みゆきの日記
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2003年08月30日(土) ネイル

久しぶりにネイルサロンに行ってちょっとリラックス。
他人に自分のからだをまかせて何も考えずぼんやりするのって、
なんて気持ちがいいんだろう。

久しぶりだったので、週1回はサロンに行っていた頃のことをなんとなく
懐かしく思い出してみたりした。
独身時代のこと。
仕事帰りに、デートの前とか接待の前とかジムの前とか、
寸暇を縫って行ってたなァ。

やっぱりあの頃も忙しくて、やってもらいながら寝てしまったりしていたっけ。
忙しいのはいつも一緒だわ。
でも今の私は寸暇を縫ってネイルサロンに毎週行ったりはしない。

華やいだ時間を懐かしんでみたりもしたけれど、
サロンに迎えに来てくれたトモユキと菜子を見つけて、
眠そうな菜子がぼんやりしたまま私を見てちょっと嬉しそうな顔をして、
サロンのお姉さんたちが、
「パパにそっくりね。」
なんて言うのを聞いていたら、
感傷はあっというまに飛んでいって幸せな気持ちになった。


行きつけのおすし屋さんで菜子はずっといい子にしていた。
ここに来るときはいつも菜子はベビーシッターに預けていたから、
連れて行ったのは初めてで、大人になったな、って感慨深い。
狭いお店なので臨月のときにカウンターの奥からでようとして、
お腹がつかえて出られなかった話をして、トモユキと笑った。
菜子も太巻きを作ってもらって食べた。






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淡いピンク。
名前に惹かれて選んじゃった。
家事をするから手のほうはすぐに落としちゃうしね。

足のほうもおもしろい名前がついていたけど忘れちゃった。
こちらは濃い綺麗な赤。
足の爪には濃い色が好きなのよね、女らしくって。


2003年08月29日(金) 差し出す

普通赤ちゃんは、『バイバイ』とか『どうぞ』って
いつごろから出来るようになるんだろう。

菜子はそろそろ1歳なので、『バイバイ』とかしたら可愛いだろうな、と思って、
いろいろ教えているんだけど、まだあまり出来るようにならない。

ところで、最近他の赤ちゃんと遊んでいておもちゃを取り合いするようになってきたので、
自然と、「『どうぞ』でしょ。」って差し出すことを教えるようになったんだけど、
菜子は差し出すことだけは覚えたみたい。

いろーんなものを誰彼かまわず差し出す。
もちろん、私は一日中差し出されていて、
はじめは、「あっ『どうぞ』ができるようになった!」と喜んでいたんだけど、

「どうもありがとう」

と言って受け取ろうとすると、絶対に放さないのよね。
ギュッとにぎりしめたまま。
差し出しているだけなのだ。

でも無視するわけにもいかないので、「ありがとう」と言ってさっと取り上げる。
菜子はすぐに手を伸ばして取り返しにくるので、
『どうぞ』と差し出す。
それをひったくって、また私に差し出す菜子。
延々この繰り返しなのよ、疲れるわ。
『どうぞ』の意味はいつ覚えるんだろうナ。


今日デパートで日本人の小さい女の子が、乳母車の菜子の横に立ち、
じーっと見ていたかと思ったら、

「ママー。赤ちゃんのくちゅちた、ちっちゃーい。」

と言う。

なんで靴下?と思って菜子をのぞきこむと、
自分の靴下を脱いで女の子に差し出していた。

靴下って赤ちゃんは嫌いなのかな?
お出かけすると必ずいつのまにか靴下を取っちゃうのよね。






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そういえばご飯のときも、いらないと口から出して私にくれるんだよね。
かしこくなってきたなァ。


2003年08月28日(木) 教訓

『ジョンQ』をトモユキと二人で観て、カルティエなんて言ってる場合じゃないわ、
お金を貯めないと、といきなり改心した私。

人生、何があるかわからないもんね。
いざというときのために、出来ることはやっておかないと。
備えあれば憂いなしだわ。

25万ドルキャッシュで今すぐ払えって言われたら、
払えないもんなァ・・・。


あれってそういう映画よね?
それとも保険制度の矛盾と罠?
人生、金と運?






