Simple Faith


2004年11月24日(水) ブレント

ブレントはセントラル・ミシガン大学(CMU)の一年生。
先月、彼が寮の食堂で食事をしていたところ、隣の席から三位一体についての議論が聞こえてきました。「僕もそう思うよ」とブレントの方から話しかけたのですが、その相手は同じ寮に住む、SDAの学生のビルでした。

お互いに自己紹介をしていろいろ話した後、ブレントはビルにキャンパスで開かれている伝道講演会に誘われました。

ブレントは、ルーテル派の教会に育ち、最近はカトリック教徒になるために勉強をしているところでした。ビルがSDAであると聞き、SDAは偽キリストがカトリック教会であると説いていることを聞いていたので、興味を持ってやってきました。

2回目に来た日は、安息日についてのメッセージでした。
集会が終わった後、ブレントは説教者の少年(17歳のブラッド)のところに行き、「安息日は、AD110年?に変更したんだ!」と息巻いていました。ブラッドは、「次回の集会で礼拝日がどのように変更されたかについて話すから、それに来てくれ」と優しく言いました。

次の集会で、予告どおり、ブラッドは礼拝日がどのように変更されたかをいろいろな引用を使って説明しました。ブレントの方をちらちら見ると、一つ一つの引用、聖句を熱心に書きとめていました。

説教が終わった後、「決断カード?」が配られました。いくつかチェックする項目があり、その一つが「安息日は今も7日目の土曜日であることを理解したので、聖書に基づいた安息日を守りたい」という項目でした。

翌日、ジョンがグリーンフィールド牧師にそのカードについて尋ねると、驚いたことにブレントがその項目にチェックをしていたのです。その午後、2人がブレントを訪ねると、ブレントは他の教理はまだわからないのでもっと勉強しなければならないけれど、安息日が土曜日だと言うことは理解し、正しいと確信したので、これから毎週教会に来たいということでした。

それ以来、ブレントは毎週教会に来て、午後も私たちと一緒に過ごすようになりました。残りの伝道講演会にもほとんど毎回来て、その後のフォローアップ・シリーズにも毎回忠実に来ています。

疑問に思ったことは何でも素直に質問してくれます。死後の状態について聞いてきたので、その場で聖書研究になりました。その後、「他のどの教会の説明よりも筋が通ってる」と言いました。

いろいろなHPでSDAを批判する記事(特に証の書について)も読み、それについても質問してきました。ちょうどグリーンフィールド牧師もいて、コンピューターで証の書が全部読めたので、批判されている文章をひとつひとつ前後の文脈を含めて読んでいきました。「なんだ、文脈と関係なく切り取って批判してるだけなんだ」と、ひとつひとつ納得していきました。

まるでスポンジのように吸収して、ひとつひとつ納得しています。「SDAって以前は全く知らなかったけど、勉強してみたら以前から自分で聖書を読んで理解していたこととほとんど同じような教理だったんだ」と言っていました。

安息日を守る決心をし始めてしばらくすると、実家に帰ったときに家族がどういう反応をするだろうと考え始めました。「きっと家族はみんな僕が変な宗教に入っちゃったと思うんだろうな。」と話していました。

そして2週間くらい前、ブレントはバプテスマを受ける決心をしました。もともと聖書の知識と、イエス様に従う決心はあったので、教理を勉強してそれが聖書に基づいたものだと理解すると、その後はとっても早かったのです。なんと、12月4日にバプテスマだそうです。でもまだ1ヶ月、と思いだすとかえってびっくりしてしまうくらい、まるで昔からSDA教会に来ているようなのです。

バプテスマを決心する前後から、「今の大学で学ぶことは、本当に自分のためになるんだろうか」と考え始めました。「自分は、本当に献身するなら、他の職業ではなくて牧師か伝道者になりたいっていうたちなんだ」と話し、私たちやバイブル・ワーカーのウィリアムにどこの学校がいいかと相談してきました。

ウィマーに行って牧師になろうかと考えたり、ミッション・カレッジで4ヶ月のトレーニングを受けてCMUにミッショナリーとして帰って来ようかと考えたりしています。12月にバプテスマを受けて、1月からのトレーニングに行こうかと考えたり、でも現在のCMUのSDAグループが小さいので、残ってもっと助けたほうがいいのかな、と考えたり、いろいろ思っているようです。

ブレントはまだ18歳。でもとても大人でやさしいのです。私たちは、神様がブレントを与えてくださったことをとても感謝しています。これからどうなるんだろう、とわくわくしています。



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