偽 薬
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8時起床、かいもの。 めずらしく蒸し暑い。でも家は涼しい。 かいもののあとすぐにチキンライスのたねをつくり、クール宅配便の用意、 午後、ふたりで私の部屋とキッチンとお風呂の窓&サッシ&網戸のそうじ。 途中で雨がぱらつく。 カメのお散歩。
くもり、せんたく。 午ごろ、すぐりの苗木をいただく。 午後、英語をせず草むしりをやったり石を片付けたり、 おかげでソージもできなかった。 夕食をつくりながら読書、塩昆布もつくる。 カメは地面に出してやるとよく動く。
ふんに紫が混ざっているやつ、たくさんある。 どなたのふんかは存じませんが、その紫は桑の実ですね。 私もジャムにしようかと思って集めかけたが ずっと続いた雨のためにだいぶん傷んでいた。 (来年つくろう)
はびこるぞはびこるぞと(ジャンプする人が膝を曲げるみたいに)力を ためている様子の草を、すこし抜いてみる。 根っこについてくる土があたたかくていい気持ちだ。
というわけで再びあじさい。 引っ越してきてすぐにあじさいに気がついた。 季節になるとどんなだろうと楽しみだった。 林の奥に隠れるように咲くものもある。 くす玉を置いたように丸く並んでいるものもある。
まだ満開ではない。 彼らの間にある秘密を打ち明ける気はないというかのように。
押し合いへし合いしてこちらに顔をつきだしている。 まだ色づいていないものや。
ピンクの花びらぎざぎざも撮りたかったのだが、 この一枚撮っただけで電池切れとなった。 バッグをさぐっても電池なし。(なんと!) 少し休ませればキゲンなおるかしらと思ったけれど 休んでもロバみたいに頑固にバッテリー切れ表示を出している。 そんな表示を出せるくらいなら根性出して一枚撮らせろ。
どうも私はあひるを甘やかしてしまったようだ。 療養中の「お散歩」のせいで、自分をご主人様だと思っている? とにかくがぁがぁいえばなんでも通ると思っていることは確か。 負けて通してやる私も私。
寒いのであったまる料理。っていま何月なの。
2002年06月23日(日) |
梅雨寒っていう言い方するんだね。 |
一色の絵の具で塗ったような空、 イシミカワやカナムグラがひそかなトゲをのばしている。 梅雨寒という言い方が、私にはめずらしい。
たしか今日は夏至のはずなのにひどく寒い。 外のベンチは濡れているので玄関にちび椅子を出して本を読んでいたが 中途で退散。
長いはずの午後は曇り空でおおわれ太陽はさだかでない。
空気が澄んでいる。 のが、目に見える。
毎朝驚くのだ。
家の周りを太陽が巡り、一日中どこかの窓から日が射している。 夕方には家のたけの影が長く伸びて、私は歩幅でいろんなものを測る。
道ばたのヨモギの葉裏が白くはためいて、パチパチパチと拍手した。
今日は先生に見つかってしまった。 池田小の事件があって以来、と言いながら、 そう、不審人物のチェックというわけだ。
校外清掃活動の子どもらに顔をおぼえてもらう。
引っ越してずいぶんたつのに まだほんの少し先の道さえ探検していない。
今日はカーブミラーを過ぎてまっすぐ歩いてみた。 しばらく行くと農道が終わり、アスファルトの道につながっている。 舗装面からあがる湿った熱気、 草いきれとまざって夏のにおいがする。
汗ばむかんじを思い出す。
梅雨どきは蒸し暑いものだと思っていた。
ここでは肌寒い。
自転車を並べてスーパーマーケットへ行く。 そういう余裕ができた。 帰り道、小学校に入ってみると 6年生くらいの子達が、外の水道で歯磨きをしていた。
夕方から濃い霧になる。
2002年06月13日(木) |
片翼になって以来尻尾は片側に曲がっている。 |
あひるは後ろに回られるのを嫌う。 というか、私が後ろに回ると私を目で追って体の向きを変えてしまう。 横方向でものを見るから、私を見る彼女の姿はたいてい横向きだ。 でもいちばんかわいいのは後ろ姿である。 濡れた草の根元をほっくりかえすのに夢中な隙をねらってやっと撮った。
大好きなジンジャージャムにカビが生えていたので輸入元に連絡すると ジャムのみならず「おわび」にクッキーも送ってくれた。 ジャムよりずっと高いお品。うれしいなー。
草取りと水やりはしない主義の私なのだけど、コンポストのまわりだけ 少しやってみたら、山椒の木があるのを発見した。 草取りはしてみるものである。
桑の実が地面にいくつも落ちている。 拾って味見、 生っぽい青っぽい甘い味。