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もやもやは残ったけどね。
最後はお金と運なんだろうか・・・。

やっぱり救いようがない。


2003年08月26日(火) 突然のお客さま

会社帰りにいつもの通り電話をかけてきたトモユキが、
今日これから打ちっぱなしに行って来ていい?と言う。

もちろん、いいよ、ご飯は?と聞くと、家で食べるという返事。

「会社のXXさんと一緒に行くんだけど、そのあと家に来てもらっていい?
 彼独身だから、ご飯誘ってあげようと思うんだけど。」

もちろん、いいよと答えたものの・・・それからがタイヘン。

菜子のご飯もお風呂もまだだし、夕飯の支度も大急ぎだわ。
今日の夕飯は、一昨日から作っていた豚の角煮に茄子の天ぷら、冷奴だったんだけど、
天ぷらメニューにアスパラと海老とタラを追加して、ご飯とお味噌汁の用意をした。
のんべえのトモユキは夜は白いご飯を食べないから、
うちでは夜はあまりご飯を炊かないのよね。

菜子にご飯を食べさせてから、なぜか甘えて泣いている菜子をおんぶして(オモイ)、
夕飯の支度を大体ととのえて、大急ぎでお風呂に入れる。
お風呂から上がって、菜子のためにりんごを絞って飲ませていると
電話が鳴った。

「今から帰るから。
 あと15分くらいかな。」

私は角煮をあたためて天ぷらを揚げはじめる。

「ただいま〜。」

ふーっ。
まにあった。

お客さまは嫌いじゃない。
トモユキが連れて来たのは、ふたつ先輩で私と同じ年だったこともあり、
ご飯の後は3人でいろいろおしゃべりして、
なぜか菜子がなついてくっついていくのがおかしくて笑ったり、
楽しい夜でした。
今までトモユキ一人だった会社の日本人だけど、
その人が赴任してきて二人になり、たまに飲んだり、仲良くしているみたいだ。

「この角煮、2日くらいかけて作るんですか。」

突然、そうおっしゃるのでそんなに美味しいかしらと私は勘違いして、

「2日はかからないわ。
 半日くらいかなァ。」

そう言うと、一瞬テーブルに沈黙が漂い、少しの後、トモユキが照れたように、

「ダメじゃない、俺2日がかりの傑作って言っちゃったんだから。」

と言うので私も赤くなってしまった。
トモユキは、わりと何でもオオゲサに言うくせがあるのだ。
あと、身内びいきなのでたまに恥ずかしいのよね。
それがいいところなんだけど。

「作ってから1日寝かせたのもいれたら2日がかりだよね。」

「本当に美味しいよ、コレ。」

お客さまは礼儀正しくフォローしてくださって、感じのいい方でした。

また来てくださいね、そう言いながら、
もうちょっと早く言ってくれればなァ、、と思ったけれど、
こんな風に肩の力の抜けた普段着のおもてなしっていうのもいいのかも。






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ちなみに彼には彼女がいるんですって。
彼女がきいたら泣いちゃうわよ、そのセリフ。

それを聞いたトモユキが、いや、奥さんあっての子どもじゃないですか!!と
熱っぽく力説しているのを聞いて、なんとなく嬉しかったり。

彼が帰ったのは12時前で、なぜか興奮しちゃって眠れないらしい菜子をあやしながら
後片付けをしてやっと菜子を寝かしつけ、ベッドに入ったのは1時を回っていた。

最後は眠かったけど、楽しい夜だったな。


2003年08月25日(月) 贈りもの

義母から大きな箱が届いた。
開けてみると、菜子の1歳の誕生日プレゼントがたくさんたくさん・・・。
お洋服や可愛いキティちゃんの小さなリュックサック、絵本に靴に帽子。

「すごーい・・・。」

トモユキにはお兄ちゃんがいるけどまだ結婚していなくて、
菜子はうちもそうだけど、トモユキの両親にとっても初孫なのだ。
それにしても、お義母さんはこういうのが好きみたい。

「みゆきちゃんのお誕生日プレゼント」

と、私の分まで可愛らしいエプロンを送ってくれた。
ありがたいな。

箱の空いたところには、魚の干物や昆布に鰹節に海苔、
お茶の葉にサランラップにポケットティッシュまで入っている(笑)。
レトルトのカレーまで入っているのはなぜ?と思ったけれど、
戴いてみたら美味しかったわ。
お義母さんらしい、と思う。

うちの母は余計なものとかごちゃごちゃしているのが嫌いで、
家もすっきり片付いているし、冷蔵庫の中にもあまりものを入れておかないようにしている人だから、
人にも送ったりしないのよね。
自分が余計なものが嫌いだから、他人にもいらないものを送るのが嫌なんだと思う。
お歳暮やお中元も仕方ないからしていたけど、大嫌いっていつも言っていて。

