Lacrimosa 日々思いを綴る
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医療マンガが売れ、健康を取り上げる番組が氾濫し、医学的知識を得る機会は、10年前に比べ、格段に増えたと言える。
しかしながら、がんの発生に細菌やウイルスが関連する、などという有り得ない考えを持っている人が多数いるという事が、厚労省の調査で明らかになった。 確かに免疫機能の低下はがんの発生率を高めるが、外から侵入した雑菌を撃退する免疫細胞と、がんの発生を抑制する免疫細胞は違います。 がん細胞は、本来は自分自身の細胞であったものが変化したもの。だから体内で平気な顔して増殖できるわけ。 もし、がん細胞が体外から侵入したものであれば、あっちゅう間に腐れちまいます。移植臓器が拒絶反応によって定着しないのと同じシステムですわ。
それにひきかえ、アメリカの国民はわかってらっしゃる。さすがにがん先進国。治療研究も死亡者数も先進国。「塩分の摂りすぎ」「野菜・果物をあまり摂らない(偏食)」が真っ先に思いつくそうな。 冷蔵庫というものが普及してから、アメリカの胃がん患者が激減したらしい。それまで肉の保存といえば塩漬けくらいしか方法がなかったので、肉を食えば自動的に塩分過多。恒常的に食えば胃粘膜は消え失せ、胃壁はズタズタ。ちょこっとでも発がん物質が入り込めば、あっちゅう間にがん患者の出来上がり。 かつてさんざん痛い目を見ているだけに、塩分摂取にはわりと慎重のようだ。カロリー摂取には無頓着らしいけどね。
日本食中心の食生活に戻せば、おのずと健康になれる。準備に手間はかかるけど、とりあえず3食とも米食おうぜ。 日本食つっても、天ぷらメインってのはダメよ。
メシ食ってたら、ハエが飛んできた。 雨が降るとやけに寒く、「今年は冷夏かいな」とか思ってたけど、虫は出てくるんだな。 職場は山の近く(旭山動物園より程近い)なので、虫が多い。 先日は黒いアゲハを見つけ、ケータイカメラですかさず撮影。時にはオニヤンマなども飛来し、かつての昆虫マニアとしてはたまらない環境。 とは言え、ちょいと迷惑な虫もけっこう飛んでくる。 仕事中にふと上を見ると、イエローとブラックの危険な配色の昆虫が飛行中。大きさとカラーリングからして、あれは危険なオオスズメバチだ間違いない。建物の中に拠点を構えんと目論んでいるのか癪なやつめ。たとえ巣を作ってもガスバーナーで即座に焼却してくれるわ。 昨日は玄関先で巨大な毛虫を発見。巨大つっても別にキャリオンクローラーがいるわけじゃなくて(わかる人にしかわからんネタだな) この毛虫どもは会社で植えてる松の葉を食い荒らす不届き者だ。 除虫剤を散布すると、枝からボトボトと落ちてくる。実に寒い光景だ。 また、その毛虫が成長したものと思われる巨大な蛾も飛んでくる。 どのくらい巨大かっつーと、手の平いっぱいの大きさ。胴体なんか、丸々と太っている。虫嫌いの人が見れば、全身にブツブツが発生するような姿だ。 弊社は塵芥車の修理も請け負っているので、カラスも結構飛んでくる。 カラスはどの車が食えるゴミを運搬しているのか、よく心得ているようだ。 市の清掃事業所の車には目もくれず、清掃業者の車に接近してくる。 腹減ってるんなら、木についてる毛虫も食ってくれねぇかなぁ。
小学生が、同級生を校内で殺害する。 動機は、ネット上の書き込み。はっきり言って取るに足らない事だった。 BBSの不適切なスレッドを削除するような感覚で、一人の人間を死に至らしめたのか。事の重大さに気付いた時には、かつて仲の良かった同級生が、血まみれの骸と化していた。
何年か前に、生徒が教師をナイフでメッタ刺し、といった事件があった。 今回の場合、瞬間的に激昂して及んだ犯行ではなかった。頭に血が昇っていた事に変わりはないだろうが、ある程度計画された犯行だった。 外部の殺人嗜好者ではなく、それまで普通の学校生活を送ってきた、11歳の少女による犯行という事実に、世間一般と同様、俺もまた戦慄した。
スレッドは削除すればそれきりだが、人間は命を絶っても亡骸が残る。 多量の血液と横たわる躯を目にした時、カッターナイフを手にした少女は、それまで家庭や学校が、日常からさんざん遠ざけてきた「死」という事実を、かつてないほどリアルに感じていたに違いない。
「人の命とは 尊いもの」 教師という職に就いている人間であれば、年に1回くらいは口にしているであろう言葉だ。 この言葉には、俺も理解を示す。地球より重いとは言わないが、尊いものである事に変わりはない。 だが、「生」の尊さを伝えんとするならば、その対極に位置する「死」とはいかなるものか、という事をも伝えねばなるまい。 学校教育においては、「死」というものを実に曖昧にしている。「死」というものがリアルに感じられなければ、「命の大切さ」など伝わろうはずもない。教室で飼ってる動物を平気で痛めつける生徒が現れる事も、別にゲームやテレビの影響ばかりではなかろう。
やがて来る「死」というものに向き合い、改めて「生」の尊さを知る。 …宗教教育を導入した方が、手っ取り早いと思うが、どうか。
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