みゆきの日記
DiaryINDEXpastwill


2004年05月29日(土) Progyluton開始

生理が始まってから17日目になるのにまだ出血が続いているので、
今日から薬を飲み始めることになった。
Progylutonっていう薬で21日サイクルで飲み続けてホルモンのバランスを整えるものだ。

この手の薬って副作用とかあったりしないのかなぁってちょっと心配なんだけど。
昔、生理を遅らせる薬を飲んだ時は、吐き気がひどくてすぐにやめたんだよね。

お医者さまによると、私の子宮内膜はすごく薄くなっているので、
薬で剥がれ落ちるのを防ぐのだそうだ。
基礎体温も流産以来ずっとつけているけれど、ぐちゃぐちゃだし。


昨日久しぶりに父と電話で話した。
母がなつきのところへ行っているので、毎日外食かカップラーメンで、
頭がふらふらする・・とか言っていて、かわいそう。
先月はお母さん、10日も私のところへ来てもらっていたし、
そのたびにお父さんは不自由な思いをするのでかわいそうだ。
近くに住めるといいんだけどね。

トモユキは今日珍しく仕事でいないので、私は久しぶりに独身時代の友だちに会うことにした。
独身時代の友だちと、共通の友だちや知り合いの噂話をするのはなぜか楽しいんだよね。
お互い子どもがいるし、彼女は働いているからなかなか会えないのが残念なんだけど。


2004年05月28日(金) 未来への希望

最近、働きたいなって思う。

働いていたときのことを、よく思い出すようになったのは、
いよいよ日本に戻る確率が高くなってきたからなのか、
それとも、毎日のママたちとの井戸端会議に、
イマイチついていけなくなってきたからなのか。

なんだか、もう社会に戻れなくなっちゃうんじゃないかって焦りを感じてしまって、
昨日、トモユキに切り出した。

「日本に帰ったら、私も働きたい。」

トモユキははじめ驚いて、なにいってんの、ダメだよそんなの、と言い、
それから、どうしたの?今の生活に不満があるの?と聞いて、
ちょっと悲しそうな顔をした。

そうじゃないけど、毎日菜子と二人でいて、楽しいこともいっぱいあるんだけど、
なんだか不安になっちゃうの。
今は菜子が私を一日中必要としているけれど、手が離れたらどうなるのかなーって、
私、そのときになって働きたくても、もう働けないかもしれないって。

毎日会うママたちと、近所の人の噂話とか産婦人科や小児科の話とか、レストランの話とかしてるのも、
最初は楽しかったけど、さすがに毎日だと話題もなくなってきて、
ほんとに、私って暇だよなーって思って苦痛になってきちゃって。
私、噂話って向いてない。だって知らない人のご主人がどこの会社だとか、
マンションの住人の誰が挨拶しないとか、どんな車に乗ってるとか、
興味ないんだもん。
そういう話題に花が咲いているとき、ついつい無口になっちゃう自分に気づいてる。
子どもたちに話しかけたりして、参加しなくなっちゃうこともある。

そして、こういう苦痛を覚えることは少なくともなかった、働いていた頃のことを
思い出しちゃったりするのだ。
つらいことは今よりも多かったと思う。だけど、前向きなつらさだった。
これは私自身のために役立っている、と確信できるような、つらさ。
緊張感があった。今感じているような無意味な苦痛とは違うものだ。

私がやっていたのは外資系の会社での役員秘書だ。
しかもこれって知られてないのかもしれないけど、すごくお給料がよかった。
業務内容は普通の簡単な秘書業務なのに、月50万もらっていたのだ。
英語なんてただのツールに過ぎない、英語が話せても、それで何が出来るか、が
大切なんだってよく言う人いるけど、
それはそうかもしれないけど、英語が普通に話せる人って、
実はまだまだ少ないのかなぁ、とその頃よく思ったものだ。
だって、ただ英語が話せるってだけでそれだけ需要があったんだもの。
しかも、私それほど英語が上手というわけでもないのだ。
もちろん、秘書の経験はあったのだけれど。

もうこんな仕事ないだろうなーって辞めるとき思ったけど、
今日なつきと話していたら、結構秘書を探している外国人エキスパットって多いらしく、
こんな私でも、まだ社会に出て働けるかなーって、
ちょっと希望が持てた。

ま、前に就職活動したときは20代半ば独身、今度は30過ぎて子持ちなわけだから、
そう簡単ではないだろうけど、やっぱり働きたいって気持ちは持っていたい。

「そうだよね、キミ、楽な仕事でいい給料もらってたもんねー。
 でも、そんなうまい話はもうないかもよ。
 800万稼ぐなら別だけど、中途半端なら税金が高くなるだけだからね。」

