2004年02月08日(日)
ミュージカル、真剣勝負!【最終回】 様々な形の真実というもの


無事に公演を終了することが出来ました。
ひとえに、皆々様のあたたかい御声援のお陰だと、あたくし、本当に心の奥底から感謝しています。


おやまぁ・・・・どの口がそんなしおらしいことを言うかと思えば( ̄∇ ̄;)


実はですねぇ・・・・岩倉チームの方に、前にこのサイトの在り処を悟られた( ̄□ ̄;)!!
なぁんていう、小さな事件がございましたが、本日、もう、本番も何もかもが終わって、
ホール付設のレストランで、軽い打ち上げをしている時に、見知らぬ男性から声をかけられた。


「HP、見ましたよ。」


またかよ〜〜〜〜っっ!!

っつうか、誰かわかんねぇよ〜〜〜っっ!!(つくづく超・失礼なヤツだな・・・・自分(苦笑))

それもそのはず。
この男性は、オケピの中の人で、トロンボーン奏者だったのだ。
しかも、大垣の管弦楽団の人ではなく、何と三重県からの応援で駆けつけてくれていた人で、
大垣の管弦楽団の人たちの顔ぶれもよくわかんない中、そんな方に声をかけられて、
正直、アサミンジャーはビビリました。
メイクも何もかもを落として、髪の毛もボサボサで、舞台の上にいる状況とは全く違うのに、


「女官長をやってらした方ですよね。」


と、その彼は声をかけてくださった。
あたくしは、ここで、この半年間、定期的にミュージカルの稽古場での出来事や
誰かの悪口とか(コラコラ)、本当はこう思ってるんだけど、それを上手に表現できない苛立ちとか
ありとあらゆる不安であるとか、そういうものを記録し続けてきて、
この彼は、定期的に挙げられたミュージカルの話題を読んでくれたのだという。
もう、「顔から火が出る」というのは、正にこういうことを言うのだな・・・・と、
わけのわからぬ悟りが脳裏をよぎる有様で( ̄∇ ̄;)


まぁ、かといって、いきなりライトスタンスを崩すわけにはいきませんから(爆)
多少の毒は許せ・・・・みたいなノリで、本日も書いていくことにしますわ。

↑アサミンジャー、廃人一歩手前( ̄∇ ̄;)


今まで、あれこれと書いてきたことが巡り巡ってきて、そして今日に至るわけですが、
ひとつ、気付いた点がありました。
「ミュージカル」という形態は、あたくしはこれが2度目で、
1度目の時も、生オケでした。といっても、今回のような本格ピットではなく、
ウッドベース、パーカス(ドラムス)、ピアノという構成の、簡易生オケだったので、
集音マイクだけで演者の声はキャパ1000くらいの劇場でもストレートプレイと同じように届き、
そんなに不便は感じなかったし、それに関するダメだしもほとんどなかった中、
今回は、本格的な管弦楽団の方々を前に、どれだけ自分も苦労したことか・・・・。
そして、奏者と指揮者と演者の意思の疎通が、楽屋通りでもきちんと取られていた前回とは違い、
今回、マエストロと初顔合わせだったのは年明け・・・・奏者の方々と合同で稽古したのは、
本当に片手で数えられるくらいしかなかったのに、
よく、この本番がきちんと形になったなぁ・・・・とかなり不思議だったのである。

マエストロの手腕・・・・と言ってしまえば、それはまぁそうなんだけど、
この日記を、奏者の一人の方が本番目前とはいえ読んでくださったことに、
感謝しなくてはならないのかもしれないな・・・・と思うわけ。

役者の本音・・・・っつうか、あたくしの本音なんだけど(爆)それを奏者の方が
少しでも汲みとってくださっていたというならば、これほどに素晴らしいことはないと思うのだ。
だってね・・・・現場で挨拶くらいはするかもしれないけれど、ひとつの作品について
多くを語り合ったりしない関係であった、我々演者と奏者。
それが、この日記で、少しでも触れ合えたというなら、まず、「エンピツ」に感謝で、
うまいこと検索でヒットして、ここまで辿りついてくれた、トロンボーンの彼に感謝で・・・・。

それこそ、この日記を演出家とかに見られでもしたら、言いたいことも言えないんだけどさ(爆)
まぁ、見てるかもしんないけどさ・・・・(-。-) ぼそっ
それでも書くよ、あたくし、一応、モノカキでもあるんだし(ヤケクソ)。

正直、悟朗さんに対しての悪態とか、でもこういうとこは好きとか、そういうことも書いてきましたともさ。
他の講師陣の先生に対しても、同じように書いてきましたともさ。
だけど、彼らとは普段、触れ合っているので、書いたとしても、それが公になることで
特異な悪意になるようなことはなく、素直な「あたくし」の気持ち以外に変わりないので、
それに対する付記や言い訳なんかはしない。


あたくし、このトロンボーンの彼と話をしているうちに、
ひとつの作品を創るのであれば、紛いなりにも、ほんの少しでいいから触れ合って、
意思の疎通をはからねばならないな・・・・ということを改めて実感させられました。
言いたいことを言う、伝えたいことを伝える、立場は違うけれど、ひょっとしたら
同じ「表現者」なのだから、通ずるところがあるかもしれない・・・・そういう一縷の希望に賭けて、
ぶつかりあうべき人たちだったんじゃないかなぁ・・・・って。
「表現」の伝達手段は違うけれど、同じアーティストなんだから、きっと根っこのところで
何か触れ合えるかもしれない・・・・今回は気付くのが遅すぎたのだけど、いい勉強になった。


