2006年10月20日(金)
くろ・でり(11) 断じて独り言じゃないですからっ!!


元来、子供っていうのは嫌いじゃなかったけれど、
それはあくまでも、彼らを「子供」として扱うのが得意というのとはまた別次元。
彼らは、どれだけ幼くても、どれだけ未熟でも、こちらと意思の疎通ができるようになると
一人前の扱いをしてくれというアピールをする。
未成年のハイティーンのヤツらはいうまでもなく、そういうのを前面に押し出してくる。
それは仕方がない。彼らはもう肉体的にも精神的にもかなり成熟してきて、
もう後一歩で大人という、法的に「子供」なだけの生き物だから、却って扱いはラク。
そのプレスパンの、たとえば小学高学年〜中学生くらいも同じようなアピールをする。
大人と同じ扱いをすれば、彼らもきちんと大人の振る舞いができる。
そのプレスパンの、たとえば幼稚園・保育園児〜小学低学年くらいのはどうかというと、
これもまた、緻密に考えられたアピールをする。
それを酌んできちんと対応すると、驚くことなかれ、彼らもきちんと大人の振る舞いをしたりするのだ。


さて。
クロワさんと暮らし始めてそろそろ3ヶ月を迎えようとしています。
当たり前のことながら、彼女はまだ話すことができません。
だが、しかしっっ!!
そんなバリバリの乳児でも、きっちり「一人前」の扱いを要求するから参ってしまう(笑)。
気づくとあたくしは、彼女と二人っきりでいる日中も、結構彼女に向かって話しかけていることに気づいた。
相手を自分より未熟で不完全な生き物だと思うと、そういう語りかけをするのも非常にバカバカしいけれど
彼女は、日々あたくしたちが忘れてしまった「基本の基本」を教えてくれる、いいお手本先生。
未熟で不完全・・・・ではなくて、ごてごて着飾ることのない「シンプル」な生き方をしている、
同じ生き物なのだ。
すると俄然興味がわいて、彼女のことをもっとよく知りたくて、
あたくしは次々と彼女に対して語りかけてしまうのだ(笑)。


「o(;△;)o えぐっ、えぐっ、えぐっ・・・・むひ、むひ、むひ・・・・・ひん、ひん・・・・」

「あれ〜? クロワさん、どうしたぁ?」

「( ・_;)えぐっ・・・・( ;_;)えぐっ・・・・( ;_;)ひぃん・・・・(>0<)ぃやぁーーーーーーーんっっ!!」

「( ̄∇ ̄;) いやぁーーーーんって、何がそんなにイヤなん? ん? 言うてみ?」
 (言えるわけない)

「いやっ!いやっ!っや、っや、やぁーーーーーーーーーーーーんっっ!!」

「何だよぉ。さっき飲んだばっかりやん。ん?おむつかい? ちょっと見せておくれよ♪」

「っえっえっえ・・・・むひぃ〜〜〜〜〜〜っ!」

「濡れてへんやん。はは〜ん(¬ー¬) そうか、抱っこやな〜?」

「ぅぅぅあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーん!!」

(わかってんのなら早くしろよ、と言わんばかり( ̄∇ ̄;))


抱っこしたらしたで・・・・。


「☆○( ゜ο゜)oびったん! o(゜ぺ)○☆ばしっっ!  o(゜◇゜)○べしっ!」

「(T_T)  痛いっすよ、クロワさん・・・・。」

「やんやんやんっっ!! ☆○( ゜ο゜)oドカッ o(゜ぺ)○☆ドカッ o(゜◇゜)○ドカッ」

「ちょいと、ちょいと・・・・暴れすぎやん( ̄∇ ̄;)」

「。o( ̄ー ̄θ★けりっ・・・・けりっ♪けりけりけりっ♪」

「足もかいっ!」



まだ首も据わってないのに、もう据わったつもり。
無論、立てるわけないのに、ましてや歩けるわけなどないのに、
支えてあげると、きちんと両足で踏ん張って立とうとするし、歩こうとさえする。
・・・・す、スゴイっすね、あんた。


「あぁーーーーーーーーーーーーーっっ!!」 (気にいらーーーーーーーーーーんっっ!!)

「ん? 抱っこイヤか?」

「あぁーーーーーーーーーーーーーっっ!!」
 (違うぅーーーーーーーーーーーっっ!!)

「寝んねはイヤなんやろ? どうするんよ。」

「むひっ、むひっ、むひっ・・・・いやぁ〜〜〜〜〜〜〜んっっ!!!」

「(笑)困ったねぇ。寂しいだけやったか、そうか、そうか。」



最近は日中、わりといい子にしているから、このやりとりも1日に1回か2回くらいですんでいるので、
我が家はまだまだ平和♪ それにしてもここ2、3日よく寝るなぁ・・・・大丈夫かいな?(笑)


「うぅぅっ♪ あぐぅ、あぐぅ・・・・( ̄〜; ̄)」

「あはは♪ アンタ、右手全部口に入れるつもりかいな(笑)。全部は無理やろ。」

「あぐぅ、あぐぅ、あむあむあむあむあむ・・・・」

「『クロワさんの右手はイチゴ味っ♪』・・・・って、んなわけないけどぉ〜(笑)。
ん? 次はガーゼか。うまいか?ガーゼ(笑)。」



不毛と言うなかれ(笑)。
毎日がほぼこんな調子で過ぎていっている。
話しかけ続けていると、そのうち、こっちの言っていることをちゃんと理解してるんじゃないか?
と思うこともしょっちゅうで、きちんと意思の疎通ができているとまでは思わないけれど、
それでもこっちが笑えば彼女も笑う・・・・なんてのを繰り返していると、それはそれで非常に幸せだったり。
実は、最近は彼女からの語りかけにこっちがお返事・・・・なんてことのほうが多くて、
そういうコミュニケーションも楽しいのである。クロワさんはよく笑う、おしゃべり大好きなお嬢さんです^^

↑今のうちだけやろな(苦笑)

いずれ始まるであろう「人見知り」に備えて、母ちゃんはすでに覚悟してますけどね。


そうそう。
先日、養成所時代の同朋・ジロウくん(仮名)から電話をいただきました。

「生まれたかなぁと思って。どう? 元気ですか?」

彼独特の懐かしい会話のペース。
今では家業の助けでお店をやっているんだという。
あたくしはかつて、彼の信条たるものを彼の目の前で全否定したこともあるのに、
彼はなぜかこうして、忘れた頃とはいえきちんと連絡をよこしてくれる。
出会った頃から、不思議な仲良しとして今日に至る。


「そういえば・・・・ミズエ(仮名)さんは元気かなぁ?」

「( ̄∇ ̄;) アンタ・・・・それをあたしに聞く??」



あたくしが、ミズエ(仮名)と最後に連絡を取ったのより後に、彼は彼女と連絡を取っているはずだ。

↑ジロウくん、抜けているにもほどがある( ̄∇ ̄;)

まぁ、あれだ。
このオマヌケな感じが、せっかちだったあたくしにとってはいい潤滑油みたいな感じになって
彼と話していると「あぁ、もう少しゆったり生きたほうがいいに違いない」と気づかせてくれるのだが。
思わぬ瞬間に出産報告ができた、秋の夜長でしたとさ。

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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