そういう母を見て育った私も少なからずそういうところがある。
プレゼントをするときに、躊躇してしまうときがあるの。
こんなの、いらないんじゃないかなァ、
かえって迷惑だったら嫌だな、なんて。
ほしいものを言ってもらってプレゼントするのが一番ラクだけど、
プレゼントってそういうものじゃないのかもね。
選んでくれた人の気持ちが嬉しいっていうのも大きいもんね。

去年の義母の誕生日にはフェラガモのハンドバッグをプレゼントした。
綺麗なものがあったのと、義母が私のフェラガモのバッグをいいわねって言っていたのと、
菜子が生まれたあと、10日くらい家に来て家事一切を引き受けてくれたことへのお礼もあって。
今年は迷ったんだけど、お花だけを贈った。
なんだか毎年そんなプレゼントをして負担に思われても悪いし、
義父の誕生日には電話とメールだけだったし。

ムズカシイものだなぁって思うけれど、気持ちがあればいいのよね、きっと。
なんだかあったかい気持ちになった義母からの贈り物。
トモユキの誕生日にはプレゼントはおろか、電話一本かけてくるわけではないので、
お嫁さんの私に気を使ってくれているんだわ。
ありがたいな、と思う。
なにかお返しをしなくっちゃ。






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トモユキがおもちゃを買うって言っているし(彼は菜子のおもちゃを買うのが大好きなのだ)、
あとはケーキを焼かなくちゃね。
久しぶりだからうまく焼けるかな。


2003年08月24日(日) ジュエリーバトル

もうすぐ私の誕生日なので、プレゼントを買いに行こうとトモユキが言って、
菜子を連れて3人でおでかけした。

誕生日にねらっていたカルティエのピンクサファイヤのネックレスは、
ハートシェイプですごーくラブリーなのよね。
胸元につけて鏡を見ながら、最近ほとんど着る機会のない黒いシルクのドレスを思い浮かべる。
あれに合わせたら素敵だろうなァ・・・。

「ね、どうどう?」

「うん、いいね。」

とは言いつつ、トモユキは全然買う気なかったらしくて。

「だって、XXドルだよー。
 みゆちゃん、本当にそんなの買うつもりだったの?」

お店を出てからトモユキがこう言ったので、
買う気満々だった私は意気をそがれてしゅんとしてしまった。
やっぱりジュエリーに対する思い入れっていうか感覚って、
男と女では全然ちがうのかしら。

私にしてみれば、たしかに高いけど、『そんなもんでしょ』って思うくらいの金額のものも、
トモユキの感覚では『ありえない』ってことになるらしい。

私もちょっとガッカリしたけど、トモユキは私がそれを本当にほしいと思ったということに、
相当ガッカリしたらしくて・・・。
私の願いを叶えてあげたいっていう気持ちとありえないって気持ちの間で、
かなり苦しんでいるようだったので、
私は申し訳なく思って、

「ごめんね。もういらない。」

そう言うと、

「そういう問題じゃないんだよ。
 みゆちゃんがほしいと思ったってことが問題なんだから。
 不満が残ってはいけないからちゃんと話し合おう。」

と言う。
トモユキはフェアな人だなァと思うけれど、
私はそういうことは感覚の違いだから、
今一生懸命話し合っても多分あまり埒が明かないだろうし、
徐々にすり合わせていけばいいんじゃないかな、と思うので、
黙っている。

「ね、ちゃんと言いたいことがあったら言って。
 話し合おうよ。」

「ううん、もういいの。
 もういらないから。」

「それほど欲しくなかったってこと?」

「欲しかったけど・・・。
 そんなにトモユキを苦しめてまで欲しくないもん。」

「僕はみゆちゃんがほしいって言ったことがショックだったんだよ。
 だからもういらないって言ってもダメなんだから。」

言い出すと聞かないトモユキは実にしつこいのだ。
それが彼のいいところでもあるんだけど・・・。
なんというかマッスグなのよね。
『日にち薬』とか『追々』とか『なぁなぁ』とかそういう言葉は彼の辞書にはないようだ。
私はそんなのばっかりなんだけどね。

結局、ずっと一人で考えこんでいたらしいトモユキが、
1年間何も欲しがらないなら買ってもいいよ、と言い出して、
1年間か・・・と私は考えることになった。

この手の話ってわりとよく聞くのは私の周りだけかしら。
男性には女が高価な宝石やハンドバッグを欲しがる気持ちがわからないような気がする。
すくなくとも完全にはね。

妹のなつきの彼も、つきあい始めたばかりの頃に買ってくれた高価なブレスレットをまじまじと眺めて、

「俺、よくこんなの買ったよなァ。。」

とか言うらしい(笑)。
どう思う〜ってなつきは怒っているけれど、






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うーん、なんか彼に共感しちゃうかも。
『恋のチカラ』って恐ろしいわ。
ていうか、そんなものをいきなりプレゼントしちゃう彼もどうかと思うけど。
釣った魚にナントヤラ・・・ってカンジかしら。


