異形のモノ |
それはあまりに突然に現れた。
二人でPCの前に座り、いつものようにバカな話ばかりして盛り上がっていると、ふと、ネコさんの向こうに何か動くものが見えた。
蜘蛛だ。
子供のてのひらくらいの大きさの蜘蛛。 小指の爪ほどの蜘蛛ならしょっちゅう見かけるけど、この大きさの蜘蛛は、九州で暮らしていた時以来だ。
田舎にいるときはこれくらいの蜘蛛なら別に騒ぐ程の事でもなかったのだけど、あまりに久しぶりの事だったので、めちゃくちゃビビった。
以前からネコさんは蜘蛛が大の苦手だという事はさんざん聞かされていたので、これはヤバいと直感的に判断。
二人で居間へ避難して、さてどうするかと思案。 ネコさんの顔が土気色になってるのが分かる。
ここまで怯えた表情を見るのは初めてだ・・・
私はどっちかというとゴキブリの方がダメ。 ゴキブリよりもムカデやゲジゲジの方がもっとダメ。 蜘蛛はまだマシな方。 マシとはいえ、イヤな事にかわりはないけれども。
とりあえず、ここは私がなんとかしなきゃ、と思い、壁を高速で上下左右に移動しているクモに向かって、ゴキブリ用の泡で固めるアレを噴射。
めちゃめちゃ速い。速すぎる。 1mくらい離れて噴射したのも悪いけど、かすりもしない。
床にぽとりと落ちた後、突然姿をくらましやがった。
まずい、PCの下とかに逃げ込まれたらどうしようもない。 エアダスターで燻り出す作戦。
すると、全く逆の方からひょっこり姿をあらわしやがる。
ネコさんを非難させ、再び泡噴射!!!!
またかすりもしない。 そしてぽとりと床に落ち、それっきり姿をあらわさなくなった。
もう外が明るいよ。2時間くらい格闘してたような気がする。
怖いけど、寝よう。 風呂に入るも、二人ともなんだか落ち着かない。体があったまってこない。
ああもう、なんでこんなに気持ち悪いんだろう。クモとかゴキブリって。
#ミミズとかもダメ
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2004年07月23日(金)
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