でも、外で刺激を受けて成長したいっていう気持ちはわかってくれたみたい。
トモユキはやっぱり私が家にいて機嫌よくしているほうがいいらしいけどね。
私も働いているんだから、お皿くらい洗ってよねなんて言われるのが恐怖なんだろう。

「本屋さんのレジとかはどう?パン屋さんとか。
 時間の融通ききそうでいいんじゃない?」

そんなことを言ってきたりする。
うーんそれでもいいんだけどね。
また、自分で稼いだお金で何か好きなものを買ったりできるのかもしれないと
思うと胸が弾んだ。
もしまた800万稼げたら、貯金もたくさんできるだろう。
でもそうじゃなくても普通のお給料でもいいから働きたいなって思ったら、
ちょっと今後の生活が楽しみになってきた。

まだ若いんだもん、私だってがんばらなくちゃね・・。
だけど40になっても50になってもやっていける仕事を見つけるなら、
今のうちじゃないとって気がしている。
不思議。専業主婦の生活に満足しきっていると思っていたのに、
やっぱり私は働きたいなんて。
それとも、ただのないものねだりかしら。

3時ごろ、お昼寝から目覚めた菜子の手をひいて、
「そうだ、一緒にアイスクリーム食べようか」なんて言いながら、
こういう幸せも捨てがたいなーって思っている私もいる。
だけど、10年後や20年後のことも見据えて考えなくちゃね。
得るもの、失うもの。
私には選択肢があることを夫に感謝しなくてはならないわ。


2004年05月25日(火) 夜の散歩

朝から暑くて食欲がでない。
本当に最近の暑さといったら、この国長い私でもちょっと覚えがないほどなのよね。
朝、新聞を取りに下に下りていく7時過ぎからすでに暑い。
夕方ほとんど日が落ちてから、プレイグラウンドに行ってもまだ暑い。

ここのところ、大事な電話が夜かかってくるので、昨日も暗くなってから、
菜子を連れて散歩に出た。
コンドミニアムの中を散歩するつもりで出たんだけど、
砂場やプールに菜子が引きつけられていくので、
やむなく外に出ることにする。

結局パラゴンまで歩いちゃった。
大人の足なら5分だけど、葉っぱを拾ったりぐるぐるまわったりする菜子に歩かせると15分。
でもついでにウインドウショッピングして、夜の街の雰囲気を久しぶりに味わって、
私もまあ楽しかったわ。
菜子は夜あまり外に出ることがないから大はしゃぎ。
疲れたのか帰りは抱っこで重かったけど、私の腕の中でずーっとニコニコ笑って、
道行く人に投げキスし続けて(誰も見てないけど)、終始ご機嫌。

帰るなり、日本が近づいたよ、と言うトモユキもまた、ご機嫌だった。
電話でのお話はうまくいったらしい。
でもまだ次のステップがあるんですって。
なかなか大変なのだ。
早く終わるといいな・・・。


2004年05月23日(日) 一転

金曜日、家に戻ってきたトモユキをどうやって慰めようかと待ち構えていたのに、

「ああ、ちなみにダメだっていうの、嘘だから。」

ちょっとちょっと。
そういうこと考えなかったわけじゃないけど。
いつ、嘘だよーってメールが来るかと待ってたくらいだけど。
あなた、ちょっとなりきりすぎじゃない??

「こんな負け犬ですけど嫌いになりませんか?」

とかしつこくメールしてくるから、すっかりだまされました、私。

結局まだわかんないらしいよー。
週末もなんだかずいぶん時差のあるところからの電話待ちとか
自宅で電話のインタビューとかで大変だったし。
(私も電話が鳴るたび菜子を抱きかかえて寝室にこもったり
 まぁそれなりに落ち着かなかった。)

まだこの日々は続くらしい。



ひとつ気になることが。
私のからだはやはりまだ元に戻ってはいないみたい。
流産後、初めての生理はもう11日めになるのにまだ出血が止まらないのだ。
それも、結構すごい量で、そのせいかここのところ貧血気味。
なるべく食事をきちんととるようにしてはいるんだけど、
朝起きた時のフラフラがだんだんひどくなっているようだ。
このまま続くようなら、また病院に行かなければならないだろうな。


