本気でビビった

朝起きたら、ネコさん微熱。
風邪だろうという事で、会社を休ませました。


で、昼過ぎになって熱がどんどん上がるので、こりゃ病院にいかないと、と思い、近くの内科胃腸科へ。

熱は39度に迫る勢いで上昇しつづけ、
手足が痺れて硬直し、ろれつも回らない。

何とか家の近くの商店前まで歩いてきたところで、タクシーを呼ぶことに。
しかし、タクシーが来るまで10分ほどかかるという。

その間、ネコさんの様子がどんどんおかしくなっていく。


体中が痺れ、触ると痛みを感じるほど敏感になっているらしい。
その痛みと発熱からの苦しみから逃れるために、もがくネコさんだったけど、
動けば動くほど足はもつれ、体の痛みは増していく。
しかも、外はかなり寒い。
そして、暴れながら意味不明の言葉を叫ぶ。

通りを行く人が、皆こちらを見ている。

私はこの時、ある覚悟をしていた。
手足が完全に硬直し、まるで脳性麻痺患者のようになっていた。
だから私は、本気で、
「熱が高すぎて脳に障害が起こり、手足が硬直してしまっているんだ。
ネコさんは、もしかしたら半身不随とかになってしまうかもしれない。
私はこれから一生、この人の側で介護をすることになるんだ…」

人間、追い詰められると笑いが込み上げてくるものなんですね。
目の前でもがき苦しむネコさんを見て、私は何故か、笑いを堪えるのに必死になったんです。
あまりの苦しみにもがき、側にあった植え込みへ倒れこんだりしているのを見て、手を差し伸べても触られると体が痛む…
どうしようもない、頼む、早くタクシー来てくれ、早く病院へ…

そう考えているうちに、なんだか可笑しくなって、笑いを堪えるのが辛くなって。



タクシーが来て、すぐ近くの小さな病院へ。
受付の人がネコさんの様子を見てすぐ先生を呼び、急患ということでそのままベッドへ。

程なくして先生が来て、触ったり尋ねたりしながら一言。

「インフルエンザの可能性があります。あと、手足の痺れは過換気症候群ですね。」



あぁ…過呼吸の症状だったんだ…安心した。


とりあえず、乳酸リンゲルの点滴をしてもらう。
過呼吸の対処法の一つであるペーパーバック法の説明をしていただいたときの先生の言葉が忘れられない。

「まぁ、デカい声じゃいえないんですが、ようするにアンパンですよ、アンパン。あの要領です」

ジェスチャー付きでそう言った先生を見たとき、ここをかかりつけの病院にしようと心にきめました。




点滴が終わって、とりあえず手足の痺れは落ち着いた模様。
薬を処方してもらい、タクシーで家へ。

雑炊を作って薬を飲ませ、そのまま休ませる。



あぁ、びっくりしたもう。
2003年12月17日(水)

ありのままに、赤裸々に。なんつって。 / おかぷぅ