2005年01月09日(日)
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小春日和にやってきた「小春」ちゃん |
あたくしの愛車であった、シルヴァーヴィヴィアン(¥5500)は、いつの間にか ぷよ2の出勤用自転車になってしまいました。 ¥5500という破格にも拘らず、物凄く働き者であるシルヴァーヴィヴィアンちゃんは あたくしの足になってくれるはずだったのに・・・・。 そんなこんなで、10ヶ月。 あたくしはどこへ行くにも、トホホの徒歩・・・・もしくは誰かにお願いして車を出してもらうっつう 何とも情けない状況で、目と鼻の先にあるスーパーの売り出し広告が入っていても、 行きはいいけれど、帰りのことを思うと頗る憂鬱で、出かける気力さえなくしてしまうのであった。
奇しくも本日、ぷよ2はお休み。自転車は使いたい放題である。 昨夜、「負け犬の遠吠え」というドラマをビデオに撮っておいて、それを見ながら寝ようとしたんだけど 淡々と流れている物語のわりには、意外と面白いな・・・・と思う部分があったりしたので、 結局集中してしまい、日曜の朝は早起きしてリセット!!!といういつもの生活リズムが取り戻せず 珍しく寝坊をかましてしまった。 ぷよ2はというと、昨夜はゲーム仲間と興じていて午前様。 以降ずっと起きていたらしい。あたくしが寝入ったのは丁度2:30くらいで、 彼が帰ってきたのは、3:00過ぎだというから、タイミング的には下手に起こされなかったので 良かったともいえるんだけど。。。。
なので、日曜の朝・・・・飛び起きた瞬間からいつもの生活を取り戻そうと、 とりあえずコーヒーだけ飲んで、自転車で農協の直売所まで行く。野菜が新鮮でとっても安いのだ。 そこで買った野菜等をひとまず玄関に置いて、今度はスーパーの方へGO!! 牛乳や食パン、売り出しにかかっている物らを一通り買って、やっと戻ってこられた。 それらを冷蔵庫や格納すべき場所に格納し、今度は「水」である。 タンクに汲んできてもらった水をペットボトルに移し替えて、なるべく長持ちするようにと、 約20kgあるタンクをキッチンの作業台の上に乗せて、さっさとその作業を済ませ、 コレも冷蔵庫へ。嗚呼・・・・日曜だって感じがするよ、コレで(笑)。
それでも、納得できない点は数多くあるのだ。 だって、元はあたくしの自転車で、元はあたくしが使う予定だったのに、10ヶ月間、 ず〜っと、ぷよ2の通勤優先で、あたくしは自由に外を出歩けない状況だったのだ。 この田舎町・・・・徒歩で行ける範囲は限られる。 ましてや、「買い物」となると、徒歩では済まされない。スーパーへ行けば、 猶に数kg単位の荷物が、両手にぶら下がることになるからだ。 今日はたまたま、シルヴァーヴィヴィアンちゃんがいてくれたから、寝坊も取り戻せたけれど、 いつもと同じように、日曜出勤の朝だったら、わが家の冷蔵庫は再び、数日間カラッポ・・・・ という寂しい状況にもなりかねなかったのだ。
そこで。 ぷよ2におねだり&お願いしてみた。
「ぷよ2先生、自転車を見に行きたいんですけど・・・・」
「そうだよなぁ・・・・もう1台、必要かもなぁ。」
「上面 (じょうめん:地名)に大きな自転車屋さんがあるじゃない?? あそこを見に行きたいんだけど・・・・。」
「ん、わかった。でも買った後、どうするんだ?」
「あたしが乗って帰ってくるに決まってるじゃん( ̄^ ̄)」
「大丈夫かぁ?」
「伊吹颪に立ち向かってた乙女をナメるでないよ( ̄^ ̄)」
そんなわけで、徒歩ではいけない距離にある大きな自転車屋さんまで、車で連れていってもらう。 いっぱいあった♪ かわいいデザイン重視のママチャリとか、所謂、タウンサイクルと呼ばれるのとか。 色も結構あったし、B品として少し傷のついたヤツなんかは、結構上等な代物であろうに ¥10000切った値段で置いてあったりもした。
その中から、色目の派手なものをいくつか候補に上げる。 本当は、もっと予算を取ってあったんだけど、意外と安くついた。 その中から、かごが大きくて、色目も派手で、タイヤも限界まで大きく、荷台のついた オレンジ色のヤツに決めた♪( ̄ー ̄)ニヤリッ 子供ができたら、前ん所に子供用の椅子を取り付けられるような、ワイドハンドルのカワイイヤツ♪ 加えて、スタンドも丈夫で、タウンサイクルではなく正にママチャリ!!みたいな感じ(笑)。 でも、見た目が鮮やかなオレンジ色で、とっても目立つ。ママチャリにしてはオシャレな方だと思う。
「これにするっ♪ これにするっ♪」
中学時代から、あたくしはどこへ行くにも自転車で、おかげさまで、太腿と脹脛が異様に発達した とっても健康的な少女でした。 伊吹颪なぞなんのその。 冬場は吹いてて当たり前のこの風も、今年は身を劈くような・・・・というほどではない。