2004年05月20日(木) 結果は・・・

ダメだったらしい。
私はどっちでもいいと思っていたつもりだったけれど、
やはり結構がっかりしていることに気づいた。

トモユキは相当落ち込んでいるはずだから、しっかり慰めてあげなくては。

未来に想いを馳せて、叶わなかったときってせつないな。
先月、流産したときもそんな気持ちだった。
きっと次があるって思っても、なんだかがっかりしちゃうのね。

とにかく、もうしばらくはここにいることになりそうだし、
地に足をつけて、今の生活の中の幸せを見落とさないようにしよう。

それにしても、かわいそう。
そんなに簡単ではないことはわかっていたつもりだったんだけど。


2004年05月19日(水) まだ落ち着かない

結果はまだ出なくって、トモユキは少し焦り始めていて、
毎日仕事が手につかないよーってメールしてくる。
もう僕はダメ人間で父親失格です。
今まで偉そうにしてごめんなさい、とか(笑)。

少し不安になっているのかなぁ、と思うとかわいそうだけれど、
それくらいのこと、あるでしょって思ったりもする。

トモユキは昔から受験にも就職にも一度も躓かずに勝ち抜いてきたタイプの人なのだ。
だからといって、一度負けたくらいでへこたれるような人ではないとは思っている。
だって、今まで勝ち抜いてくるためにはきっと大変な努力をしたのだろうから。

「あなたはすばらしい夫ですばらしい父親であることには変わりないのですから、
 もしダメでも偉そうにしていてくださいね」

私はそう返信した。
そうしたら、

「なに言ってんだよ、俺が落ちるわけねーだろ。」だって。

どっちにしても、今週中には結果がわかるだろう。
しかし、「負け犬には連絡は来ないんだよ・・・」って寂しそうに言っていた。
それってきついなァ。
いつまでも待っちゃいそうで。

とりあえず、私は気持ちを切り替え、もうしばらくこっちにいるっていう前提で
生活することにした。
調味料とかさー、買うの控えたりしてたのよね。
まとめ買いしないようにしてみたり。
だって、きゅうに帰国ってなったらもったいないし。
でも菜子の習い事とかそういうのはやっぱり始められないな。
うーん、わからないって一番嫌ね。


2004年05月17日(月) 週明け

なつきの赤ちゃんは、予定日を1週間過ぎてさんざんみんなをヤキモキさせてから、
無事に生まれてきた。
もう本当に、自分のときよりずっとずっと緊張しました。
朝、破水したから今病院ってメールがきてから夕方生まれるまでずーっと、
電話が鳴るたびにドキドキして、母にも何度も電話して。
無事生まれた知らせを受けたときには、からだの力がほっと抜けたよ。

写真見たら、菜子の生まれたばかりの頃にすごくよく似ている。
赤ちゃんってこんな顔なのかなー。
お目めが大きくてすっごく可愛い赤ちゃん。
でもパパにも似てるんだよね、不思議だわ。

昨日はトモユキと二人、菜子を連れてぶらぶら歩いて、
新しく生まれてきた赤ちゃんに贈り物を探しに行った。
いろいろ見て回って、クリストフルの小さなスプーンを贈ることに決めた。
とても素敵なのがあったので。
それでね、そのときにとっても素敵なバターナイフを見つけちゃったのよね。
トモユキも私も一目で気に入り、でも昨日は買わなかった。
一週間考えようってトモユキが言ったからだ。
4つセットで25000円くらい。これって高いかなぁ?

昨日の夜、ひどいことがあった。
私が目まで覆うマスクをしてベッドに横たわっていたら、
隣でトモユキとふざけていた菜子が、いきなり、何の前触れもなく、
私の顔の上に、あおむけに倒れてきたのだ。思いっきり、はずみをつけて。
菜子の後頭部は私の唇を直撃。下唇が切れて血が噴出したばかりか、
前歯の一本が今でも痛んでこころなしかグラグラしている。
下唇は今も腫れ上がって、タラコみたいだし、前歯が一本使えないので
ろくに食事もできない。
ぶつかられた瞬間は、あまりの痛さに飛び上がってしまい、
多分菜子をはねのけたと思うんだけど、菜子のほうはまったく痛くも痒くもなかったようだ。
今朝おきて私の顔を見るなり、「ママ、お口、いたーい・・・」というので、
可愛くて抱きしめてしまったけど、あんたのせいでしょー。
しかし、ほんとに油断したわ。目が見えてなかったから少しもよけることができず、
まともに唇で受けちゃったもんね。

歯医者行かなきゃダメかなぁ。

トモユキの方は、まだ連絡がないらしく、ダメかもしれないって言っている。
かなり行きたそうだったので、もしそうならかわいそうだけど、
仕方ないよね。


2004年05月13日(木) 復活!

