2004年12月29日(水)
大きな悩みから素朴な疑問まで


とある巨大サイトに、便利な掲示板がある。
(あ・・・・決して、●ちゃんねるではなくて(苦笑))
そこでは、大きな悩みから日常生活のほんの些細な疑問まで、良識のある言葉遣いと
明白かどうかはわからないけれど「自分の知っている範囲で力になれれば・・・・」という
ボランティア精神で以って、ありとあらゆる交流が為されている。
細分化されたカテゴリの中を辿っていくと、回答率99%以上を誇るだけあって、
どんな質問にも、必ず良識的な回答が添えられている。


ひょっとしたら、ここなら・・・・と、あたくしもここ数日、自分の頭を痛めている1つの小さな悩みのことを
投稿してみることにした。


カテゴリは「結婚」に纏わる「その他」のところ。


実は。
ぷよ2は、うちの実家の仏壇に手を合わせたことが1度もない。
今住んでいるところから、わりと近くにあるお墓にも、入籍後は一度も訪れていない。
入籍する少し前、丁度彼岸と重なり、あたくしが結婚報告も兼ねてお墓に行くと言ったのに対し、
彼はついてきただけで、挨拶たる挨拶もなく、手も合わせず、正に付き添い状態だったのだ。
今、コレがサヨコの逆鱗に正に触れようとしているところで、
この正月、挨拶ひとつできないようなら、今後、少々考えるところはあるわな・・・・と
遂に言われてしまったのである。


「こんなことに、若いモンも年寄りも関係ない!!
大体、見てみぃ。リョウヘイなんかはきちんとお盆やお彼岸にも休みとって、
ちゃっちゃと墓参りに行くがねっ!?
墓まで行けとは言わんわ。せめて仏壇に手を合わすくらいのこと、あってもええやろ?」



あ〜ぁ・・・・。
ぷよ2は兄弟のあるあたくしと結婚してしまったがばっかりに、
比較までされちゃってるし・・・・(トホホ)。
彼に兄弟がいたら、あたくしも比較されるんだろうなぁ・・・・明日は我が身、ではないけれど
小姑のいないところに嫁いだことは、今でもラッキーだったとそれだけは心底思える(苦笑)。


このお盆やお彼岸にも同じようなことを言われているのである。
で、その時は、まだ挙式の準備に追われているのもあり、あたくし自身もそれどころじゃなかったので
「とにかく、墓参は落ち着いてからにしてくれ」
と、うまいこと逃げることが出来たのであるが、この正月はそうはいかない。
2日には勤務が明けて、そのまま名古屋の本家へと出向くことが決まっており、
3日は休みなのだ。休みなのだよ・・・・(トホホ)。
いちいち、嫁いだ娘(しかも住いは目と鼻の先)が暮らしの細部まで報告する義務はないが
やはり、結婚して初の彼岸やお盆、正月となれば、コレもまた話は別で、
きちんとすべきところはきちんとしなければならない。

お盆やお彼岸の時に、このように実家から打診をされたので、さすがに体裁が悪く、
一応、ぷよ2にも伺いを立てたことがあったのである。


「どうしてうちのお墓や仏壇に手を合わせないの?」

「だって、全く顔も知らない人の墓や仏壇に手を合わせたって意味ないと思うぜ?」



あたくしは、呆れて愕然としてしまった。
既にこの時、籍は入っており、後戻りできない状態だっただけに、余計にショックだった。
もっと言うなら「間違った〜っっ!」とさえ思った(苦笑)。

信仰を強要するのではなくて、新しく親や兄弟になる、新しく家族になる人たちへの「礼」であり、
大人として当然の振る舞いであり、「マナー」だと思っていたからだ。

彼が、何かを敬虔に信仰しているのならば話は別だが、特にそれといったものもなく、
加えてもっと腹が立つのは、自分の本家ではきちんと仏壇に手を合わせる習慣があるにも拘らず
こういう返答をするということ自体、許せなかったのだ。

