2005年04月26日(火)
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苦手なことも兎にも角にも |
ここにもかなり前に書いたネタですが、女にとっての「さしすせそ」。 前に書いた時は、婚前ということもあり、オトコを落とすための理想論もやや込められてましたが(爆) ヨメに行ってからは話が別!! 格段、現実的な話になります。
おさらいしておきましょう。
●さ・・・・裁縫 ●し・・・・しつけ(子育て) ●す・・・・炊事(料理) ●せ・・・・洗濯 ●そ・・・・掃除
この5つです。「しつけ」はまだ未経験なのでどうとも言えず、理想論から抜け出せませんが、 その他4つは、既に日常生活を占領すべく、あたくしの前に立ちはだかっております( ̄∇ ̄;) そりゃ、もう、仁王立ち(爆)。
それはそうと、さっきまで、細木数子の番組を何となく見てたんですけどね・・・・。 ありゃ、細木氏じゃなくてもキレるわ( ̄∇ ̄;) 普通にお嫁にいって、例えばお姑さんと同居してたりなんかして、 あぁいうシチュエイション、絶対にあると想定できそう・・・・本日のテーマは「お針仕事」。 「さしすせそ」の筆頭「さ」の部分です。雑巾を必死に皆が縫ってました(笑)。 前に、同じコーナーで「ハンカチにアイロンをかける」という、超基本的なことをレクチャーしていた 細木氏なんですが、そんな彼女を前に、サクラかと思うような御法度的行動に出る女性の多いこと!! アレがマジだとしたら、日本は終わりだ・・・・と思った(苦笑)。
今日の番組を見ていたら、針に糸も通せない人が続出( ̄□ ̄;)!! もっと驚いたのは、雑巾を使ったことがないかのような発言をする20代女性( ̄□ ̄;)!! 「縫え!!」以前の問題だと思った。
あたくしね、他人のことは決してせせら笑える立場じゃないと、ずっと思っていたの。 ばあちゃんが何でも自分で縫っちゃう人だったし、サヨコの手芸の腕前はやっぱり上級者レベルだ。 隔世遺伝でも直接遺伝でも何でもいいから、彼女たちのそういったところがちょっとでも このあたくしに伝承されていれば・・・・と血筋を呪ったこともある(苦笑)。 あたくしには、ほとんど才能がないんだ、そっち方面に関してはサッパリ・・・・。
でも、ひとり暮らしをしていた時も、そして結婚してからも、苦手だからって逃げてばかりもいられない。 最低の必需品を揃えた後に、すぐ、針と糸のセットを購入した。 ミシンも必要になるかなぁ・・・・と思ったんだけど、コレは子供が生まれてからでいいやと思い まだ我が家にはミシンはない。
で、オノレの裁縫の腕前は・・・・?というと、ホント、最低限のことしかできない。 だけど、たしなみとして身につけておいた方がいいことは、きちんと覚えてきたつもりだ。 2シーズン着たオーバーコート、もう飽きちゃったけれど、 ボタンを変えたらまた新鮮に着られるかもしれない・・・・と、手芸店で全く違うイメージのボタンを購入。 自分で縫い付けて、更に2シーズン着たりもした。
今日、番組で課題になっていた「雑巾縫い」にしたって、学校で習ったのではなく、 ばあちゃんに縫い方を教えてもらった。 細木氏はただ単に4つ折にしていただけだったけれど、アレでは本当は間違いなんだ。 使い古しのタオルや手ぬぐいの両端を真ん中のところに持ってきて、それから更に2つ折にしないと、 縫っているそばから、布がほつれてきて、糸がひっかからなくなる可能性もあるので、 なるべく、前の状態が端だったところは中へ中へと折り込むのが正しい作り方。 ここからは、並縫いの上手い下手にかかってくるので、見映えに関しては割愛するけれど、 お裁縫の苦手なあたくしが、「えっ!?」と驚愕するような、惨憺たる有様だった。
そういえば、以前、ぷよ2のシャツのボタンが取れてしまって、 早速、買い揃えておいた簡易的裁縫セットの出番がやってきたことがあった。 適当に作っても、料理の方はそこそこ食えるものが出てくるのをぷよ2は知っているが、 あたくしが針と糸を持っているところを、恐らく彼は見たことがなかったんじゃないだろうか? あたくしが常々、「苦手なんだよねぇ・・・・。」と言っていたのは知っていると思うけれど、 その苦手のレベルがどの程度のものかは知らなかったはずだ。
ボタンくらいは付けられるって・・・・いくらなんでも( ̄∇ ̄;) 恥ずかしくない程度の状態に修復できるって( ̄∇ ̄;)
なので、ボタンが元通りについているのを見て、ぷよ2は何でか至極感激していた(苦笑)。
「うわぁ・・・・ありがとう!! 俺、一人だったら、このシャツ、2度と着ないところだった。」
