今日はホワイトデーだったが、前回書いた人へのお返しはしなかった。 別に無視したわけではなく、ちゃんとお断りしておいた。 ついでに来年以降のバレンタインデーもしてくれるなと頼んでおいた。 というわけで、来年からの重荷が一つ取れた。
さて、ぼくはホワイトデーを無味乾燥にやり過ごしたわけではない。 お返しする人にはちゃんとお返ししておいた。 仕事上の付き合いのある人には、チョコをもらった翌週に、とある酒造の新酒を贈った。 なぜ早く贈ったかというと、その酒は初しぼりのため、その時期にしか手に入らない。 生酒ということもあり、保管するのも大変だ。 という理由から、お返しが早まったのだ。
また、昔から親しくしている人には明太子を贈った。 毎年その人にはクッキーやケーキといったスタンダードなお返しをしていたが、お菓子だとどうしても個人向けになる。 家族ぐるみでつきあっているので、その家族全員に喜ばれるものをと思い、明太子を選んだのだ。 どちらのお返しもとりあえずは喜んでくれた…、と思う。 お中元やお歳暮といった儀礼的な贈り物などしないぼくにとって、年一度の贈り物の季節が終わった。
母の知り合いに、なぜか毎年ぼくにバレンタインの贈り物をしてくる人がいる。 ぼく個人との付き合いはまったくなく、どんな人かもよく知らない。 ということで、何で贈り物をくれるのかよくわからない。 おそらくは母への日頃の感謝の気持ちを、ぼくに物を贈ることで間接的に伝えているのだと思う。
もしそうであれば、本人はそれで満足感を得られるだろう。 しかし、ぼくとしては迷惑な話だ。 誠意の出しに使われた上、礼を言いお返しをしなければならないからだ。
そこで母に、今年からバレンタインの贈り物をやめるように言ってくれと頼んでおいた。 ところがその人は今年も持ってきたのだ。 「はぁ、また誠意の出しか…」 またお返しを考えなくてはならなくなったわけだ。
ああ、いったい誰がバレンタインデイだとかホワイトデイだとかを作ったのだろう? チョコをもらって一喜一憂する年でもないし、もううんざりである。
昼から夜にかけ鼻がムズムズして、しきりにクシャミが出る。 まさか花粉症? そんなことはない。 いや、そうは思いたくない。
昨年も一昨年もこういう症状が出た。 だが、傍がどう見ようと思おうと、ぼくは花粉症とは認めなかった。 もし認めてしまうと、本当に花粉症になるような気がしたからだ。 それがよかったのだろう。おかげで症状は長引くこともなく、それ以上酷くなるようなこともなかった。 というわけで、今年も花粉症とは認めない。
鼻のムズムズ症、そう認めたことで今年はこれ以上酷くはならない。 これで終わりということである。
朝のことだ。 車で嫁さんを職場に送って行く途中、とある県立高校の前を通ったのだが、校門の前に正装をした先生らしき人が数人立っていた。 嫁さんに「この高校、何かやっているのか?」と聞くと、「今日は卒業式よ」と言う。 なるほど今日は3月1日か。 しかし、日曜日ではないか。 最近の公立高校は土曜・日曜なんて関係ないのだろうか?
嫁さんをおろしてから、帰りにまたその高校の前を通ったが、やはり卒業式で間違いないようだ。 しかしあの先生たち、代休を何曜日に取るのだろうか? 今日一日、ぼくはそのことをずっと考えていた。
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