この時、半分キレかかっていたあたくしは、加えて質問してみた。


「だったら、例えばうちの両親が他界したとしたなら、話は別なの?」

「そりゃそうだけど。」

「じゃあ、法事に出てくれって言ったら・・・・?」

「法事? 誰の?」

「うちのおばあちゃんとか・・・・」

「何で俺が行かないかんの?」



悪気があって言ったんじゃないと信じたい。
けれど・・・・明らかにコレは問題がある。
だって、考えが浅はかすぎて、まるで子供の道理でしかないからだ。

通夜や法事は「孫の祭」ではないけれど、故人の法要は無論のことだが、集まることに意義があって、
その折に、近況報告をしたり、新しい家族のお披露目をしたりするものなのだ。
故人との親交の有無に関らず、目通りするところにはきちんと目通りしておくのがスジ。
あたくしだって、顔も知らない祖父の法要に集まる親戚の相手は、正直鬱陶しいと思うけれど
それでも会話の中で、例えばリョウヘイをつかまえて
「だんだんじいちゃんに似てきたねぇ♪」
などと言われているのを見ると、法要の甲斐というか、「集まる意義」が見出せてきて、
故人のことを全く知らなくとも、そこにいるだけでいいんだな・・・・と理解できるようになった。
だから、結婚式に呼ばないような遠い親戚たちに自分が結婚したことを報告するには、
挨拶状より何より、こういう法要に1度でもいいから出席して、きちんとお披露目をしておけば、
後はどうとでもなっていくんだけどねぇ・・・・。(はぁ・・・・)


あたくしは、結婚が本決まりになる前から、彼の本家へお邪魔した際は、
必ず仏壇に向かって、手を合わせるようにしてきた。
手土産はきちんとお供えし、出来れば小さなコップがあればお水もお借りしてお供えしたかったのだが
新参者がそこまでする必要はないかな・・・・と遠慮したくらいなのだけれど、
その家へ出入りするものとして、最低限のマナーだとあたくしは思っていた。
別に仏教の何とか宗の敬虔な信者・・・・とかいうものではなく、その家の御先祖に
挨拶ひとつない人間というのは、自分でもどうかと思うし、そもそも、今ある自分たちというのは
そういった御先祖様から波及していて、手を合わせる対象はその「ルーツ」ともいえるので、
別に、仏様信仰がなくても挨拶としてそうするべきだとあたくしは思っていたのだ。

とにかく、あたくしと義父母との関係はひとまずおいといて、このままでは
実家とぷよ2の折り合いに不和が生じるなぁ・・・・と恐ろしく感じたあたくしは
上記のことを要約した文章で斯く内容の質問を投稿したところ、
1時間と待たずに、とても要を得た回答が8つも返ってきた。


まぁ1つ目は、某大手宗教を名指しで挙げて、その信者じゃないか?というものではあったが
その人もこう言っていた。

「その対応は大人のすることではない」

人との繋がりは広がれば広がるほど面倒になっていくものではあるが、利点も多々ある。
寂しくない代わりに、義理でも何でも礼を通さねばならないというのは社会通念のようだ。

以降、回答をくれた人たちは具体的に指南をしてくださった。

「怒って良いのではないですか?」

「ご主人の考え方も分からなくはありません。ほんの少しですが・・・・
が、大人として考えると良い対応とは言えないと思います。」

「ご主人もまだまだお若いからです。」

「しないことで受けるデメリットに気がつかないのかも知れません。」

「子の恥は親の恥でもありますが、ダンナの恥は妻の恥でもありますよね。」

「私も新興住宅で育ったので、仏壇はない家でしたけど、それは常識として知っていますよ。」

「実家か婚家かは、ここでは関係ありません。
もちろん、挨拶をしない自由もありますけれどもね・・・・。」

「まだ身近な人が亡くなったことがなくて、いまいちピンときてないのもあるかもしれません。
そうなった時のために、逆に経験のある私が相方にくっついたのかなとも思います^^」


