糸冬

というわけで、半年間という短い期間ではありましたが、あそこで働けて本当によかったと思ってます。
今まで働いたどの職場よりも最高の環境だった。
出来ればずーっと働いていたかったけどな。残念。

デスクを整理した。
持って帰れるものは持ってかえる。
個人情報とか企業秘密に関する資料は、全て私の仕事を引き継いでくれた同僚の子に渡す。
それ以外のチラシとか、特に問題の無いものは全て持ち帰り。

半年間で交換した名刺とかも整理して持ち帰り。
これは、この半年間で手に入れた財産だ。大事にしよう。

ん、結構荷物になったなぁ。

ちょっと寂しくなったデスク周りを見て、だんだんと実感が湧いてくる。
ああ、今日でおしまいなんだなー、と。

業務中は特に何も感じなかった。
というか、なんだか明日も普通に出勤しそうな感じだった。
それくらい、ごく普通の一日だった。


最後のタイムカードを押して、今月分のタイムシートを提出。
しかし、ハンコを押してくれる上司が会議かなにかで不在。
焦らすなぁ(笑)

1時間くらいしてデスクに戻った上司を捕まえて、ハンコぽん!
別の上司に提出。

帰る支度が全て整ってから、自分の名刺やスタッフカード、保険証を直属の上司に返却。

その時に、その上司がぽつりと

「なんだか悲しいなぁ」

とこぼした時、今まで何も感じていなかった心に、急にこみ上げるものがあった。


お疲れ様でした、お世話になりました、と一通り挨拶をして、スタッフルームを後にする。

エレベーターのところまで、直属の上司が見送ってくれた。

「辞めたからってそれで終わりってわけじゃないですから!
またいつでも遊びに来てくださいね!」

そう言って見送ってくれる上司に頭を下げ、エレベーターのドアを閉めた。



なんだろう、まだ信じられないんだよなぁ。
もう終わった、って事が。

喫煙所で、「明日も何食わぬ顔してここでタバコすってたりしてね!」なんて冗談で話していたけど、ほんと、そんな感じ。


帰りの電車も、いつもより長く感じた。


ネコさんと合流。
「おつかれさん」の一言が、なんだか沁みた。
2005年03月31日(木)

ありのままに、赤裸々に。なんつって。 / おかぷぅ