2002年01月10日(木)
覚えの悪いトリアタマ  〜作戦を立てても倒れる恐れアリ〜

 苦悶。
 と、思いきや、昨日あれだけはりきって宣言した全身筋肉痛が、
 思ったほどきつくはなく、スタスタ普通に階段を降りることが出来た。


 その代わりといっちゃ何だが、アップ(爪先立ち)の状態でないと
 どうも歩行が困難( ̄∇ ̄;) 
 筋肉そのものが、アップ仕様に改造された気分だ。
 太腿、脹脛、腹筋、背筋、全てがそれ対応になっていると、
 普段から当然姿勢も良くなり、
 下世話な話、ケツも締めていないと、緩めるだけで(筋肉が)痛いのである。


 初日の効果としては上々。
 で、だ。
 あたくしは覚えの悪いトリアタマなので、昨日の振りを自室で復習してみる事にした。

























・・・・・・。

























 やっぱりだ。
 ちっとも覚えとらん。
 このターンの次は何? っていうか、ここのカウント、どう取るの?
 っていうかその前に、曲すら頭に浮かんでこないではないか( ̄∇ ̄;) 


 体力よりまず先に、脳の老化をしみじみと噛み締めなければならなかった。
 昨日と同じ動きをしても、筋肉痛が然程ではなかったので、キツくはないが
 脳みそがどうやら筋肉痛を起こしているらしい。
 昨日の夕方に覚えた事を、既に今朝、忘れているのである。


 その前に・・・・。
 この復習には大きな意味があったことを、まずは述べておかねばならないね。


 この日曜にとり行われる、某プロダクションの2次面接時に
 大体5分くらいの枠で、
 特技のPRコーナーがわざわざ設けられているのである。
 なければなくていいのである。
 しかしわざわざ、ダンス・歌・特技・etc.とあるので
 何かしないわけにはいかない。
 その「何か」に、32カウントでもいいからダンスを使いたかったのだが、
 先ほどの通りで、思い出すこともままならない。
 当日、下手なブーツでも履いていったら、ターンの時に重心を崩す事もわかった。




 くそぉ・・・・(-。-) ボソッ
 このトリアタマのせいで、目論見が全滅である。


 と、なるとだ。
 他に何をするか考えなければならない。


 オーディションの審査内容は次の次第である。

 �ー�己PR(1分間)
  まぁ、これは挨拶みたいなものだ。PRできることも少ない。
  昔、プレオーディションで参議篁の歌を詠みあげて、
  それがかなり好印象だったことがあったが
  今回は、この1分にそれを使うのは惜しいと思うので、
  仕事も金もないこと、そしてマルチに動けることを重点的にアピールしようと思う。

 �⊆袖賛該此複格�間)
 (1)せりふの発声
 (2)脚本の実技

  これについては、奇を衒っても仕方がない。
  普通にハッキリとこなすことが一番だということが
  今までの経験でも身にしみて解っている。
  大体において、声の音域や質を見るためだったりするので、
  下手なアドリブや、奇妙な演技をしなければ、突破できる。
  一番難しいように見えて、ランスルーな関門である。
  但し、あたくしは「トリアタマ」なので、このせりふを覚えるのに一苦労・・・・。

 ��質疑応答(6分間)
  会話方式らしい。
  ここは、先方が大半の時間を割いているだけあって、ウェイトが重いと思われる。
  が、会話方式なので、今から足掻いたところで、どの道どうなる事でもないので
  放っておくことにする。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ

 �い修梁升丕辧複喫�間)
  オマケみたいなものだが、
  ここで一発逆転できる可能性が込められている事も否めない。
  実際、ここに賭けてくる輩も多い。




 あたくしが頭を悩ませたのは、この��の部分である。
 歌が出来るヤツは日本民謡でもシャンソンでもカンツォーネでも歌うだろうし、
 ダンスが出来るヤツは踊るだろうし、
 日舞が出来るヤツは舞うだろうし、
 タップが出来るヤツは床をカチカチやるだろう。
 面白いところでは、空手の型を披露する人もいるらしいし、
 わざわざ、木刀持参で居合の型を披露した人もいるらしい。

