2004年05月26日(水) |
パス・ファインダー・クラブのインベスティチャー(授与式) |
今日は文書伝道の日でした。
先週の興奮が冷めやらぬうちに出かけたのですが、今日は前回とは異なり、誰も何も買ってくれませんでした。ジェイに「こういう日もある?」と聞くと、「ああ、勿論あるよ!でも何も売れなかったと思うかもしれないけど、来週の約束を取り付けた家が2軒あるでしょう。こうやって、今日訪ねた家にまた戻って売れるかもしれないし、今日やったことは無駄ではないんだよ」と言ってくれました。
おそい昼食後、2人でがんばって2時間以上歩き続け、足が棒になってしまいました。ジェイもかなり疲れてしまったようで少し早めに切り上げ家に帰りました。
私たちが文伝に出かけている間、ジョンはアイアンとキャリーの家に聖書研究に行きました。本人が言っていた通り、はじめから質問だらけで普段よりずっと長い時間、彼らの家にいたのだそうです。まわりに聖書のこと、神さまのことを話せる人があまりいないらしく、ずっとジョンに話していました。
水曜日は普通祈祷会なのですが、今日はパス・ファインダー・クラブ(キャンプ・登山などの野外活動、縄結びなどの技術活動、ボランティア活動等を通して正しい道を学ぶ少年少女のクラブ)とアドベンチャー・クラブ(低学年)とイーガービーバー・クラブ(就学前)の授与式(任命式?)でした。
アットホームな雰囲気で始まり、子供たちが今年行った活動の感想を発表したりしました。その後、ミシガン教区の青年部長、ミチフ氏がメッセージを話してくれたのですが、これがもう、とってもパワフルだったのです。
以前、コロラドの大自然の中にある学校に勤めていた時、ある夜ミチフ氏は子供たちと一緒に夜道を自宅に向かって歩いていました。その夜は月も出ておらず真っ暗で、一緒に歩いている子供たちの姿も暗やみに隠れて見えず、声が聞こえるだけでした。
その時、ミチフ氏の頭に突然ライオンの姿が浮かびました。はじめアフリカ・ライオンが思い浮かび、「何を考えているんだ、ここにアフリカライオンがいるわけがない」と思いを打ち消すと、次にその地域に生息するマウンテン・ライオンが頭に浮かびました。
ミチフ氏は突然、激しい恐怖に襲われ、子供たちに恐怖を悟られないようにゲームのように走ったり、歌ったりしながら急いで家に帰りました。
そして翌日、出勤したミチフ氏のところに奥さんから電話があり、前夜、近所にマウンテン・ライオンが出没したらしいと教えられました。ミチフ氏はびっくりして、前夜経験したことを奥さんに話しました。
その後も同じライオンが近所に出没し、捕獲することになりました。巨大なケージにわなを仕掛け待ちました。翌日早朝、近所の人からライオンが捕まったと連絡があり、ミチフ氏は子供を連れて見に行きました。
子供を車に残してまず、1人で見に行きました。恐る恐る近づいていくと、ケージの中にいるライオンが物凄い形相でミチフ氏を睨みました。まるで、「もしもこのケージから出ることができたら、お前を今すぐにでも殺してやる」と言っているような形相でした。
突然ライオンがケージの網に猛突進しました。大きな音がして、ケージ全体が大きく揺れました。ライオンが何度も恐ろしい声で叫びました。ミチフ氏は恐怖を感じて車に戻り、子供たちは近づけさせませんでした。
結局ライオンは麻酔銃で眠らされて移送されました。
ミチフ氏はこの経験によって、「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている」というペテロ第一5:8の聖句が本当に真実味をもったものとなったのだそうです。
はじめにライオンの檻に近づいた時はとても怖かったのですが、恐る恐る、少しずつ近づくごとに恐怖感が薄れていったのだそうです。「罪の誘惑もこれと同じです」とミチフ氏は言いました。最初は、罪悪感や恐怖感が伴いますが、一歩踏み出すごとにその感覚は薄れていきます。そしてついには憎しみと怒りに満ちた悪魔の虜となってしまうのです。
ミチフ氏は子供たち、少年少女たちに言いました。「あなたたちは、私たちが経験したよりもはるかに多くの誘惑のある時代に生きています。」そして、親たちに向かって、「お父さん、お母さんがた、あなたたちは自分の子供が何のテレビ・プログラムを見ているか、何の本を読んでいるか、ちゃんと知っていますか?親であるあなたたちが子供を守ってあげなければなりません」と訴えました。また、「子供たちはよく聞くことはできませんが、よく見ることはできます。子供たちは、あなたがたの言うことは、よく聞かないかもしれませんが、することはよく見ています。ですから、あなたがた自身が、クリスチャンとしての模範を行動で示してあげてください」と言いました。
そしてミチフ氏は最後に、悪魔にすでに勝利され、私たちのうちにあって打ち勝ってくださるイエスさまに献身しましょうと呼びかけ、たくさんの子供たち、親たちがそれに応答しました。
子供たちのためのほのぼのとしたイベントを期待して行った私たちは、そのメッセージに打ちのめされ、心を砕かれ帰途に着いたのでした。
本当にパワフルで祝福な夜でした。
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