[ 月刊・夢の図書館 ] * 読書特集 & ブックトーク *
☆6月の特集 :世界を相手に戦おう。
■「本の世界のワールド・カップ」
世界中の人々が注目する世界最大のお祭り、ワールド・カップが白熱していますね。 なにしろワールドクラスですから、もちろん試合は素晴しい。でも、試合以外のところでも、選手の外見や動きの違いとか、応援の仕方とか、各国の思わぬ個性を発見して世界に親しみを感じるチャンスでもあります。応援に忙しくて本を読む間もない人も、サッカーなんて興味がない人も、この機会にその国らしさの感じられる本も読んでみませんか。
A組:フランス 「私家版」 http://www.pat.hi-ho.ne.jp/maaz/2000/010205.htm 一冊の本が友人を栄光の座から突き落とす。 光と影のような二人の男の生き方がフランス的香気を放つミステリー。
B組:スペイン 「蝶の舌」(※映画で見ました。) スペイン内戦下、ファシズムに侵食されてゆく市民生活。病気のため遅れて学校にあがった8歳の少年モンチョと、自然の摂理を説く老教師の間に育まれた絆、そしてその変貌を描いた佳作。(1999年スペイン/監督:ホセ・ルイス・クエルダ/原作:マヌエル・リバス「蝶の舌」→角川書店 BOOK PLUSより発売中)
C組:中国 「桃花源奇譚(全4巻)」 http://www.pat.hi-ho.ne.jp/maaz/2000/010607.htm 辛い時代の中、誰もが己の運命を賭けて、必死で戦っている。 宋の国の空気のふんだんに感じられる井上祐美子のエンターテイメント。
D組:アメリカ 「風と共に去りぬ」(その1)(その2) http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=1551&pg=20020531 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=1551&pg=20020604 W杯を争うのは男性だし、戦争を起こすのも大抵は男性。 しかし女性も闘い続ける、世界中にその名を知られたヒロイン スカーレット・オハラの鮮やかな闘いを見よ。
E組:ドイツ 「ニーベルンゲンの歌」 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=1551&pg=20020426 烈しくも華麗なる、これぞゲルマン魂の一大叙事詩、 はっきりいって敵には絶対したくない勇者達。 13世紀前半の王国の滅亡の物語。
F組:(1)アルゼンチン 「伝奇集」 http://www.pat.hi-ho.ne.jp/maaz/library/bdeta4.htm 盲目の図書館長、現代幻想文学屈指の作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘス。 中南米はサッカーとコーヒーだけではなくて幻想文学の宝庫です。
(2)イングランド 猫やの本はファンタジーもミステリも、半分近くが英国の本! どの本もみんな素敵です。
G組:イタリア 「コルシア書店の仲間たち」 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=1551&pg=20011217 遺跡と芸術ばかりじゃなくて人間も面白い。 上流・中流・その日暮らし階級のミラノ人と友達になろう。
2002/06/10(Mon)
by お天気猫や
2002年07月13日(土)
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