”BLACK BEAUTY”な日々
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2006年04月30日(日) 再生 その十

とうとう10回目を迎えてしまった。ドラマとかだと最終回の一つ前。一般的には「最後はどうなるんだろう」的な盛り上がりが最高潮に達する場面である。

我々に残されたカードはとうとうたった1枚となってしまった。
カードの裏には「ソフト君」と記されていた。

前回のスタジオ以降、過去のスタジオテイクを本人に渡してあるので、ひょっとしたら大化けする可能性だってある。
その可能性を胸にしまい込み、小岩のMセカンドへ向かう。

曲順はライブを想定してある程度固めている。

それに沿ってソフト君に叩いてもらう事とした。

だが・・・・・・・。ソフト君は相変わらずのソフト君であった。

とにかくバスドラの踏み込みが甘い。というより、ほとんどバスドラの音が聞こえない。俺はバスドラとそれに合わせるベース音を聞きながらギターを弾き、歌うので、とても困ってしまった。

そして何より困ってしまうのが、ある程度ノッてきた時のソフト君である。
ドラマーがノッてくるのは大いに歓迎しなくてはならない。
けれどソフト君には重大な欠点があった。それは、

『ノッてくると、目を閉じちゃうのである』

これではアイコンタクトなど成立しようがない。極めて痛恨である。

スタジオ録音のMDを聞いてみたところ、音の小ささは顕著だった。

スタジオ後、ベーシストと津田沼のジョナサンでコーヒーを飲みながら話し合う。

「大失恋とかしたらもっと音大きくなるかなあ?」

「いや逆に凹んでもっと小さくなるかもよ」

そもそもソフト君のプロフィールに「60年代MODSが好み」書いてあったのが事の始まりである。MODSと聞けばやっぱりキースムーンを想像してしまうのが普通の感覚だろう。なのにソフトロックって・・・・・・。

カウント9のぎりぎりの状態が続く。


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