2003年08月22日(金) 後味の悪いアクシデント

東京で働いていた頃、私は白金台に住んでいて、
成田からの帰りはいつもリムジンバスを利用していた。
都ホテルか、恵比寿のウェスティンまで。
そこからはタクシーで家まで帰る。

歩いてもお散歩程度の距離だけど、荷物があるから仕方なくて、
流しのタクシーならいいけど、ホテルで客待ちをしているタクシーだから、
近すぎて悪いなァっていつも思っていたんだけど。

嫌なことがあった。

乗っていたタクシーが事故を起こしちゃったことって、
普通(っていうのもおかしいケド)どれくらいあるんでしょう?

私は、2回もあるのよね。
1回めはあきらかに相手側のミスだったので運転手さんにも余裕があって、
対応も丁寧だった。
雨の日で、車線変更しようとした隣の車線の車がすり寄ってきたかと思ったら、
そのままトン、とぶつかったの。
急ブレーキをふまれて、私は助手席の背中に頭をぶつけたけど、
特に怪我もないし、すぐに代わりのタクシーを呼んでくれて、

「とにかく、お客さんのからだが一番大事ですから、
 どこも痛いところはありませんか?
 何かあったらあとで連絡してください。」

そう言って名刺を渡すと、何度も何度も私の無事を確認して、
それから相手の車の運転手と話しに行った。
私は安心して車の中で代わりの車を待ち、
車が来ると、運転手さんは傘を差しかけて私を送ってくれた。

それは2回めの事故のことで、これはあと味が悪かったなァ。
あきらかに運転手の過失だったのだ。
しかも、自転車に乗っていた子どもを轢いてしまうという致命的なもの。
行き先を告げたとき、返事もせずいきなり急発進させたので、
私は居心地の悪さを感じてはいたんだけど、
追い討ちをかけるように、その事故は起こった。
ホテルの敷地内から出る前だったから乗ってすぐのことだ。

ちょっと接触して子どもが倒れたという感じだったので、
見たところは、軽い怪我ですんだのではないかと思うけど、
運転手は気の毒なほど動揺していて、しかも私にも腹を立てていたように思えて、
いたたまれなかったわ。

運転手は私を放り出し、男の子のところへ駆けつけ、
私は降りようとしたけれどドアが開かなくて、困って待っていた。
しばらくたって戻ってきた運転手に、

「お客さん、降りてもらえます?」

とちょっと刺々しい口調で言われたときは、なんだかもう気の毒で。
ゴメンなさい、って感じ。

ホテルの配車係が駆け寄ってきて私の荷物を降ろし、次のタクシーに乗せてくれたんだけど、
その運転手にもちょっとしたイヤミを言われちゃったわ。

「え?白金台XX丁目?
 あぁ、それじゃ、あの人、ずいぶん待ってたのに近くてカァーっときちゃったんだろうなァ。
 かわいそうに、あの人ついてないねェ。」

「どうもすみません。」

私はあやまったけど、どうしてこんなにあやまらなきゃならないんだ。

「あぁ、いやいや、私はそういうの気にしないんですよー。」

それなら言わなければいいのに。
長い間待っていたのにすぐ近くに行かされて、重い荷物まで積みおろしさせられる運転手さんには、
申し訳ないと思って、ちょっと多めにチップを渡したり、
こっちも気を使うのよね。






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人にはそれぞれ事情ってモノがあるんですから。
お仕事とわりきって気持ちよく乗せてくれればいいのにな。


どうしてこんなことを急に思い出したかというと、
昨日タクシーに乗っていてちょっとヒヤッとしたからなの。
他人の運転って怖いわ。
自分の運転はもっと怖いんだけどね。


2003年08月21日(木) 永住権

永住権が取れてしまった。

取れてしまったっていっても向こうから勝手にやってくるわけではなくて、
申請していたから取れたわけなんだけれど、
この国のCitizenになったのかと思うと、なんだか不思議。

別に永住するつもりではなくて、主に税金対策なんだけどね。
でも不思議な気がするわ。
縁があるのかなァなんて思う。

この国に住むのは、実は3度めになる。

1度めは小学生のとき、父の転勤でついてきた。
2度めは大学卒業後、3年ちょっと、働いた。
決意して日本に帰り、転職先でトモユキと知り合ってつきあい始めてから、
2ヶ月ちょっとだったと思う。
トモユキの転勤が決まったのよね、
私がその約1年前に決死の覚悟で(←ちょっとオオゲサ)あとにしたこの国に。