早速お店の人に組み立ててもらって、配達してもらえばいいものを、 あたくしはその場でまたがって、ぷよ2を一人で車で帰し、自分は 新しい相方と一緒に、びゅんびゅん帰ってきた(笑)。 まぁ、年も年だし、20〜30分くらいみといてよ・・・・とぷよ2には言っておいたのだが、 何のことはない、15分もかからずその店から帰ってきた(爆)。
「は・・・・早っっ!! もうちょっとかかると思ったのに。」
「ぷよ2先生、いつくらいに戻ったの?」
「いや、10分くらいはかかったと思うんだけど・・・・( ̄∇ ̄;)」
「思い出したんだけどさぁ、中学の時、冬場は丁度あの近くにある 総合体育館で、夜、部活の練習とかしてたんだよね〜。 考えてみれば、あそこから実家の距離より今のこの家の方が近いんだよね。 ラクなはずだわ〜♪」
「風、きつくなかったか??」
「今年はそんなにきつくないよ。きつい日はどれだけ頑張っても、ギアとかが付いてても まず、前に進まないからね・・・・。なぁんだ♪ 上面からここまでって、言うほどの距離じゃないんだね♪」
市内を西から東に拭きぬける伊吹颪は、南北の道路では極端に厳しい。 どちらに進路をとっても、横風の厳しさというのは太刀打ちできないのである。 高校時代の通学路は、本当に何もない吹きっさらしの田んぼの一本道で、しかも南北に伸びており、 行きも帰りも風向きがほとんど変わらない伊吹颪の中を、南北に行く我々は、 思いもしないアクシデントに見舞われたりもするのであった。 特に冬場。 霜の降りた朝のこの街道を、それこそ中国ですかっっ??てなくらいの量の自転車が ドドーッと走るのだけれど、霜が降りてキンキンになった田んぼのに向かって、 伊吹颪にあおられた生徒が突っ込んでゆく・・・・という光景を目の前で目撃したこともあり、 嗚呼・・・・夏ならアンタ、びしょぬれだよ・・・・冬でよかったなぁ・・・・と同情する程度で 大事件が終わっていくのである。 また、最初の冬を迎えた1年生は、伊吹颪の凄まじさを知らずに家を出るので、 校門にて生徒指導の先生にとっ捕まっても、
「予想以上に風が強くて、前に進めませんでした。」
という言い訳が、遅刻の理由として黙認されるくらいに、必死にこがなければ行く手がヤバイ(爆)。 2年になっても3年になっても、風の強さだけは日々少しずつ違うので、 思ったよりも強風の日は、まんまと風にあおられて、ちっとも前進できずに 上記のような言い訳をするのだけど、1年生と扱いが違うのは、生徒指導の教師に
「風くらい読め!!」
とありもしないような説教を食らわされるのである。 ( ̄∇ ̄;)・・・・風を読めって、プロゴルファーでもなければ、戦国時代でもない平成の世で、 まさかそんな言葉が飛び出すなんて・・・・。一介の高校生たちは、校舎の窓から見える グラウンドの脇の木が、すっかり伊吹颪に吹きっさらされて、常に風の方向へと葉を繁らせるのを見て 嗚呼・・・・自分たちも、この木みたいなんだなぁ・・・・と溜飲を下げるしかないのであった。
そんな思い出を馳せながら、余裕でこいだ帰り道。 そうだ、この子にも愛らしい名前を付けてやらないとなぁ・・・・と考えていた。 高校時代の愛車は、1代目が濃紺の渋いヤツ、名前は「ハリケーン・・・・」何だっけ? 2代目は校内で2台となかった派手なピンク色で、名前は「プリンセスピーチ」と付けた。 常に、競走馬のような名前を付けていた。 大学時代に乗っていた、小豆色のヤツは「リトルビーン」だったし・・・・。 全部、走り重視のタウンサイクルで、「リトルビーン」は一度、考えられないような距離を 走ったこともあり、東京では大活躍だった。 さてさて・・・・そんなタウンサイクルとはおさらばし、新たに我が家にやってきた、 オレンジ色のカワイイやつ・・・・キミの名前は何にしようか?? と、ふと思いついた。
「そ〜うだ♪ 小春日和にやってきたから、『小春』ちゃんがいいわ♪」
「え?? 冬真っ盛りなのに??」
「な〜に言ってんの? 『小春日和』っていうのは、冬場のお天気のいい あったかい日のことを言うのよ。冬の季語でもあるんだから♪ 今日からあの子は、『小春』ちゃん♪ (●⌒∇⌒●)」
そういうわけで、わが家に新しく合流した、小春ちゃんはこれからあたくしの行動範囲や 生活リズムをガラッと変えてくれることでしょう♪
いいのっ!!( ̄^ ̄) 今までできずに後回しにしてきたことを、小春ちゃんと一緒に1個ずつやっつけてくのっ!!( ̄^ ̄) お買い物もクリニックも、コレで一人で行ける♪ 冬だからって恐れないアサミンジャー。 ぷよ2と一緒に、素敵な自転車ライフを楽しむのも悪くないなぁ♪
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