2004年04月03日(土) |
日本語の乱れについて。 |
「ケータイ」という言葉があるが、これの語源は言わずもがな「携帯電話」である。 はなはだ日本語が乱れていると感じる。 私はそもそも略語があまり好きではないが、それを踏まえていてもこの言葉には好感を感じない。 というのも、「ケータイ」では、「携帯している」ということしか文面的には伝わっておらず、肝心の電話機であるという情報が抜けているのである。 つまり、「ゆうこ、ケータイちょっと見してよ」と言った少女けいこがいたとして、このゆうこが携帯用生理ナプキンをおもむろに見せてけいこが不快な感情をもったとしても、これはけいこが悪い。 その言い方では携帯できるあらゆる物を見せられたとしてけいこは反論や不平を言う資格はないと思うのだ。
このような日本語には「電卓」つまり「電子卓上計算機」も挙げられるが、「ケータイ」の方が普及の度合いにおいても功罪は大きい。 このように考えたのは、つい最近のことではあるが私はあまり「ケータイ」という言葉を使っていなかった。 意識していたわけではないが、私は携帯電話のことはよく、「電話」と略することが多いようだ。 これは「ケータイ」という略しかたよりは正確であると思う。 だが、決して正解ではない。 というのは、「電話」という言葉は「電話する」などという風に動詞的に使うのが標準であると考えられ、たとえば、「電話忘れた」というような言葉は、「電話をかけるのを忘れた」と解釈されても何らおかしくはないのである。 結局、携帯電話そのものを表す言葉として「ケータイ」も「電話」もいささか的を外れたものだといえるのだ。
ではどうすればいいのであろうか? 携帯電話というものはおそらく「携帯電話端末」だとか、「携帯電話機」のそもそも略であろう。 略する際に「端末」とか「機」を省いてしまうから、おかしくなってしまうのだろう。 つまりこの語を用いて略すれば万事解決であり、私の腹の虫も収まるというものだ。 では、「携電機」であろうか。これはいささか長い。 「電話機」では固定式電話機と区別がつかないであろう。 「携話機」これはかなり正解に近い。最も限りなく正解に近い。でもCカップに満たない女性も多いので油断は禁物です。 ここで私が正解を披露しよう。それは「話機」である。 とても短く簡潔に伝えられていると考えられる。 少々情報が不足していて、携帯しているということを伝えられていないことが難点ではあるが、昨今電話は皆が携帯しているものであるので、特に問題はないであろうと省いてみた。 諸兄らにはこれより「話機」という略語をぜひ流布していただきたい。
「ねえ、ゆうこー、ワキがなってるよー」 「ええっ、あ!ホントだー」
スバラシイ!!!!!
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