流産して1ヶ月が経過。最初の生理が今日始まった。
私のからだが元に戻ったという証拠だ。

3ヶ月ぶりの生理か、と思った。
たった、3ヶ月しか経っていないのか。
そう思うと不思議だった。
3ヶ月前は、普通に生理がきて終わり、そんなこと考えもしなかった。
その少し後に、私のからだは命を宿し、そして失ったんだ。
そして今、また何事もなかったかのようにサイクルを取り戻している。

もう悲しいって感情はわかないけど、ただ不思議な気がするわ。
また、早く赤ちゃん授かるといいな。
トモユキの今後のことが決まるまではバタバタしそうだけど、
でもそんなの関係ない、きっとどうにかなることだから。
自然に任せようと思う。

なつきは「おしるし」があったらしい。
もう本当にいよいよだとおもうと、私もドキドキするな。


2004年05月11日(火) 落ち着かない

今頃、将来を左右する大切な人と会っているはずの夫のことをおもう。

昨日の朝、なんでもない顔で普通の服を着て、
いつものように、「じゃ、行ってくるよ」って出かけていった彼だけど、
別れ際のキスがいつもより少し長くて、
それが心の高揚をあらわしているような気がした。

今日は連絡できないとおもう、と言っていた。
うまくいくといいな、と思うけど、私にとってはどっちでもいい話だ。
生活は変わるだろうけど、どこでだってやっていける。
ただ、彼のためにうまくいくといいなと思うだけ。

私が、その知らせを心待ちにしている人がもう一人。
もちろん、なつきのこと。
何度か入院や自宅安静をくりかえして、なんとかやっとここまできたけど、
生まれるまではやっぱりすこし心配だもんね。
まだかなー。

どちらの件も、この2、3日のうちにすべてははっきりするだろう。
落ち着かないのももうちょっと。


2004年05月10日(月) 休暇は終わり

1週間、素晴らしい休暇をすごした。
ウブドって最高。
美しかった。何もかもが。
山の中に閉じこもって、毎日スパ三昧して、本読んで、ビール飲んで、みんなで昼寝。
私はやっぱりこういう休暇が好きなのだ。

菜子もリラックスしていたようだった。
「かーる(かえる)」とか「かーむぃ(かたつむり)」とか、
いろいろ単語をまた覚えた。
大きなダブルベッドで毎晩3人で眠った。
なんて楽しい休暇だったんでしょう。

トモユキは今日からまた海外に行っている。
いよいよ、何かが変わるのかもしれない。

そうそう、なつきの赤ちゃん、生まれないのよね。
予定では私たちがバリに行っている間に生まれるはずだったのだけど。
いつ生まれてくるのかなぁ?

菜子は、バリで毎晩一緒に寝ていたせいか、家に帰ってきてからも
私たちのベッドに夜中にのぼってくる。
目を覚ますと私たちの姿を無意識に探しちゃうらしい。
菜子がくっついてくると寝られないよーってトモユキは文句言うけど、
可愛くて、ついつい抱きしめちゃう私。
でも、夜中にのぼってきた菜子をトモユキが抱き上げて、
下のマットレスに邪険に放り出しているのを何度か目撃した。
あれはやめてもらわなければならないわ。


2004年05月02日(日) やさしいなァ、もう。

明日からバリ。楽しみだ。
本をたくさん買いこんだ。
『戦争と平和』『椿姫』なつかしい『ジェーン・エア』・・・。

南の島ではうんと読み応えのある本を読むのがすき。
トルストイは最適だ。ロシア貴族のお話って好きなのよね、
それに少女の頃読んだ本ってなつかしい甘酸っぱさみたいなものがあって、
非日常的な楽しさを味わえるのがいい。

最近読んだ話題(らしい)の『世界の中心で愛を叫ぶ』(だっけ?)とか、
『スィートリトルライズ』とかに相当がっかりしてしまったので、
やっぱり昔読んだ本に落ち着いてしまった。
新潮文庫ってなんかほっとするわ・・・。

でもでも。
読書は菜子が寝ているときだけにしようと決めている。
いっぱい相手してあげるつもりだ。
トモユキは勉強したいんだって。
すごいやる気満々だなー。

今日また海外から帰ってきたトモユキは、お土産にSK-IIのマスクを
2箱買ってきてくれた!
ホワイトニングマスク2週間連続っていうのやってみたいって言ったら、
そんなに高いのダメだよって怒っていたので、あきらめていたのに、
機内販売で売ってたからって。

やさしいなー。うふふふ。


みゆき |MAIL

My追加