残念だ。
晴れたし、昨日マッサージにいって足の疲れも取れてきたので、久しぶりにサンダルを履いた。 サンダルといっても、今年買ったのはヒールがほとんどないもので、足首も固定できるから、かなり歩くのは楽なはずなんだけど、逆に自分の歩き癖が分かって面白い。学生時代合気道をやっていたせいで、股関節を左だけ鳴らしてしまい、うつ伏せになると左足はまっすぐ伸びるのに、右足はO脚のままだ。そのせいで、右爪先を引きずるような歩き方をしている。右の爪先だけ減るのだ。いっそ学生時代に右股関節も鳴らしておけば良かったなぁと時々思うのだけど、あれは物凄い音がするので私よりも周りが凍る(笑)。 てくてくてくてく。やっぱりスニーカーよりも疲れるが、これはコンバースといい勝負かも。
しかし他人にマッサージをやってもらうのはたいそう快適だ。 しかしやった人は大変だったらしい。えええ??という感じだった。運動しなさい、とも言われた。そりゃあ肩凝り歴は小学生からだから。ランドセル背負って肩が凝る、どんな小学生だかという感じもするが・・・。
2001年08月08日(水) |
バンド考:此岸と彼岸の間 |
ライヴを見ていて思うことがある。実力や運や場数以前にプロデビュー(メジャーデビュー)できるアーティストとそうでないアーティストは、何かが違うのだ。 それは「絶対プロで喰っていく」という気構えなのか、それだけではないと思うのだけど、とにかく本人の内面的な、メンタル的なものだと思う。 その境界はやっぱりはっきりとある。なかなか彼岸には渡れない。船が出るのを待っているようなアーティストはダメだ。自分で船を作ったり買ったりするような人でないと。
そんなことを考えるのも、フェスに行ってしまったからだ。メジャー/インディーズに関わりなく、あの場は「プロ」の集団だった。普段ライヴハウスで聴いていて気付かないものを、野外で聴くことで気付かされてしまった。いや、ライヴハウスでは見ないようにしていたのかもしれない。普段凄く好きなアーティストでも「あぁ、この人たちはまだまだだなぁ」と思ったりした。別にフェスに出なくてもいい。こちらが身動きできないくらい、瞳孔開きっぱなしになるくらいのライヴを、いつか、見せてほしい。
そしてまた毒吐きに拍車がかかってしまうんだなぁ。
休みボケというかフェスボケである。 今日から仕事に復帰したのだが、なかなかエンジンがかからない。結局午前中一杯は仕事にならなかった。午後もあまり差し障りのない仕事をして一日乗り切る。 今週中にはきっちり復帰できるといいんだけど、なかなか難しいだろうなぁ。昨日も実際には出かけてばたばたしていたので、ゆっくり休むという感じではなかった。本当は一日休んでゆっくりした方が良かったのだと思う。 明日はマッサージに行ってこよう。今日マッサージに行った妹(フジに2日、ひたちなかに1日参加)は「こんなに足が張っている人は珍しいなぁ」と言われ、「沢山歩いたんで」とごまかしたものの「それだけじゃこんなにならないなぁ」と突っ込まれたそうだ(笑)。多分私も同じレベルだろう。
ひたちなかでかなり日焼けした。 一応日焼け止め(SPF40)を塗って、途中で塗り直しもしたのだけど、結局丸三日野外にいたことになるため、焼けない方がおかしい。最終日には色の黒白と靴の汚れ具合で何日いたかがわかる、というかなり面白い結果になっていた(笑)。 腕は、一応保湿して、冷えピタで冷やしたのだけど、やはり乾燥していたらしい。今日は湿疹があちこちにできている。痒い。 顔も頬の高いところと鼻の頭が焼けて、鼻の頭は皮が剥けてしまった。日焼け止めが毛穴に詰まって修正液で書いたように点々と白くなり、鼻パックをしたのがまずかった。いや、わかってはいるんだが、でもやらずにはいられなかった。赤鼻のトナカイである。ファンデーションを塗るとなおさら目立つので、しらばっくれてノーメイク(粉は叩くけど)。
足も、靴を履きっぱなしだったので、湿疹ができた。座ってだらだら見ている時は靴を脱いでいたのだけど、踊っている時の方が長いので効果がなかった。 今年は予備にサブリナパンツを持っていって、一日はそれに履き替えたので、脚の湿疹はできなかった。同じパンツを履き続けると、湿疹ができてしまうのだ。ジーンズを履き続けて色を自然に落とす、なんていうのが以前流行ったが、あれは皮膚が強くないと不可能だ。
