2010年06月11日(金)
大変ご無沙汰しています。生きています。一留です。日記を書くのをサボっていた間に色々と書かなければならないことが溜まっているのですが、今とても考えさせられるものを読んでしまったのでご紹介したいと思います。
戦争の体験談を語るわ まとめ
http://www37.atwiki.jp/yuki_yugoslav/
どういった内容なのかはトップページに書いてあるので、それを読んだ上で各自の判断で読み進めていただければ。
結構ショッキングな内容なので読んで辛い思いをされる方もいらっしゃると思います。私も今読み終わったばかりでショックが大きくて、なんとも言えない重いものが胸のうちでもやもやとしています。
なのだけど、これは広く人の目に触れてほしい文章だと思いました。筆者の方もそう書かれています。
私は学校の教育で戦争の体験談を聞かされたり戦争について調べさせられたりするのを「これって何の意味があるの?」と思っていた子供でした。同じ思いでいた人結構いるんじゃないかなあ。
大人になってみると何のためにそれらの教育が必要だったのか、一応わかるんです。同じ過ちを繰り返さないため。言葉にしてみると簡単なことですよね。
それでもやっぱり身近なところに戦争を体験した世代のいなかった私にとっては戦争ってどうもピンとこなくて、どこか他人事のように考えていたんだということに、上記のリンク先を見て気付かされました。
この体験談を書いた筆者は大体私と同年代くらいの方で、私が小学校に通いのほほんと日々を過ごし夏休みに終戦○周年記念番組でお気に入りのアニメが見られなくてブーブー言ってたような頃に、生きるか死ぬかの連続の日々を送ってこられました。そんな方がつい最近同じ日本でネットしてvipでスレ立ててご自身の経験を語ってらっしゃった。
頭を横殴りにされたような衝撃がガツンときました。
書かれている内容が真実か捏造かはどっちでもいいんです。
もし捏造だとしたら、この方の苦しみは存在しなかったことになるので、それはそれでほっとします。でも、この方のお話がたとえ嘘の作り話でも、ユーゴスラビア紛争は本当にあったことです。
自分の生まれた国が平和であった有難さは、そうではない世界を知らなければなかなか実感できないものです。
私は戦争を知らずに生まれた世代で、これからだって戦争を経験したくはありません。だからこそ、こういったお話を聞いたり読んだりしてまず知る、そして自分なりの考えを持つことが、大事なんだと思います。
ちょっと表現を変えると、普段健康でいるとそれが当たり前なんだから「健康で良かった」なんてなかなか思いませんよね。
だけど、自分や身近な人が事故で大怪我したり、病気で苦しんだり、もしくはそれに近いことがあってヒヤッとするようなことがあると、健康でいられるのがどれだけ有難いことなのか実感してしまったりします。
日々の平穏についても、同じことが言えると思うんです。
普段小さなトラブルはたくさん体験しているけど、いきなり爆撃にあったり身の回りの人が殺したり殺されたりするような経験は全く身に覚えがないので、そうではない有難さはなかなか実感として捉えることができません。だから、誰かの話を他人事と思わずにしっかり聞いて、想像するしかないんです。
難しいけれど、とても大事なことです。
それから、このお話で考えたことは、戦争に限らず人と人とがぶつかりあう局面におかれてしまったときにも、意味を持つんじゃないかなあと思います。
私もまだまだ未熟ですのであんまり偉そうなことはいえないのですけれど。
お家でテレビを見ているだけでネットをしているだけで様々な情報を入手できるこの時代、与えられた情報を唯々諾々と吸収するだけでなく、その情報に関してまず考え、なんらかの自分の意見を持った上で受け止めるということが求められてきていると思います。
上記の体験談が他人事と流されず、読まれた方の心に何かを残しますように。私はそう願います。