タマちゃんの毎日
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次女の腕時計が壊れた。 母が孫の受験の為にと買ってくれたものだ。 制服のポケットに入れておいただけなのに突然内側の部品が外れたのだ。 「まだ一年も使ってないのにーーー<(`^´)>私、ちょっと出掛けてくる!」 母が時計屋さんへ。
しばらくして、母が大激怒で帰ってきた。 「時計屋を40年やっていて、こんな壊れ方をするのは見たことがない!無理矢理こじ開けたのか、落としたのかしたんでしょ!?って言うんよー!!!うちの孫はそんなことをいたしません!って、時計を置いてきたわ!腹立つわー!!!」
以前、弟がバイクで大事故をした時、母が話してくれたことを思い出す。 事故の規模(バイクは大破)に比べて、奇跡的に大した怪我をしなかった弟。その腕には姉の肩身の腕時計がメチャメチャに壊れた状態ではまっていた。 『あんたは、まだ、こちらへ来てはいけない!』 姉の弟に対する想いを家族皆で受け止めた。
友人の死をいつまでも引きずっている二女。毎日、事故現場を訪れて、色々話しかけていたようだ。 私は、そんなに可哀想だと思ってばかりいると、○○君が寂しくなって、こっちへ来て欲しいと思うんじゃないの?弔いの方法を間違っているんじゃない?と、忠告していた。
突然、壊れたおばあちゃんからもらった時計。二女の時間を止めてはいけないと、身代わりに時計の時間を止めた。これは、きっと亡くなった父からのメッセージだと私は信じている。
二女もビックリした顔で素直に私の話に耳を傾けている。 「わかった!ごめん!私、悲しみ方を間違ってた!」 やっと、二女も一歩を踏み出せたようだ。
愛して止まない遺人達へ、ありがとう。
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