2007年04月19日(木)
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やっぱり元祖が面白い |
別に「細胞分裂」を果たしたからっていうわけじゃないけれど、 最近ますます、昔話や童話、各地に伝わる民話なんかに興味が湧いてきて、 もう1回、それらについて勉強したいなぁ・・・・なんてふうにも思うようになった。 それらに対する興味は、それこそ自分が小学生くらいの頃から結構強くて、 例えば、それよりももっと前に絵本で読んだ有名な昔話などの 「ここがこうだったら、どんな結末になったか??」みたいな空想を膨らませることに けっこう夢中になったりしてた。
童話や民話を、民俗文学として捉えて研究している専門家の人たちも意外と沢山いたりして、 そういう人の著書を読むと、コレがまた結構面白かったり。 大昔から口伝に語り継がれているような、昔話傑作選ともいえる物語の数々は、 登場人物から話の流れ、構成、そして道徳的(かどうかはわかんないけれど)教訓にいたるまで 絶妙なバランスを保っている。ゆえに、いつの時代にも受け容れられ、 さまざまな解釈がつけられるのかもしれない。
桃太郎伝説なんていうのは全国各地に伝播していて、 そういう観点からも、あの物語は日本人好みというだけじゃなくて、 この国の文化そのものが物語を支えてんだなぁ・・・・っていうのがありありとわかる。
で、だ。 子供に話し聞かせる「童話」は、メルヘン重視、ハッピーエンド、夢と希望とファンタジー・・・・ とまぁ、偽善に満ち溢れすぎてるわけですが(笑)、 突っ込みたくなるくらいに偽善でこてこてになっているのにもきちんと理由があって、 大概の昔話ってのは、びっくりするくらいにエグくてグロテスク。 本当の意味を理解することが出来るのは、恐らく、中学を卒業する頃くらいでないと・・・・ というくらい下世話な物が多い( ̄∇ ̄;) しかし物語には、そこそこきちんとした教訓も織り交ぜられているから、 ソフトに加工して、教訓の部分を早い時期から子供に叩き込むのに利用されたんだろう。 それは何も日本だけに限った話ではなく、世界各地で同じような現象が見られる。 日本の民話ももんすごく恐ろしいのがかなりあるけれど(お化け、妖怪系)、 有名どころでいうと、グリム童話なんてのは究極ホラー! アレを原作解釈のまま、寝る前に子供に読み聞かせたら、悪夢確実! ≒嫌がらせである。
昔みたいに、1回に沢山書けない環境で(えぇ・・・・物理的な問題で)、 でも、たまにはこういうことをやっておかないと、文芸に居座るにも相当無理がある(爆)。 ってなわけで、勝手にシリーズ化。 次回から、ちょこっとずつ「夕雅流 勝手に昔話のススメ」をやってみたいと思います。 本日は宣誓と序章(笑)。テーマを決めちゃえば、少しはモノを書くリハビリも出来るだろう。
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