筋肉痛が思ったよりはなかったのだが、やはり歩くと足が重い。頭も働かない。「フェスぼけ」なんて言葉はあるんだろうか。
地下道を物凄い勢いでミュールで歩いていく女性がいた。別のミューズを履いた女性とすれ違った。その女の子はゆっくり歩いているせいもあって、あまり足音がしなかった。すれ違った後、足音が少し静かになった。
フェスティバルから帰ってきた。1年間、無事終わる瞬間を待っていた。無事終わった。見たかった人も見た。泣くかもしれないと思っていたけど、でも実際は泣くわけでもなく、ただ幸福感で一杯だった。
花火が綺麗だった。 音楽は花火と同じだ。一瞬のもので、そのものはすぐに消えてしまうけど、でもなくなるわけではない。
座ってステージを見ながらふと空を見上げたら、雲がなびいていた。空って丸いんだなぁと思った。芝生で昼寝したのは何年ぶりだろうか。いい気分だった。
2001年08月03日(金) |
ロックフェスティバルとは? |
ROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った。音楽は私を一時的にでも幸福にしてくれる。 今年はいたれりつくせりのフェスだ。インターネットブースや携帯電話の充電サービスコーナーまであった。そんなのフェスじゃない、という人もあるのだろうけど、首都圏近郊で気軽に行けるフェスをやるということは、こういうサービスが必要だということだと解釈している。フジロックのように、行く側も覚悟が必要なフェスがあってもいい。でも、行ったことないけど行ってみたい、周りに行ったことがある人がいないからアドバイスももらえない、という人にとっては、とっかかりとしてはいい。
明日からいよいよフェスだ。今日は東京も曇りでほどよい天気。 ネットで天気予報を見ると、最終日の午後がどうも雨になりそうなものの、それ以外は晴れか曇り。最高気温も30℃以下。予報通りならばかなり良い感じ。でもどうして「晴れ男」中村一義の時に降る予報なんだろう。降ってもいいけど、中止はなしにしてくれ、とちょっと祈るような気持ち。
帰りに、ペットボトルとウィダーインゼリーと冷えピタを買った。 ペットボトルは凍らせる。 夕食後、荷造りをするが、どうも荷物が多くなってしまった。 Tシャツは向こうで買うことにして、減らそう。汗を書いた同じパンツを続けて履くと湿疹ができるので、サブリナを入れたのが敗因だ。 朝からホテルに預けてしまうつもりなので、いいといえばいいのだが・・・。
準備をしているうちに、テンションが上がってきた。 でも、まだ残っていたはずの日焼け止めが見つからない。さっき見たコンビニではそういえば売り切れだった。行きに駅コンビニかなんかで買うことになりそうだ。
というわけで、日記の更新は日曜日までなし。 マンガ喫茶が宿の近くにあったらひょっとしたら更新するかも(笑)
2001年08月01日(水) |
冷蔵庫テトリス(もしくは倉庫番) |
去年まで使っていた冷蔵庫は私と同い年、GEのだった。(当時は大きい冷蔵庫といえば海外製品しかなかったらしい。)さすがに冷えなくなったり、止まったりしたので、買い直した。 新しい冷蔵庫は、自動製氷機能もチルド室も野菜室もある。(今までは2ドア)しかも容量が増えた。かなり便利だ。 でも、欠点があって、それは「背が高い」こと。我が家はみんな背が低いので、一番上の棚は密閉できるものでないと入れられない。結果、普段使わない調味料か酒が入っている。 もう一つ、それは幅が狭くなったこと。余ったおかずは小皿や小鉢に移してお盆のまま冷蔵庫にしまうのだが、今まで横に2枚入れられたお盆が横では1枚しか入らない。 毎回、どうやって詰めようかと頭を悩ませている。で、入れたり出したりしているとブザーが鳴って冷蔵庫に怒られてしまうのだ。なんだか釈然としない。つーか、冷凍室はもうちょっと小さくてもいいや。
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