結婚してついていくと決めたとき、周りは本当に驚いていた。
帰ってきたばっかりなのにまた行くの?
そう、なんか縁があるのかもね、と私は言う。

国なんてたくさんあって、トモユキの転勤先候補地も他にもあって、
どうしてよりによってまたここなのかなー、
他のところにも住んでみたいわ、なんて思ったけど、
慣れたこの国の空気はやっぱり心地よくて、
ここで菜子が生まれたことも、ちょっぴり嬉しかったり。






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キャ。素敵。
そっちがいいナ、なんてミーハーにもひそかに期待してたんだけどね。
トモユキは絶対に嫌だったみたい。
いろいろあるんだわ。


2003年08月20日(水) アルバイト

今朝テレビをつけていたら、学生時代にアルバイトをしていた
イタリア料理店のシェフが出ていた。

厳密に言うとその人は私が働いていたお店のシェフではなくて、
そのお店をプロデュースした人なので、
お店にはたまに顔を出す程度だったのだけれど、
アルバイトの面接で、私を面接したのがその人だったのだ。

懐かしいなァ。

マスコミにはかなりよく顔を出している有名な人だけど、
外国に住んでいる私は目にするのがとっても久しぶりで、
当時のことをいろいろ思い出しちゃった。

大学生になって初めてのアルバイト。
経験もなく、いかにもぼんやりして幼い、この間まで高校生だった私を
雇ってくれるところはなかなか見つからなくて、
いくつも面接を受けていた時にそのお店に出会った。

経験もないくせに、絶対に有名で一流のお店で働きたいと思っていた私に、
その店はとっても魅力的に映った。
どうしてそんなに有名なシェフがアルバイトの面接なんてしていたのかはわからない。
晴れて採用されたあと、他のアルバイト仲間と話したところでは、
彼の面接を受けたのは私一人だったので、たまたまピンチヒッターかなにかで
していただけかもしれない。

出逢いってこういうことかもナ。

「キミは本当に世間知らずのお嬢さんだなァ。
 この子採用したの誰よ?」

なーんて他の上司に言われちゃうくらいの役立たずだった私を、
他の人ならまず採用してくれなかっただろうから。
お店には申し訳ないけど、そこでの一年間はとっても勉強になった。
イタリア料理の用語やイタリア語の数字を覚えることも、
料理の種類や作り方をこっそりシェフに教えてもらうことも、
すべてがおもしろかった。

私は楽しくて熱心に学んだけれど、私に欠けていたのは社会人としての責任感で・・・
自分の都合でよく欠勤したり遅刻したりを繰り返したあと、
欠勤するためについた嘘がばれてあっさりクビになったときに、
社会のキビシサを知ったんだわ。
ダサいなー私。

ちょっとニガい想い出ではあるけれど、それも私のささやかな人生のひとコマだわ。
それ以来『仕事』というものに対する考え方が変わって生真面目に働くようになった私は
もうアルバイトをクビになることはなかったし。

なんかいろいろ思い出しちゃったけど、あれってもう10年も前のことになるんだなァ。
18歳だったのなんて、ついこの間のことのように思えるのはなぜなんだろう。






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2003年08月19日(火) お買い物

昨日はいつも行く日系のスーパーマーケットでお買い物。

麻婆豆腐を作ろうと思い立って、材料を買いこんでいたんだけど、
なんと、豚のひき肉がないじゃありませんか。
他の材料はすでにカートに放りこんでいたし、菜子がぐずり始めていたので
とりあえずそのまま買って帰った。
たしかこの前はアサリがなかったのよね。
日系のお店は日本のお魚とかが豊富で買いやすいんだけど、
品揃えが不安定なときがあって困るわ。
あとでお買い物にいけなかったら、麻婆豆腐は明日にしよう。

