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曲解説:止まない雨の向こうの明日へ

2014年01月27日(月)

 SoundCloudにmuzieあたりにアップしていた古い曲を再アップしていってるところなのですが、折角なので思い出しつつ解説挟んでいけばいいじゃないと思ったので可能な限り思い出しながら書いてゆきます。
 これネタが尽きるまで定期的に続けていきたいなー。ネタが尽きるまで飽きないといいなあ。



「止まない雨の向こうの明日へ」

2005.4.12公開
作詞:八鹿雷華 & azure studio
作曲:八乙女葦菜
編曲:azure studio
 八乙女葦菜さんとの音楽ユニット“azure studio”のオリジナル曲第一弾です。

 azure studioは、葦菜さんが元々個人でお手伝いされていたハカギロワイヤルFLASHシリーズのエンディング曲「青空」に私がボーカルとしてお手伝いすることになって、そこから始まった音楽ユニットです。
 当初の記憶があんまりないのですが「とりあえずユニットっぽく格好良い名前名乗っちゃおうかー」とかそんなノリだったような気がします。でもユニット名案の有力候補は「抹茶の群れ」or「無名のむ〜す」だったので格好良くしようという気持ちが本当にあったのかどうかも怪しいです。(葦菜さんのサイト名が「抹茶む〜す」で私のサイト名が「無名の群れ」だったものですから)
 カバー曲から始まったユニットだけど折角だからオリジナル曲も作りたいねとかそんな流れで(すみませんとてもうろ覚え)葦菜さんがストック曲の中からこの曲のオケを用意してくれました。一番最初のmp3が「mukashinokyoku.mp3」だったので完成するまで長いこと「昔の曲」と呼ばれていました。

 作詞にあたっては八鹿雷華さんのお世話になりました。八鹿さんは葦菜さんとazure studio以前から交流のある作詞家さんです。素敵な詞やお話を書かれています。
 この曲では葦菜さんのイメージにそって八鹿さんと私の書いた詞を切り貼りしたり一部手直ししたりして1曲分の形にまとめています。当時はオリジナル曲を作るのが初めてだったので手探り状態であれこれ試しているのですが、今振り返るとひとさまの詞を切り貼りとか手直しとかひどいことをしているなと申し訳ない気持ちに……。どの部分が誰の考案か記憶があやふやなのですが、全体的なお話の流れや大事なところの言葉遣いは八鹿さんの作詞に大変助けられています。八鹿さんさまさまな一曲です。

 書いてるうちに色々思い出してきました。
 この頃は私の機材環境がまだ整っていませんでした。
 マイクは会議用の小さなステレオマイクで(hertzmix伊藤さんからのいただきものである)、マイクスタンドがないので棚に置いたり電気の紐にくくりつけて吊るしたり柄の部分にタオルグルグル巻き(ハンドリングノイズ防止)にした上から握って録ったりしていました。ポップガードも針金を丸くしたものにタイツをかぶせたものでした。少しでもテンションあげようとオレンジのタイツをかぶせていたとかそんないらんことまで思い出しました。
 録音に使用していたソフトもマルチトラック編集できるDAWではなくて、1トラックしか使えないwav編集ソフトでした。なので録るたびに歌のタイミングがばらばらでオケと重ねるのが大変だったと思うのですが、歌い方の方針でああだこうだと話し合いがあって、半年くらいひたすら仮歌を録ってはmixして録ってはmixしてのやりとりをしていました。その間「この箇所は今回のを本テイクで」ってなったりしてたので、1曲の中で箇所ごとに録音した日が異なります。これも今振り返るとありえない作り方をしています。手探りっていろいろすごい。
 そんな感じで実質半年くらいこの曲ばかり歌っていました。懐かしい。
 仮歌(一部本歌)のやりとりが始まって暫く経った頃に私が大きな怪我をして1ヶ月ほど自宅療養になり、時間があったので残りの部分を一気に歌いあげて完成になりました。

 それからこの頃はネットで大容量のデータのやり取りをするのが難しかったので、オケやボーカルデータのやり取りがすべてmp3で行われていたのも今とは大きく異なるポイントだなと思います。
 このへんの「あの頃は大変だった」な思い出はazure studioに限らずhertzmixの楽曲にも言えることなのですが(hertzmixの初期楽曲はもっとすごい状況で録音しています)思い出すと本当に今とは状況が異なるので色々と語りたくなってしまって困ります。

 楽曲の聞き所は間奏前の大サビ部分に入っている葦菜さんのコーラスでしょうか。ボイスチェンジャー的に女性っぽい声にして重ねてあるんだそうで、私の声だけでは表現できない深みのあるコーラスになっています。お気に入りの箇所です。

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