1958年ドイツ。 15歳のマイケルは21歳も上のハンナとふとした事で知り合い、初めての情事にのめり込む。 ハンナの部屋に足繁く通い、請われるままに始めた本の朗読によって、2人の時間はいっそう濃密なものになるが、ある日、ハンナは忽然と姿を消す。 1966年。 法律を勉強する大学生になったマイケルは、傍聴した法廷の被告席にハンナを見つける。 裁判に通ううちに彼女が必死に隠し通してきた秘密にようやく気づき、衝撃を受けるのだった。。。
「人の苦しみや悲しみは、他人には絶対に理解できない」と思う作品でした。
ハンナには、ある秘密があり、それと引き換えに彼女は一生を棒に振ったといっても過言ではない人生を送る羽目になります。
映画を見た直後は、その秘密を、「そこまでして(隠し通すものなのか)」と思ったけど、それは、今の自分が当たり前に出来ている事で…。
上手い例えが見つからないけど、「お腹が空いたから御飯を食べる」と同じくらい、誰もが当たり前すぎる事だからこそ、ハンナにとっては、最大の苦しみであり、絶対に守りたい秘密だったのかなぁ…と、(映画を見てから)時間が経ってから徐々に感じました。
傍から見たら「そんなこと」でも、当事者にとってみたらどんなに苦しいか分からない。
最近、仕事で「自分の物差しのみで人や物事を判断してはいけない」と思う事が多々あるので、余計にそんなことを感じたりしました。
ケイト・ウインスレットを見る度に、「良い歳のとりかたをしているなぁ」と思うけど、今作も彼女の魅力や演技力が輝いていましたね。 次は、『ホリディ』見たいな役がまた見たいなぁ〜。
成長したマイケルをレイフ・ファインズが演じていて、正統派!って感じの演技で凄く良かった。
彼は、ハンナの事を一生忘れる事はないと思います。 そのくらい大きな存在。 でも、彼女はマイケルの人生の中に入らなかった。
救いようのないラストだったけど、ハンナにとっては、マイケルと結ばれること、もしくは他の男性と人生を歩むことよりも、あの秘密を覚えたことが何よりも幸せだったのかもしれないなぁ。
監督のスティーヴン・ダルドリー。 『ビリー・エリオット』でトニー賞とりました! 授賞式のインタビューで、「この10年は、この作品に全てを費やした」って言ってたけど、映画の『リトル・ダンサー』からウエストエンド⇒そしてブロードウェイと全て成功をおさめて凄い!
ロンドンで、念願の『ビリー・エリオット ミュージカル』を見てから、もうすぐ3年になるけど、あの感動は未だに忘れられない!
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『ディア・ドクター』
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