「苦手とはいえ、最悪、このくらいはできるよぉ・・・・。」
「何だよぉ・・・・苦手っていうから、壊滅状態かと思ってたけど ここまでできたら上出来じゃん♪ いいおヨメちゃんじゃん♪」
「あのねぇ( ̄∇ ̄;) これはできて当たり前なの!! 問題は子供ができてからなの!!」
「どういうこと?」
「恥ずかしくない縫い目の雑巾を持たせてやるのは基本として、幼稚園や保育園によっては 母親手作りのお道具バッグを作らなきゃいけないところだってあるんだから!! あたし・・・・オカンやばあちゃんが作ってくれたみたいな、上手な手提げ袋、作れそうにない・・・・。」
「あぁ、そうか。夕雅先生のとこは、お母さんもお婆ちゃんもそういうのが得意だって言ってたねぇ。」
「2人ともプロ並だったんだよ、あたしからしてみれば。ばあちゃんは洋裁も和裁も手編みもできたし オカンは和裁はどうか知らんけど、洋裁の他に刺繍、編み物・・・・レース編みの凄い作品もあったよ。 あたしの高校時代のお弁当箱入れも手作りだったし・・・・。 そりゃ、買えばセンスのいいやつとか綺麗なヤツとかカワイイヤツもいっぱいあるけどさぁ、 ただ縫うんじゃなくて、裏地まできちんと付けた手提げ袋を縫ってもらった身としてはね・・・・ 物凄く複雑なわけよ。」
そうなの。 例えば我が子がそれなりの年頃になり、保育園とか幼稚園とか学校とかで必要なものを 家で縫うこともできないような母親って、正直、ヤバいかな・・・・って思うの。 あんまりにも当たり前にしてきてもらってきたことだから、いざ自分が・・・・となった時に 同じようにできないって、ようやく気付いたの。
あたくしが小学6年の時に、毎日学校に持っていってた手提げ袋は、 まだ脳腫瘍で倒れる前のばあちゃん(小学4年の11月に倒れた)が丹精込めて手作りしてくれたヤツで、 何年使ってもへたれない、裏地もついた丈夫なつくりだった。 ミシンで作ったやつなので、形も整っていたし、加えてうさぎのアップリケまで丁寧にほどこしてあった。 最初はそんなに気に入ってなかったんだけど、徐々に愛着がわいて、 いつの間にか、それを持たずに学校へ行くと、何だか忘れ物をしたみたいな変な気分にすらなった。 オカンはオカンで、同じ時代、時間のある時に手袋を編んでくれたりしたし、 あたくしが中学に上がってから編んでくれたサマーセーターは究極の一品で、 今でも毎年着てるくらい。 あの程度でもいいから・・・・つか、目標はアレなんだけど、作れるようになっておきたいのよ。 (サマーセーターはサヨコも「もう無理」と音を上げてるので、あたくしには到底無理)
実は数年前、養成所の芝居で、定式幕を手作りしているので、ミシンにしろ纏り縫いにしろ、 やってできないことはないっていうことが証明されちゃっているわけだから、 あとはホントに「やる気」だけなんだよね。 苦手・・・・っていうよりも、「嫌い」なの。うん、正直なところを言うとね(笑)。 マフラーくらいは編めるけど、今までで頑張った編み物といえば、セーター1枚のみ。
雑巾だって、手提げ袋だって、今、¥100ショに行けば上等なヤツが売っている。 恐らく、家で手作りしているところの方が少ないかもしれない。 手編みのものをほどいて、編み直しする人も減ってきているだろう。 昔はそれが当たり前だったんだけど、安くて良質なものが市場に沢山出ているから 必要性がそもそもなくなったとも言えるんだけど・・・・。
あたくしは究極の八方美人なので、お里が知れるのを極端に恐れる小心者。 日常生活ではまだまだだけど、板の上でならお箸の持ち方も直したくらい。 これからどんどん、お里が知れる出来事が勃発していく。 いつ、頼まれても、ボタンをつけるのと、雑巾を縫うことくらいはできるように・・・・ そして欲を言うならば、ばあちゃんが作ってくれた手提げ袋や、オカンが編んでくれたセーターみたいな そういうものもきちんと作れるようになりたいんだけど・・・・嗚呼、道程は遠いなぁ。
かといって、通販で売っている、「キティちゃんミシン」でいいかというとそういうわけでもない(爆) 洋裁が得意な人が多く、今でもミシンが日常的に活動している、日野家一族の各家庭の声を聞くと ミシンはある程度の重量がないと、振動でずれていってしまうらしい。 つか、うちの親戚一同は、コレ、ばあちゃんやオカンよりも洋裁に長けていて、 プロまでいるってどういうことなのっ!!?? それはそうと、じいちゃんまで縫い物が得意で、緞帳職人だったのに、どうして遺伝してくんないのっ??
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