Simple Faith


2004年05月11日(火) 神さまからの贈り物

前にも書きましたが、文書伝道を始めました。

現在、家には車が一台しかありませんが、今まではほとんどいつもジョンと一緒に行動していたので、特に不自由を感じませんでした。でも、私が文伝をするために1人で出かけるようになると、どうしても車がもう一台必要になってきます。

家の経済状況では、高価な車を買うことはもちろんできません。ちょうど教会に自分の車を売ろうとしている人がいて、車自体は古いですが、ちゃんと修理してあって調子よく、値段も悪くないので、その人から買うことにしました。Oldsmobile という、車を良く知らない私は聞いたこともないメーカーなのですが、なかなか悪くないようです。

持ち主に買いたいことを伝えたメールを送る時に、「神さま、もしもこの車を買うことがあなたのみ心なら、すべてがスムーズに行きますように。もしそうでないなら、どうかあなたが働いてくださって、この車を買えないようにしてください」と祈りました。

昨日と今日、文書伝道のトレーニングをしてくれるジェイと一緒にでかけました。昨日、家々を回る合間にその車を買おうと思っていることをジェイに話しました。ジェイも、「ああ、あれはいい車だよ」と言ってくれて、その時は、それで話が終わりました。

そしてまた今日ジェイと一緒に働きました。ある家の前を通り過ぎた時、その家の前に停めてあるホンダのシビックが目に留まりました。私の周りのアメリカ人の間ではホンダはいい車としてとても人気があります。実は私もこの車がいいなあと思っていて、インターネットで検索したりしたのですが、新しくて高いものしか見つからず、無理だなあと思っていたのです。

そして何気なくそのシビックを指差して、ジェイに「本当にほしいのは、ホンダのシビックなんだ」と言いました。ジェイがその時何を言ったのかは忘れてしまいましたが、すぐに私たちは他のことを話し始めました。

そうするうちに夜になり、私たちは帰途につきました。車の中でジェイと色々話していたのですが、ジェイが突然「この話、りつことジョンにはしたかな」と話し始めました。そして、ジェイの家の車庫に、息子が置いていったホンダのシビックが眠っていること、古い車で(91')、500ドル相当の修理が必要ですが、それ以外は調子よく、走行距離もこの年代にしてはかなり良く、ホンダならまだまだ十分いけるよ、とのことでした。

私はホンダ、シビックと聞いてとても気になり、「いくらで売ってるの?」と聞きました。するとジェイは、「りつこにだったら、喜んであげるよ」と言うのです。「えっ!?」と絶句していると、「りつこたちにとって祝福になるんだったら、喜んで」と言うのです。私はなんと言っていいかわからず「ジョンに聞いてみる!」と答えました。

後でジェイからジョンにも話してくれて、もちろんジョンも大喜びで、金曜日に2人でジェイの家に見に行くことになったのでした。

その後、親友のかりちゃんに電話してこの事を報告しました。すると彼女は「へぇ〜。神さまが文書伝道で行きなさいって行ってくださったんだねえ」と言いました。その時は「そうだねえ」とだけ答えたのですが、電話を切ってから、彼女の言葉がどんどん重みを増してきたのです。

実は、今朝家々をまわりながら、「本当に私でいいのかなあ。ジョンの方がよっぽどいい文書伝道者だし、私は下手だし、みんなノーって言うし、はりきって文書伝道者になります!と言ったものの、ホントに続くのかなあ」と自信を失いかけていたのです。

神さまは私が弱音を吐いているのをちゃんとご存知で、こうして車を与えて下さり、しかも一番ほしかったホンダのシビックを下さることによって、私の後押しをしてくださり、この道でいいんだよ、私が共にいるのだから自信を持ってこの道を進みなさいと言って下さったのだなあと思いました。

シャワーで汗を流しながら、考えれば考えるほど、神様のお働きの素晴らしさに感動してしまったのでした。

後で、Oldsmobile の持ち主に申し訳ないと思いながらこの話をしたところ、「あなたにとって一番のことが起こったんだから、私も嬉しいわ」と言ってくれ、私はますます嬉しくなってしまったのでした。

神さま、本当にありがとうございます!と言っても言い足りないのでした。



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