馬鹿馬鹿と怒鳴った俺は馬鹿以下の馬鹿 - 2000年11月06日(月) 自分はものすごく馬鹿なんじゃないだろうかと思う。 簡単なことができない。簡単なことがわからない。 「変わってるね」なんて言われてへらへらしてる場合じゃないっての。 身近なところに今大嫌いな人間がいて、 そいつのやることなすことすべて気に入らない。 見るたんびに「バッカじゃねえの」と思う。 でも世間一般の評価はそいつのほうが多分上だ。 すなおでまじめであかるくていつもいっしょうけんめいだね、なーんて。 くそくらえだ。 私も奴みたいだったらね、なんぼか楽だろうよ。 楽だろうな。何も考えなくていいんだから。周りの「いいひと」とテキトーに仲良くして「ね、ね、どうしよう、あたしよくわかんなーい。ね、わかんないよねー」なんて。 なりたかないけどさ。死んだほうがまし。 なにゆえ合わせることができないのだろう。 幾らでも合わせてやればいいのに。 話聞くふりをして、テキトーに相槌打って「あたしもわかんなーい」って。 どうせ向こうだって「私」と付き合ってたわけじゃない。「オトモダチ」の内のひとりでしかなかったんだから。 向こうがこっちの話を聞いてくれなくたって気にしなければいい。好き勝手に話せばいい。 「なあなあ」でいいじゃない。そのほうが楽なんだから。 簡単なことだ。それこそ馬鹿でもできる。 その簡単なことができない私は馬鹿以下の馬鹿だ。 少し離れた場所に大事な人がいて、 でもその人に対してどうしていいのかわからない。 会うたんびに「いいなあ」と思う。 でも私はその人のことをなんにもわかっちゃいない。 けんかをすることはおろか、 その人が私のことをどう思っているのかすらわからない。 多分方法はいろいろある。 合わせる必要はない。こびへつらう必要もまったくない。 「私はこういう人間だ」と胸を張ってそれを示せばいい。 それから期待もしない。 慰めてほしいとか味方になってほしいとかお世辞を言ってほしいとか。 そういうつまらないことをしてほしいと思う必要はない。 それは私自身の理想でもあったはずだ。 いちいち合わせない。頼らない。媚びない。傷のなめ合いはしない。 そういう対等な付き合い方がしたかったはずだ。 それなのに結果はどうだ。 合わせようと考えてしまっている。頼っている。媚びている。 傷が痛いんだとわめきちらして慰めてもらおうとしている。 今この状況だってそのだだこねのひとつでしかないのかもしれない。 私はもうとっくに付き合う価値の無いものになっているのではないか? ほんとは、私と縁切りたくてしょうがないのではないか? 怖い。怖い。それを認めることは恐ろしく。 大事なものの形もわからない、そんな簡単なこともわからない。 やっぱり私は馬鹿以下の馬鹿でしかない。 -
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