2002年06月10日(月) |
手前はジャガイモさん。 |
雑草と見分けつくのは植えた本人だからこそ。
洗ったような空を降りてくる。 カメラだけにわき見させ。
車でちょっと行けば、この地が好きでこの地に店を、と そんなお店があちこちにある。
たとえば旅行先で行くような、遠い感じ、非日常の感じ、を与える そんな場所に、「すぐ行ける」ということが、
いまはまだとてもふしぎなので、
つまり道を曲がっただけで非日常に入ってしまうことが まるきり「夢」とそっくりだってこと。
このところの頭痛で掃除のローテーションが狂い たいへん機嫌の悪かった私だが、今日二日分して追いついた。 これでよし。
駅に迎えに行く。 夜の駅周辺は「よみせ」のにおい、 夏、ってことだ。
2002年06月06日(木) |
今日は馬を見なかった。 |
明け方そうっと目を覚まし、イキテイルゾとか確かめる。 偏頭痛で死ぬやつはいないというけれど 偏頭痛じゃなかったらどうしてくれるのよ。 「うっかり」死ぬのはいやだな。
今日は馬を見なかった。
生協の個人宅配、今日はじめて届く。 楽しみにしていた天然酵母のパンが メーカーのトラブルで来なくてしょんぼり。
ホワイトソース。 まだちょっぴり頭痛い。
隣町の輸入食料品店へ行く。 ジャムやナチュラルチーズやお菓子などを。 ワインはヤめ。
なぜか帰り道、眠い感じがしていたのだが、家についてから激しく頭痛。 午後じゅうバッタリ。
6時半起床。 朝一番にするシゴトは玄米小豆粥を炊くことだ。これうまい。
島尾敏雄の「九州の山」。 山行きのくるしさやうつくしさや、集中や弛緩のこと。 血液に眠っているなにかがときおり流れていく感覚、
痛いから「そっと」と頼むと、はりきってよけい痛くされた。 大学病院ではもっとすごいって、なにがなんだろう。
北隆館の原色樹木検索図鑑で調べる。 合弁花類 → 頭状花序にならない → 花期に葉がある → 両生花 → 葉は対生 → 花は放射相称 → 雄しべは5本 → 茎はつる性でない → 単葉 → 花は枝先に散房花序に咲く → → → スイカズラ科である。
科がわかればあとは図鑑を見ればよし。 家の表にあるのがコバノガマズミで、裏にあるのがガマズミ、のようだ。
ガマズミの意味は、「神つ実」なんだそうだ。 秋から冬の飾り物の無い地方で、お供えにできるうつくしい赤い実。
4時半起きはマニア入っているとけなされたので5時起きに変更。 の、つもりが、なぜか7時起床。 あの寝起きが良いので評判だった私はどこへ行ったのか。 そして今日、久しぶりに体重を計って目を疑う。 ・・・よく寝ると体重が増える、って知らなかった。 2.5キロも増えているんですけどっ。
午前中、しばらく外読書、 日差しはきついのに、首のあたりを通っていく風が まったく申し分のない温度と湿度である。
病院と、郵便局。 はじめて行った郵便局にはATMがなかった。 灯油のファンヒーターとおぼしきものが床に置いてある。
インターネットバンキングで少々トラブり、仕方なく支店に電話。 すると、口座を開いたときの担当者が電話に出て、驚いたことに私のことを 憶えているのである。すごいなあ。 私の方が憶えているのは別に不思議でもない。 あのときお腹にいた赤ちゃんはもう何ヶ月ですか、 やっぱり男の子だったんですね、などと世間話をした。
5時半起床。 もうとっくに明るい。 夜はよく眠れない。 昨夜も1時半と3時と4時に目が醒めた。 朝までは長い。
夜中や眠る前や起きていちばんに見るのは、 この桑の木である。 ざわざわと大きく揺れる。
深夜は、枝えだに幸福と災いを鈴なりにしているかのごとく なにかしら「たっぷり」として見えるのだが、 朝になると、すべて蒸発し去っている。
月や太陽が動いていくことは、ほんとうにふしぎだ。
今、とても眠いけどがまん。 そうして明日はもう一時間早く起きたい。
早起きしようと思って早く寝たのに起きたのは8時過ぎだ。 うつらうつらと惰夢をみる。 病院5日目。 和菓子を買って帰った。
ついにセーターや毛布やコートやガウンを片付ける日が来たみたいで 午後はクリーニングと家で洗うものとを分けたり。 アイルランド側に知り合いが映るかも、と思って少し観戦を。
彼がチキンライスをつくり、私がチーズケーキをつくる。 いつもと反対だ。
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