GHOST IN THE SHELL |
戸塚のツタヤでネコさんにDVDを借りてきてもらい、久々にGHOST IN THE SHELLを見る。
攻殻機動隊を見たのはこのGHOST IN THE SHELLが最初で、今まで5回くらい見たわけだけど、TV版を見た後に改めて見てみるとすんげぇ違和感が。
特に荒巻課長。声も違うし髪の毛もなんか足りない。TV版ほどキレ者感もない。 むしろ普通の課長、って感じだった。
昔見たときは、GHOST IN THE SHELLのなんとも言えない難しさと映像の美しさ、サイバーな雰囲気に完全に魅了され、分からないなりにも何度も何度も繰り返し見たくなる魅力というのがあった。 もちろん名作には違いないのだろうけど、TV版の方が個人的にヒットしちゃったな。
久しぶりに見てみて、何故何度も見ていたにも関わらず内容が理解できなかったのか、ってのがやっとわかった。
セリフに情報を詰め込みすぎているんだ。 セリフがやたら説明口調で、しかも電脳通信してる時の音声がやたら聞こえにくい。 音量を上げれば聞こえるってレベルじゃない。ノイズやエフェクトをもっさりかけてるせいで、発音自体が聞き取れないのだ。
その割に、映像を見せる事にも重点を置いているので、BGMを流しながら延々と風景だけを映し続ける場面があったり。 123分という、情報量にしては短い時間にそれを詰め込んでしまったので、無駄に難解な印象を与えていたんだろうなーと。
実際聞き取れなかったセリフってのは、色々と伏線になっていたり、その知識がないとそもそも世界観が理解できなくなってしまうような大事なものだったりするし。
セリフの聞き取り辛さに関しては、TV版もどっこいどっこいではあったけれど(笑) ただ、TV版の場合、1話完結のものが殆どだったから、ごく一部のセリフが聞き取りにくかったとしても、あまり問題にならなかったりする。 映画のように長くない分、1話ごとのストーリーは非常にわかりやすい。
ああ、あと、TV版にあって映画版にないもの。それは「アツさ」。 原作をまだ読んでないからなんともいえないけど、なんとなく、映像付で小説の朗読を聞いているような感じ。 TV版のような勢いもなく、淡々とストーリーが進む。 終盤の見せ場であるドンパチシーンも、今見るとかなりあっさりしてたなぁ。 派手にやりあってるシーンより、誰かが喋ってるシーンの方が圧倒的に多かった。
そうか、一言で言えば「地味」なんだ。 映像はすごく綺麗で申し分ないけど、どこか派手さが足りない。 それを完璧に補ったのがTV版のような気がする。
まあTVの場合、映画と違って26話分の時間があると考えれば色々やりたい事できるだろうけど。 1話区切りっていう制限がつく分、逆に難しくなるのかな。
というわけで、TV版に一票。
#押井守監督のセリフが一番聞き取りづらかった
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2004年07月06日(火)
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