2009年06月01日(月) |
『ダウト〜あるカトリック学校で〜』 |
1964年のニューヨーク。 ブロンクスにあるカトリック学校セント・ニコラス・スクールでは、若き教師シスター・ジェイムスが8年生の担任で、校長のシスター・アロイシスが厳格な指導を信条に日々職務を果たしていた。 一方、生徒の人気を集めるフリン神父は、ストイックな因習を排し進歩的で開かれた教会を目指していた。 しかし、唯一の黒人生徒ドナルドと不適切な関係にあるのではないかという疑惑が持ち上がり、シスター・アロイシスによる執拗な追及が始まるのだった。。。
2005年のトニー賞で、この作品が受賞した時のことを(テレビ中継を)よーく憶えています。
そして、今回アカデミー賞でも注目されていたので、期待して見に行きました。
とにかく、役者陣4人の演技が素晴らしい! 賞が全てとは思わないけど、4人全員がアカデミー賞にノミネートされたのも納得! メリル・ストリープやフィリップ・シーモア・ホフマンなら、「まぁ、このくらいの演技は当然」と思われる役者だけど、それが本当に目の前のスクリーンで繰り広げられていたから改めて凄いなぁと思いました。
後半からの登場にも関わらず凄い存在感をはなっていたヴィオラ・デイビスも良かったけど、私はなんといってもエイミー・アダムスにお見事!拍手でした。
ほぼ出ずっぱりの、純粋無垢なシスター・ジェイムス。 リベラルな神父と、厳格な校長との間に挟まれ、自分の意見が揺れながら、戸惑う若いシスターを本当に見事に演じていました。
エイミーの可愛らしい声と、丁寧な言葉遣いが凄くマッチしていて、絶妙だった。
ずーっと修道女の衣装を着ているので(頭からすっぽり帽子をかぶっているので)いつものエイミーの可愛らしい顔が見られないんだけど、その分、彼女の声や話し方が、非常に効いていたと思います。
そして、肝心な「ダウト」ですが、、、私には正直分かりませんでした。
校長がなぜあそこまで執拗に神父を追い詰めるのか? 2人のやりとりの中で出た、校長の「過去」って何なのか? 校長が修道女服の中で、常に十字架を握り締めていたのはナゼか? …etc… いろいろ疑問が出てきて、でも、これはあと10回見てもよく分からないような気がします。
校長はカトリックの信者ではなかったのかなぁ…?
4人の演技合戦、答えの出ない後をひく感想、なかなか質の良い作品でした。
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『おと・な・り』 『愛を読むひと』
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