おひとりのコメント全てを抜粋することは出来ませんでしたが、回答を頂いた方々の
ほんの一言ずつを寄せ集めてみました。
男性からの意見、女性からの意見、ほぼ半々くらいだったけれど、非常に参考になった。
同調だけではなく、具体的。批判する人もまた同様に具体的で、嗚呼・・・・大人だなぁと思った。
この、一番最後の方のアドバイスはとても長いものだったけれど、
この部分が今のあたくしには一番響いたのであった。

この他にも

「無理強いするものではない」

「離婚覚悟で話し合うべきこと!」

「信仰の価値観に違いがあるのでは?」


等々、投稿した短い文面(800字制限)の中で色々と汲みとってくださった意見があったりもして、
それぞれに大変嬉しく読ませていただいた。たとえ的外れなことでも、
一所懸命に他人のことを考えてくださったことに対する感謝の気持ちをここに書いておきたい。


最後の方のアドバイスはとてもポジティブで前向き、かつ、ご自分も同じような御主人をお持ちで
でも今、手探りで、そういう部分が少しでも改善されればと、ご自分でも実行中なのだそうだ。
すごく好感が持てて、あたくしも、自分が省みるべき点がハッキリした気がする。


サヨコにやいやい言われるがままに、あたくしもぷよ2のことを愚痴っていた部分があるから・・・・。
この方のアドバイスの中には、こんな下りもあった。

「自分の両親にはそういうことにはまだ不慣れな点があるけど少しずつ努力するといってるんよ、
などうまくいっておいて、あまり悪い印象をもたれないように、私が接着剤役になっておきます。」


あたくしは、コレと真逆のことをやってしまってたんだなぁ・・・・と深く反省した。
そもそも、価値観そのものを変えていったり、今までやってこなかったことを
今日からやれと言われても土台無理な話。
非常識の一言で取り下げてしまえば話は簡単だけど、今回、問題になっている「繋がり」は
「家族」がかかっているので、そんなわけにもいかない。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、わかっていってもらって、これが「最低限のマナー」、
「大人としての常識」として受け容れてもらえるように、あたくしが努力しなくちゃいけなかったんだ。
この方は最後に、こんなふうに結んでいた。

「ないものでも身につけていけることはきっとできるはずだと信じてます。
素敵なご主人に、質問者様がプロデュースしていってくださいね^^」


きっと、本当にいい育ちをした方なんだろうなぁと感心した。
あたくしみたいにピリピリせずに、寛容に軌道修正を図っているこの人のことを、
顔も見えないというのに、尊敬したい気持ちでいっぱいになった。


こういう問題は、とても難しい・・・・と、皆様が前置きをしてコメントを残していった。
価値観が関るものだし、一両日中に何とかなるものでもない・・・・とも。
しかし、すぐには変わらなくても、じっくりと話し合って、改善すべき点ではあると
凡そ、そこに集約された。


ぷよ2はまだ、知らないだけなんだ。
自分の分の法事の膳がなくなるという、本当の怖さを。
この先、今の不義理が災いして、義理を通したくても通せないことが起こり得るということを
今から少しずつ伝えていこう。
順番で行くと、自分たちの親の方が先に逝く。
その時になって腰を上げても、もう遅い事だってあるのだ。

↑これから・・・・なんだよなぁ・・・・。

あたくし自身の思い込みで、こういうのは古臭い田舎の風習なのかなぁと思っていたけれど
実はそうではなかった。
今なら、どうしてサヨコがあんなにもやいやい言うのかも理解できる。
でも、それに同調するんじゃなくて、あたくしも同時に叱られていたということを肝に銘じながら、
嗚呼・・・・それでも気が重い、次の年明け( ̄∇ ̄;)
もう、「個人」ではなく、ひとつの「世帯」として動いていかなければならない。
2人で一緒に、「大人」になっていかなきゃいけないんだもんなぁ♪
あたくしも改心して、「生き直し」のついでに、もう一度自分を振り返ろう。

↑不安満載・・・・(トホホ)

あさみ


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