さようなら、そしてこんにちは

今まで長く付き合ってきた人が、いい方向へ完全に変貌を遂げるのは、うれしくもあり、またちょっと寂しくもある。

たとえば、結婚。
その人自体の本質は何も変わらないし、別に離れ離れになるわけでもない。
苗字が変わってしまうというだけで、まるでどこか遠い存在のような、そんな気がして寂しくなったり。
今までどおり旧姓で呼んでくれていいよ、なんていわれた日にはちょっと涙が出そうになるね。

たとえば、就職。
今まで肩を並べて勉強したり、時にはハメを外して騒いでいた仲間が、スーツの似合う「社会人」へ変貌を遂げる。
そして自分もまた、そうなっていく。
お互いの輝かしい未来にむけて乾杯をしつつも、無邪気にはしゃいでいた昔の自分達にちいさく手を振って別れを告げる。

そんな時。
切ないような、もどかしいような、どこか望郷の念にも似た哀愁を感じさせる。

昔の自分にさようなら。
新しい自分よこんにちは。



何がいいたいのかというと、剣士が騎士に転職したよ、って事なんだけど(笑)
2002年10月20日(日)

ありのままに、赤裸々に。なんつって。 / おかぷぅ