そう思っていたらトモユキから電話。

「今日帰りにフットマッサージに行ってきていい?」

もちろんいいよ、と返事をしたあと思いついて、
その近くにスーパーマーケットがないか聞いてみた。

「あるよ。カルフール。
 なんか買って帰ろうか?」

いつもは面倒くさがるトモユキがそう言ったので、ひき肉を買って帰ってもらうことにした。

「やっすいよー、ここ。
 豚のひき肉、いくらだと思う?」

帰ってきたトモユキが嬉しそうに言う。
聞くと、1キロ500円弱ですって。
たしかに安いなァ。
豚肉って安いけど日系のスーパーではその倍くらいはするもんね。

「野菜も見たけど安いしさー、みゆちゃんこれからここで買い物しなよ。」

トモユキは大喜び。
彼は結構お金に無頓着で高価なものを買うときにはためらわないくせに、
細かいお金を節約するとすごく喜ぶのよね。
カワイイな。

あとはトモユキの好きな梅しゃぶ春巻きと簡単なサラダを作った。

春巻きの皮に青紫蘇の葉、薄切りの豚肉を乗せて軽く塩こしょうをふって、
梅干を叩いて作った梅肉ペーストを塗る。
その上に短冊に切った長ネギの白いところを乗せてくるくる。
長ネギのシャキシャキ感と梅の酸味と紫蘇の香りがマッチして、
とっても美味しいの。

青紫蘇の葉とか、梅干なんていうものは日系のスーパーマーケットじゃないと
手に入りにくい。






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病み上がりの菜子は睡眠がめちゃめちゃになっている。
今朝は5時に起きて、お目めパッチリ、キャッキャ声を上げてご機嫌で遊びだした。
半分眠りながら追いかけて一緒に遊ぶ私。
眠いよー。
そのあとは7時半ごろ朝ごはんを食べながら眠ってしまってまだ起きないし。
よく眠るんだけど、ヘンな時間に熟睡するので私の睡眠もめちゃめちゃだわ。
そろそろ起こさなくては。(現在11時半)
こんな時間に寝かせすぎなのがイケナイのよね、わかってるんだけど、
きもちよさそーうにぐっすり眠っているのを見ると、
ついついもうちょっとだけって思ってしまう。
病気で悪い癖がついたかしら。


2003年08月18日(月) 週末

先週遊びに来て結局父と一緒に帰っていった母が、大量の生わかめをくれたので、
毎日せっせと食べている。
おかゆに混ぜたりお味噌汁にしたりして、菜子にも毎日食べさせて。

生のわかめって広げてみると、のれんみたいなおもしろい形をしているのね。
『ふえるワカメちゃん』ばっかり使っていた私には、なんだか新鮮でおもしろい。
小さい頃は、わかめをたくさん食べると髪が綺麗になるって言われていたけど、
本当かしら。

菜子の熱は金曜日の午後遅くに下がり、全身に発疹がでた。
やっぱり、『突発性発疹』だったんだわ。
よかった。
ブツブツは日曜日の午後には薄くなり始めたけれど、菜子がそんな調子だったから、
週末は家でのんびり過ごした。
トモユキも機嫌がよく、私も機嫌がよく、菜子も病気はピークを越えて機嫌がなおったし、
楽しい週末だったな。






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「うちのオリーブオイルの摂取量ってイタリア人なみじゃない?」

トモユキはそんなことを言いながら私が食べ切れなかった分まで全部食べた。
家族が健啖だと料理も張り合いがあるなァ。


2003年08月15日(金) 長い一日

火曜日の朝からあがり始めた菜子の熱がまださがらない。
水曜日に38度を超えたので病院に連れて行ったら、

「『突発性発疹』かもしれませんね。」

お医者さんにそう言われた。
ちなみに病院では、『RoseolaもしくはFalse measles』と言われたんだけど、
それがなんなのかわからなかった。
家に帰ってから調べて、それが突発性発疹にあたるらしいとわかったのだ。
やっぱり日本人のお医者さんがいないクリニックではこういうときに不安だわ。
でもそれなら心配はないようなのでとりあえず安心したけど、
今朝になってもまだ下がらないのよね。

昨日は本当に機嫌が悪かった。
こんなに小さいのに熱を出してしんどいんだろうな。
ぜんぜん眠らないし、寝てもすぐに起きるし、
ご飯もあまり食べない。
かわいそうに思ってずっと抱いていたから、私もくたくた。

こんなときに限って、トモユキの帰りが昨日は遅かった。
東京から出張で友だちが来ていて、食事に行ったんだけど、
酔っぱらっていい気持ちで帰ってきたみたい。

「どう?菜子ちゃん。」

何度も電話をかけてきて心配していたようだから、
トモユキが帰ってきて私はほっとした。
私ひとりだと思うと気を張っていたのに緊張の糸が切れたみたい。

「あぁー、疲れたよー。」

トモユキにパスしたような気持ちで、ソファにぐったりすわりこんだ。
それなのにトモユキは、菜子を抱いてくれるかと思ったら、

「みゆちゃん、お酒ちょうだい。」

と言う。

「ハイハイ。」

お酒をついでトモユキの前に置くと、菜子にミルクを飲ませて寝かしつけようとした。
いつもだったら夜のミルクはトモユキがあげてくれるのに、
昨日は横でゲームを始めた。
カチン。

