2005年05月20日(金) 顔つき


生き様が顔に表れるというのは本当みたいです。
バイト先のお弁当屋さんに毎日数回買いに来るお客さんがいます。
その人はうちのお店のはす向かいの串揚げ屋さんの従業員です。
いつも店名の入ったエプロンを身につけています。
頼むのは毎回お弁当ひとつ。
いかにもイライラした顔で壁に寄りかかりながら、
出来上がるのを待っています。
そして必ずレシートと領収書を両方もらって行きます。
本来、どちらもお渡しすることはできません。
前に一度お断りしたら、ものすごい剣幕だったので、
それ以来仕方なく両方お渡ししています。
たぶん二重にお店の経費で落としているのでしょう。
要するにケチなのです。
今日はその人が二回もクレームをつけに来たのです。
一度目は揚げ物が冷たいと言って。
二度目はお魚が冷たいと言って。
もちろん「申し訳ございませんでした」と平謝りするしかありません。
大きな声でキィキィと文句を言って、おまけに口調が怖いのなんの。
今思えば、おそらくお金を返金して欲しかったのだろうと思います。
その人がケチだということよりも、
性格と顔があまりにも一致していることに空恐ろしくなりました。
顔の美醜の問題ではなく、その人の歪んだ雰囲気や
すさんだ空気が顔つきにしっかり出ていたからです。
口角はへの字に下がり、目は瞳孔が開きっぱなしのようだし
つり上がっています。
あぁ、こうやって生きてきたからこんな顔になっちゃったんだなぁ。
まさしく反面教師の心境です。
そして、バイト先のパートさんたちは
みんないい顔をしていることにも気づきました。
みんな明るくて楽しくてやさしくて、そういう人ばっかり。
目じりが下がっていたり、笑いじわができていたりします。
私がもっとずっと年をとって、しわしわでも、太ていても、白髪でも、
表情豊かでいい顔を持った人になれるような生き方をして行こう。



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