あたくしの「稽古場レポート」は、何かを伝達できただろうか・・・・?
でも、打ち上げの会場で、このような形で「真実」を明かされたことを誇りに思おう。
やっぱり恥ずかしかったけれど、でも、その日その日にあったことを記録しておいて
よかった・・・・そう思えたのだ。




そして、もうひとつの真実・・・・。
同じ演者の仲間だった志保さん。
彼女から、お貸ししていたチュチュと靴を返却してもらった。
その中に、手紙と小さな包みが添えてあった。
その場で開けてみるわけにもいかず、あたくしは帰宅してからその手紙の内容を読み、
そして包みを開けてみた。

あたくしは・・・・一瞬、戸惑った。

きっと、結構な値段がするだろうそのプレゼントを、あたくしごときが受け取っていいものか。

あたくしにとって、志保さんは、現場に於いて、本当に心の拠り所だったのだ。
自分が今置かれている状況を全て話し、彼女の仕事柄、これはここから波紋を呼んで、
おかしなふうに広まらない、そう確信したあたくしは、志保さんにだけは、決して嘘をつくことなく
今日までを乗り切ってこられた。


志保さんの手紙には、真実が書かれていた。
ひょっとして、苦しかったのはあたくしよりも誰よりも彼女だったのかもしれないな・・・・
そんなことを思った。
いくら、本業を別で構えているとはいえ、ひとつの稽古場に集まってしまえば
その肩書きは消える・・・・古橋パパがそうだったように、
志保さんも、御自分で明かされない限りはそうなる・・・・。
どうしてあたくしは、早くにそんな単純なからくりに気付けなかったんだろう。
どうして自分が、志保さんを選んで自らの告白をしたのかも、
よく考えればわかることだ。
気付いてあげられなかった・・・・自分勝手なあたくしの、最低な行為・・・・。
でも、志保さんは何故だかあたくしに感謝してくれていた。
何度も何度も、「ありがとう」という文字が手紙には登場し、でもあたくしは
そこまでに「ありがとう」と言われることなどはしていなくて・・・・本当はもっと彼女のために
動けたかもしれないのに、それに気付けなかった自分が情けなくて・・・・。


それこそ、前述したように、触れ合っていた仲間だったというのに・・・・。


あたくしは、彼女からのプレゼントを素直に受け取ってしまっていいんだろうか?
(かといって、もうつき返すわけにもいかないんだが・・・・( ̄∇ ̄;))
本当に本当のところ・・・・持て余している。
彼女の気持ちがこんなにこもっていて、でも、あたくしはその気持ちに見合うほどの何かを
彼女に提供しただろうか・・・・。
モノとかそういうんじゃなくて、例えば励ましあったり、細やかな気遣いであったり、
そういう面で。

逆のことは何度もあった。

彼女に体調面を心配してもらったり、「大丈夫ですか?」と何度も声をかけられたり。
それこそ、そういうことに対するお礼は、あたくしの方がきちんとしなければいけない立場というのに。

本番を終えて、様々な「真実」が浮き彫りになって、あたくしは嬉しい反面、
哀しくもあった。
もっと早くに、それらの「真実」に辿りついていたなら、もっと自分は違った動き方、考え方が
出来たかもしれない・・・・知らされて今、それを実行しようと思っても、する場所は失った。
同じ人に、同じ恩は返せない・・・・世の儚き無情という「真実」も同時に知らされたわけで。


そうなのだ・・・・この現場で学んだことを「次」に生かさなければ、あたくしは
本物の生ける屍になってしまう。
オケピの奏者の方が教えてくれたこと、志保さんがあたくしに伝えてくれたこと、
古橋パパが身体を張って稽古場で教えてくれたこと、
演出家やマエストロが口にした、苦言や励ましの数々・・・・それら全てを貪欲に肥やしにする義務が
あたくしにはあるんだ。
・・・・あたくしは、プロなんだから。
・・・・本当に、この道を歩こうとしてるんだから。

↑あたたかい、表現者の手。

そして、悟朗さんはあたくしに言った。

「1回で終わるタマじゃないな・・・・」

そうだよ、先生・・・・(笑)。
あたくしは、多分この先、お金を取って、こういうことを続けていく人間だよ。
今までもそうだったように、これからも・・・・ね。
あたくしが敗者として、都落ちしてきたのではないというのを、近くに証明するつもり。
ただ、それを証明するには、ひょっとしたら「結婚」を犠牲にすることになるかもしれないのだけど、
それを犠牲にしないように、乗り越えてみせるつもりでもいる。
これだけ沢山の「真実」を突きつけられて、あたくしが無言を貫き通せるはずがない。
試練だろうが何だろうが、伴うものを全て取り込んで、新生のアサミンジャー
まぁ・・・・そうだな、「555」が「ブレイド」になった感じで、ひとつ、よろしく( ̄∇ ̄;)
(真剣な話をしといて、サゲがこれかよ〜〜〜!!)

明日から2日くらいで、楽屋通りのお話や、袖でのお話、本番の板の上のこと等々、
画像付きルポでお届けします・・・・本日の眠りが途切れた頃に(笑)。
くそ・・・・これでもかっっ!!ってくらい、寝てやります( ̄^ ̄)
皆様は学校やお仕事があるでしょうが、あたくしは「リハビリ」のためにこの舞台に立っていたので、
次の日の支障は知ったこっちゃない身分で〜す♪ ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ

自由業確定申告行く時は無職と書いてランスルー哉

便利な生業だな♪
(結句、肩書き「歌人」というのを大いに利用してみた。)
(「歌人」というのは、一体いくらくらい税金を納めているものなのか、今それが頗る知りてぇ(爆))

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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