こういうときにすぐに不満を口にすればいいんだろうけど、私はわりと気づいてほしい、と思って
言わないタイプ。
黙って菜子の部屋に行くと、菜子を抱いて歌を歌いながら揺する。

菜子はなかなか寝なかった。
眠たいのに眠れないらしく、悲鳴のような声を上げて私の腕の中でからだをよじり、
泣き続ける。
でもトモユキは来てくれない。

甘え・・・なんだろうなァ。
私はトモユキに向かってヤツアタリを始めてしまった。
アナタなんて帰ってきてもぜんぜん助けにならない、
お酒飲んでゲームしてるだけだもん・・・とかなんとか。

私たちは、腹を立てるとお互いをアナタと呼び合う。
その言葉の持つ冷たい響きに神経を刺激され、もっと強い言葉を投げつけてしまうのが常だったけれど、
トモユキは昨日私をアナタとは呼ばなかった。

「みゆちゃん、疲れてるんだね。」

そう言うと、私から菜子を受け取り、菜子の部屋に入っていった。
すごい泣き声が聞こえる。
私は意地になって、リビングのソファで目を閉じていた。
30分くらい、かかったと思う。

「寝たよ。」

小さな声でトモユキが私に言った。

「寝よ、みゆちゃん。」

菜子も重たくなってきたので30分も揺らし続けるのは結構大変なのだ。
ありがと・・・。
本当はそう思ったのに、でも今日一日中私はそれをやっていたんだわ、
それなのに・・・なんてまだこだわっていて、私は素直になれない。

ベッドの中で腕を伸ばしてきたトモユキを邪険に払いのけてしまった。

「もう、寝かせてよ。どうせすぐ起きるんだから!」

トモユキは黙って腕を引っこめた。
気まずい空気がただよって私は眠れなくなってしまった。
すぐにトモユキの寝息が聞こえてきた。

もう、寝ちゃった。
反省の気持ちでいっぱいでなんだか切なくなってしまった私が、
そっとトモユキのおでこに唇をつけると、トモユキはうぅーん、とうなって、寝返りを打った。

菜子は朝まで一度も起きなかった。
トモユキに、昨日はゴメンネ、とあやまると、トモユキはうん、と言った。
菜子が一度も起きなかったと話すと、

「僕の揺らし技がきいたかな?
 みゆちゃんにも今度教えてあげるよ、コツがあるんだ。」

と、得意そうに言った。

コドモだなんて、なにもわかってないなんて思ってゴメンナサイ。
私のほうがずっとコドモだね。
お詫びに今日はなんでも好きなもの作ってあげる、何がいい?とメールした。

「トマトソースのパスタ」だって。

それ、いつもと一緒じゃない。
でも特別美味しいのを作ろう。


菜子の熱はお昼ごろになって少し下がった。
機嫌も昨日ほど悪くない。






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すやすや眠っている菜子の顔を見ていたら、心のそこからほっとした。


2003年08月11日(月) 経済観念

私の母の父、つまりわたしのおじいちゃんはかなり豪胆な感じのする人だった。
気前がよくて、なんでも買え買えって言ってみんなにおごってあげちゃうようなタイプ。
うちの両親が海外駐在中もしょっちゅう遊びに来ては、
一番高いレストランへ連れて行け、と言われたと父が言っていて、
私たちは祖父の話をしばらくしていた。

やっぱりね、そんな感じだったよねー、と私は言い、
でも、どうしてそんなおじいちゃんを見て育った母がこんなに節約家なんだろうか、と不思議に思った。

うちの両親は、普段つつましい生活をしてコツコツとお金を貯めるタイプで、
無駄づかいなんて絶対しないような感じなのだ。
でもケチケチしている感じではなくて、普段は抑えてできるだけ無駄づかいをしないでいて、
使うべきところでは出し惜しみをしないので、
私は母のお金の使い方がとても上手だなァ、といつも感心しているの。
見習いたいところだわ。
だけど、どうしてそうなったの?

