地元大手スーパー、バ●ー・・・・。 ここ3週間立て続けに、昔の知人・友人に出くわしている。 言うならば、奇跡的な再会が、バ●ーにおいて集約して起こっている計算になる。
この間の日曜日は、諏訪に行っていたので行けなかったが、その前の日曜日は、中学の頃の学年主任、 そしてその前の日曜日は、トモくん一家。 そして今日。今週分の買出しに行ってきたんだけども・・・・。
この同級生。 正に生粋の同級生(爆)。 まぁ、今回、本人に会ったわけじゃないんだけど、ある意味で本人以上にゆかりの深い人かもしれない。
なぜならば、この同級生・・・・まぁ、仮にユキオとしておこう。 初めて集団生活を送ることとなった保育園のクラスで同じ、そして翌年の年長のクラスでも同じ、 小学校は、3〜6年まで同じクラス。中学では同じクラスにこそならないものの、 彼もまた、サミットクラスの常連で、何かと顔を合わせる機会の多い人間であった。 学年が上がるにつれ、あたくしとユキオの仲は疎遠になっていったが、 実は、高校受験のドンヅマリになって、つまるところ、3月の願書最終変更の日に、 一緒の高校を受験するということがわかって、またかなりの因縁だなぁ・・・・と思ったのである。
高校では1度も同じクラスにならず、加えて、進路も違ったし、交友関係も全く別だったので、 彼がどんなふうになっていったのか、最終的には見届けていないものの、 ユキオは進学校に来たにも拘らず、進学せずに、就職していった変わり者ではあった。
一度は、学区内トップのハイレベルな進学校に願書を出しているにも拘らず、 ふたを開ければ、同じ高校。 昔から頭が良くて、リーダーシップがあり、加えてスポーツも万能、何やらせても目立っていたので 女の子には常によくモテていた。どの時期も、常に誰かとの噂が囁かれ、 どの時期も、常に「ユキオのことが好き♪」という女の子が、周りに少なく見積もって5人くらいはいた。 あたくしの交友関係だけで5人なのだから、温床はもっと広く深かったかもしれない。 とにかく、ユキオはまるで、少女漫画に出てくるような、ヒーローを地でいくような そんな少年だった(爆)。
あたくしはというと・・・・。 4〜5歳のころならまだしも、だんだんユキオの素性がわかってくると、 ・・・・おのれ、コイツ、またオイシイとこだけ持っていって後の仕事は押し付けやがる気だな?? ・・・・っつうか、カッコイイのを自覚して何様のつもりだ?(-。-) ぼそっ的な感情しかわかず、 同じヤードに立って仕事をするにしても、何かとぶつかる事が多いのであった(爆)。 ユキオと同じクラスになると、同じ時期に学級委員をやるハメにも多く遭遇し、 倍、働かなければならない・・・・そんな目にも遭ってきたからだ(苦笑)。
こっちも、必要以上に男勝りな時期が長く、恋だ男だとうつつを抜かしていると、 あっという間に足元を掬われかねない状況下にいたので、別の人ならともかく、 ユキオこそないな・・・・と思っていた。 同じような長いつきあいで、トモくんがいるけれど、彼は大人になってからも そして中学在学中でも、何だか他の子と空気が違って、明らかに同世代とは異次元な人だったので 保育園からの仲とはいえ、ちょっと違うんだけど、 ユキオはわかりやすくいうと、その世代に応じた適応力に物凄く優れていて、 自分が小学生ならば、小学生女子のウケがいいような趣味、 中学生ならば、中学生女子にウケがいいような嗜好、 高校生ならば、もはやオールラウンダーとも呼べるような方向性を確実に見出している、 そういう少年だったのだ。 一方、トモくんも、統率力や学力にも恵まれている上、 体格や運動神経も群を抜いて良く、オマケに実家は金持ちで地元の名士ときているんだけど、 ユキオほどの人気はなかった。 なぜならば、彼にはもう彼なりの方向性があり、高校生や大人の社会でなら何とか通用する、 少し個性的なところがあったため、次点以下の人気に留まったものと思われる。
顔は・・・・お世辞にもトモくんが上、とはいえないが ユキオよりも整った男子は、いつの時代もいたように思われる。 だが、総合的に評価が高いユキオは本当に不自由していないように見えた。
高校を卒業して、程なく、同じ高校の女の子と結婚した・・・・なんていう話を聞いた。 おじょ〜とその奥さんが仲良しだったので、入ってきた情報だ。 意外といえば意外、やっぱりといえばやっぱり・・・・ケンカの絶えない仲らしく、 高校時代の交際からそのまま結婚した彼らは、ハタから見ていて少々危なっかしい。 いいお手本が近くにあったので、周辺の人間たちは挙って婚期を遅らせた(爆)。 ユキオが絡むとすぐに公認になるほどに、彼が誰かとつきあいだすと 何らかの形で情報が入ったのだけど、まさか、高校時代につきあっていたあの彼女と結婚するとは あたくしの予想を超えた出来事であった。 後しばらく、思いっきり遊ぶに違いない・・・・と勝手に推測していただけに、 嗚呼・・・・子供が出来るって凄いんだなぁ・・・・と、わけのわからない感心をしていた( ̄∇ ̄;) ま、この件についてはトモくんにも同様のコメントをつけることが出来るのだけど(爆笑)。 アイツはあたくしの目の前で「遊ぶぞ〜!」と断言していただけに、23歳で父親になるこの顛末は もう笑うしかなかった( ̄∇ ̄;)
