Simple Faith


2004年11月21日(日) マイラ

今日のお昼過ぎ、マイラが私たちのアパートに来ました。

マイラは、マダガスカル生まれのセントラル・ミシガン大学の2年生ですが、アナーバーの出身で、私たちがアナーバーにいた頃からの知り合いです。その頃マイラは高校生で、私たちはどちらかというとマイラの両親の方をよく知っていました。マイラのお母さんのブルルは、私がアナーバー教会に始めて行った日の食事で一緒に座って、とてもよくしてもらった人です。

マイラはSDAの教会に育ち、高校生のときに友達と一緒にバプテスマを受けましたが、親ゆずりの宗教で、習慣で教会に来ているような子です。ほっそりして、とても美人でかわいく、正直で、静かですがしっかりと自分を持っています。

金曜日のべスパーにも時々来ますが、聖書研究の最中はいつも退屈そうに自分の髪の毛や爪を眺めています。「聖書研究ばかりしていても、若い人は集まらない」と意見されたこともあります。

そういう感じなので、他の「聖書大好き、神様大好き、伝道したい」という学生たちの中では一人浮いているようなのですが、それを苦にする様子もありません。自立していて、とても大人なのです。

マイラの両親は、以前アフリカで宣教師として働いたこともあり、マイラの霊的な状態を心配しています。お父さんのアランは、以前マイラのために自分で聖書研究のレッスンをつくり、マイラと勉強しようとしましたが、マイラの方はあまり興味がなく、立ち消えになってしまっていました。

最近、マイラの両親が私たちのアパートに泊まったり、私たちが彼らのアパートに泊まったりする機会があり、いろいろと話をする機会がありました。最近のマイラは以前に比べて霊的なことに心が開かれてきたこと、夏休みに各時代の希望を読んだりしたことなどを教えてくれました。

そしてジョンはお父さんのアランに、自分で作った聖書研究のレッスンを渡され、マイラと一緒に勉強してくれないかと頼まれました。それで、マイラと連絡を取り、今日が始めての聖書研究の日だったのです。

お昼を食べ、レッスンをしました。とてもシンプルで短いレッスンだったのであっという間に終わり、その後いろいろ話をしていました。そのときジョンが、秘密結社の存在を知ったことを通して神様を知るに至ったと話しました。するとそれについてマイラがいろいろな質問をしてきました。

それで、聖書の預言と、秘密結社や政治がどのように関係しているかを説明していているDVDを一緒に見ることになりました。いろいろな組織自体の文章からの引用が次から次へと映されて、かなり中身が濃く、見るのにエネルギーが要るようなDVDなのですが、いつもは霊的なことにあまり興味を示さないマイラは食い入るように見入っていました。

終わった後、「クレイジーだ…」とつぶやき、「私、ある人と友達なのには理由があるんだと思った」と彼女の友達について教えてくれました。その友達のお父さんは、有名な会社の秘書か何かなのですが、外国に別荘を持っていたりととても裕福なのだそうです。そして、秘書以外の仕事をいろいろしている様子なのに、家族には何も教えてくれません。それで以前、彼はマイラに「僕のお父さん、もしかしたら秘密結社か何かに入ってるのかもしれない。そしたらかっこいいよね」と話していたんだそうです。

寮に帰る途中も、マイラはいろいろなことを質問してきて、食い入るように説明を聞いていました。まるで一気に目が覚めたような様子でした。

マイラを送った後、ジョンと私は顔を見合わせて、「神様すごい!マイラが目覚めた!」と喜んだのでした。



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