あはは、そんなの結婚してからよ、と母は笑った。
お父さんに教えてもらったの。
私、ほんまに経済観念なかってん。

結婚した当時、しょっちゅう家に訪問販売の販売員が訪ねてきて、
いろんなものを勧められ、いつも買っちゃってたの、と母は笑った。
英会話の教材とかカツラとか・・・。

「えー?カツラ?」

「そう、だってすごく似合うって言わはんねんもん・・・。
 またえらい高いカツラやったわァ。」

「いくらいくら?」

私はワクワクしながら聞く。
だって、賢いと思っていた母にもそんな時代があったなんて。
なんか安心しちゃうじゃない。

「えーとね、たしか4万5千円とか・・・。」

呆然。
父の月収が5万円とか6万円っていう時代の話である。
どこの誰がお給料の半分以上はたいてカツラなんて買うのよ。
今の母からは想像もできない。
ていうか、私だってそんなもの絶対に買わないわ。

「世間知らずやったんやろねェ。
 クーリングオフとかない時代やったけど、お父さんが帰ってきて、
 そんなん、やめときって言われて。
 いっつも次の日に断っててん。」

ふーん、よかったね、断れて。
お父さんに怒られたでしょ。

「ううん、別に。
 やめときって言うだけ。」






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それは返せなかったらしいデス。

だって、そんなん買いに行かれへんと思って・・・だって(笑)。
なんかのんびりした時代だったんだわ。


2003年08月09日(土) 10秒ずつの記録

お友だちが遊びに来たときや、遊びに行ったときに、
他の赤ちゃんと菜子がどんな風に接しているのかをトモユキが知りたがるので、
ビデオに撮っておくことが多いのだけど、
これが私は下手なのよね。

「もう、この撮り方じゃ全然動きがわかんないよ。
 みゆちゃん、下手すぎ。」

いつもトモユキに文句を言われる。

ところで、最近お昼頃のテレビでこんな番組が始まったの。

『お母さんのための赤ちゃんのビデオ撮影講座』

これはまさに私のためにあるような番組・・・。
早速熱心に見ていると、3回目くらいだった昨日、こんな方法を紹介していた。

「一日に10秒ずつ、毎日撮影するんです。
 すると、1年間で約1時間のビデオになります。」

へぇーー。
1日に10秒だと6日で1分、360日で1時間かァ、、ホントだ、すごーい。
感心した私は早速新しいビデオテープを用意して、昨日から撮りはじめることにした。

でも、10秒って結構短いのよね・・・。
今のはあんまり可愛い顔してなかった。
せっかく最近よちよち歩きをするようになったので、歩いているところを撮りたい、、、
なーんていろいろ考えて、何度も撮りなおしをする私。

これでは3日で疲れちゃいそう。
本当は、毎日の何気ない表情でいいのよね。
これはとにかく毎日続けることに意味があるんだから。

私、結構飽きっぽい性格なんだけど、これで1年間の記録が完成したら、
本当に素敵なものになると思う。

1日にたった10秒だものね、がんばって続けよう。


昨日から、両親が遊びに来ている。
今日はトモユキと3人でゴルフ、私は菜子がいるからお留守番デス。






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昔はあれほど夢中だったのにナ。
子どもが生まれるとそんなものかしらね。


2003年08月01日(金) 性癖

まあ、好きな人はいないと思うんだけど、私はどういうわけか鼻くそとか耳垢とかが
すごくすごく嫌いで、ちょっとでもついていると嫌なの。
だからとても熱心に掃除をして、トモユキに、

「みゆちゃんってなんでいつも鼻くそほじくってるの。」

と言われてしまう。

もちろん、外ではしない(笑)から、それはそれでいいと思うんだけど、
困ったことに、菜子の鼻くそも許せないのよね・・・。
ジタバタする菜子を押さえつけてちょちょっと赤ちゃん用の細い綿棒でお掃除。
やってみるとわかるけど、あの細い綿棒を鼻の穴に入れられると、
ものすごーく、くすぐったい。
嫌だろうなーと思いつつ、ヒラヒラしているのが見えたりすると、
もうこの衝動を抑えきれないのよね。
母にはいつも怒られていた。

「そんな、鼻くそばっかり取ったりなや。
 菜子ちゃん、かわいそうに。」

そうだよね、嫌だよね・・・。
なるべく見て見ぬフリをしようと思うんだけど、ムズムズしてきちゃう。


今日、菜子と一緒にベッドでコロコロ転がって遊んでいたら、
菜子が仰向けの私の上に乗って顔に手を伸ばしたかと思うと、
やおら鼻の穴に指をつっこんできた。

「いったァ・・・」

とっさのことで避けられなかった私。






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菜子は11ヶ月の赤ちゃんにしてはとても知能が発達しているような気がするのは、
親バカ・・・なんでしょうね。
そうよね。
わかってるもん。


みゆき |MAIL

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