ユキオの話に戻るか(笑)。 それにしてもあれだけ長い間、一緒にいたというのに、あたくしは彼の一切をあまり知らない。 いつしか相対的な目線でしか彼を見ることがなくなった。 出会ったのがあんまりにも早すぎて、逆によくわかんないコトだらけなのだ。 サヨコの話によれば、あたくしが幼少の頃、保育園から帰ってくると 必ずユキオの話をしたらしい。 どんな遊びをしただとか、いじめられたとか、そりゃもう色々。 それがいつしかなくなって、彼の話題は愚痴へと変わっていった(笑)。 まぁ、あのオトコときたら、あたくしが言うのもなんだが本当に外面が良くて、要領も良くて、 何にせよ、世渡り上手的なところがあり、人生の機微たるやはわかっていなさそうなものの 子供の時から、本当に上手く生きている・・・・そんな感じだったので、あたくしの神経を常々、 逆立てさせていた存在でもあったのだ。
多分なぁ・・・・初めて出会った頃は・・・・っていっても4歳なんだけど(爆)、あたくしも ユキオの事を好意的に見ていて、好きだったのかもしれない。 がっ!!! そこから削ぎ落とされていく「何か」の量があまりにも多すぎて、早い時期に、 あっという間に幻滅したのかも。 初恋だの幼馴染だのって不毛だというが、不毛の原因たるやを解明できた気がする(爆笑)。
相対的にしか見られず、絶対的な評価を下すとなると御免被りたい、そんな彼だが、 いつだったか、すごく優しい一面を垣間見たことがあった。 小学生だったか中学に入ってからだったかは忘れたが、 個人懇談とか三者面談、あと家庭訪問といった行事の際に、家の人の事情もあるからと 予め先生から、希望の日時などを調査されるのであるが、その時、彼は誰よりも早くに手を挙げて、
「出来るだけ、水曜日にしてください!」
と元気よく言ったのである。 水曜日・・・・それは、彼の母親が働いているスーパーの定休日。 水曜日だけは、母親が一日中、家にいる日。 しかし彼は、別段、不憫さを醸し出しているわけでもなく、いつも明るく元気だ。 やんちゃなくらいだったが、こういう時にふっと見せる、母親に対しての優しさは、 彼がかなり成長した後でも、よく垣間見る光景ではあった。 彼のお母さんがそのスーパーで働いている・・・・というのは、近所の子たちには有名な話だったが 水曜日イコール・・・・と直結して考えられる子はまだいなかったと思う。
今から思うと、多少なりとも虚勢を張ったりして、きっと我慢を重ね、 踏ん張りどころを見せなければ、脆く崩れていくようなそんな少年だったかもしれない。 今、そういう少年を見たらきっと、あたくしも可愛いと思う。健気だと思う。 しかし、あまりに近すぎて、それが麻痺してわからなくなってしまっていたのだ。 まぁ・・・・それ以前に、彼の人間性たるやを眺めるのを放棄してしまうくらいに ユキオという少年は、ある種、厄介で、 あたくしはそもそも、そういう人にあんまり関りあいを持ちたくなかったので尚更かもしれない( ̄∇ ̄;)
優等生・スポーツマン・超モテモテオトコは今、結婚して落ち着きはらっているようだ。 彼は、あたくしの変貌を間近で見ていた数少ない人間だが、 決してあたくしの生活には入ってこない、コレもまた稀有な人種であった。 互いに牽制しあっていたのだろうか(笑)。 今となっては笑い話だが、もう少し介入しあっていれば、互いの人生、少しは変わっていたのかなぁ。 彼の母親と道すがら挨拶をして、すっかり変貌を遂げたあたくしに 彼の母親は俄かにあたくしだと気付けなかったようなんだけど、 少しだけ老けた彼のお母さんを見て、今、彼はどうしているのかなぁ・・・・?と、 ちょっとだけノスタルジックになったのでした。 そんなあたくしも・・・・
目には見えない4歳児からの絆は、意外とな効力をたまに発揮する。 こういうのをシンクロニシティという(爆笑)。←言うわけがない(爆) 次の日曜は、サヨコが法事のため、このスーパーには行けませんが、 まだまだ面白い再会が待っていそうなので、両眼視力1.2を保持し続けるあたくしは、 安い物を物色しつつ、周囲の人間にも目を凝らし、生活にちょっとした起伏を ネタとして仕入れてこようと思っている(笑)。
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