 そう。
 もう、ネタというネタは出尽くしているのである。
 よっぽどの事でもない限り(トホホ)。

 あたくしは、歌もダンスも日舞もタップも空手も居合も出来ない。
 そうだな・・・・。
 今でもせっせと続けているのは、「書くこと」くらいだ。


 だったら、その「書くこと」もしくは、歌を「詠むこと」を
 こう、エンターテイメント的に演出できないものだろうか。
 無論、「雑」は活字になっているので、持参・披露することは決定。
 その場で、しかも5分間で出来ることといえば、あとは「みそひともじ」しかない。


 その場で、巧く歌を詠めるか・・・・。
 「みそひともじ」にしろ、「今様」にしろ、
 その場の勢いで歌が詠めるか・・・・?
 その前に、自分でその場の勢いを作るにはどうしたらいいのだ?


 と・・・・。
 目に入ったのは、課題のせりふとは別途に印刷された1枚の紙。
 それには、オーディション会場の地図や時間など、事務的要項が書かれている。
































ん?




こ・・・・これは・・・・。



























場所:名古屋短歌会館

(B1 展示室)





















 皆様、もうおわかりですね。
 あたくしが企んだことは・・・・(* ̄ー ̄)ニンマリ


























まるで、
「場所」が自分を導いているとでも言いたげな風で、
ならば自分はこの場所に倣いまして、
歌でも1首詠みましょう♪
しかも「即興」で。
しかも皆々様が見ているその前で♪
そのために筆とケント紙と落款を用意して、
これ見よがしに書いてやりましょう♪

これが「アート」だ!
これが「あたくし」だ!
















 方針が決まったところで、「みそひともじ」と「今様」を1首ずつ作っておく。
 「面接」ということは、「面接官」という相手がいるということになる。
 自動的に、あたくし以外の人間がそこにいるということになる。
 これはラッキーである。
 あたくしは即座に、テーマを「手相」にして
 作った歌を改竄する。



 「手相、信じますか?」

 「手を見せてください。」

 「わぁ・・・・いい相をしてますね。」



 こう言われて、悪い気になる人はいない。
 女性なら占いを信じやすいし、男性でも手相には興味を示す人が多いという、
 ミズ商売的統計は、あたくしもギッチリ握っております。
 手相は、自分の生き方で変わるものとされているので、
 男性の心も、無論、女性の心も、ガッチリと掴むことが出来るのである。
 相手の手を触れる事で、精神的間合に踏み込む事が容易になる。
 ダンスを見せるより、歌を聞かせるより、有効打が出せる確率は高くなる。



 「あなたの手を見ていて、1首浮かびました。」

 「それを、ここに詠みつけます。」


 
 徐に、ケント紙に歌を書き付け、署名し落款を押し、プレゼント。
 居合の型を見せるのと同じくらいのインパクトはありそうだ。


 似顔絵や小説を書くには5分じゃたらなすぎるし、
 それ以外に何かをアピールするとなると、もうあたくしには材料がない。


 でも・・・・・・。































あさみたんって、
結構、頭いい〜♪( ̄¬ ̄*)




























この戦法で、いただきます
( ̄^ ̄)




















 そんなわけで、今日は自分の声を録音して、
 どの音域が好感に値するかというのを研究した後、
 自室に正座して、ケント紙に向かって、筆(しかもあたくしが使うのはいつも絵筆)
 にインクを染み込ませ、
 「即興」に見せかけた「完成品」を黙々と清書練習していたのでありました。



 あとは、緊張とトリアタマが災いして、自作の歌を思い出せないという、
 斯くも恐ろしき事態にならないことを祈るだけだ( ̄∇ ̄;)


 よく、肝が据わっているように見られるのだが、
 オーアエ並みに小心者でアガリ性の
 結構かわいいとこもあるアサミンジャーなのであった。 


あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・
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