2006年04月12日(水) |
『プロデューサーズ』 |
1959年。 ニューヨーク。 落ちぶれた演劇プロデューサー、マックス・ビアリストックの事務所に会計士のレオ・ブルームが訪れた。 帳簿を調べたレオが、ショーがこけたほうがお金が儲かるという摩訶不思議な事実に気づいたことで、マックスのやる気が充満。 レオを巻き込み、大金をせしめようと、初日=楽日を目指す史上最低のミュージカルのプロデュースが始まった。 そしてまたとない史上最低の脚本「春の日のヒトラー」が見つかり、無事に幕が開くが。。。
「マシュー・ブロディリックって、こんなにかっこよかったっけ?」 第一印象はこれでした。
本家の舞台はプロモVTRで“おつまみ”程度でハイライトシーンを見た事があり、舞台写真も何枚か目にした事があるけど、そのイメージとスクリーンのマシューはかなり違った。 違ったというか、イケてた。
ずっとブロードウェイ版のサントラを聞いていて、マシューの歌は(決して超上手というわけではないけれど、ほどよい優しさがある歌声で)凄く好きだったので、映像がプラスされてとても楽しめました。
ただ、残念だったのが、オープニング2曲目でネイサン演じるマックスが歌う♪『The King Of Broadway』が、丸ごとカットされてたーーー。 ネイサンの魅力的な中低音の歌声もさることながら、ちょっとコサックダンス風なこの曲も、盛り上がる楽曲なので、このシーンは見たかったなぁ…残念。
あと、ウーラちゃんが…。 ユマ・サーマン凄く綺麗だし、そんなに嫌いな女優さんでもないんだけど、もうチョット歌を頑張って欲しかったぞ…。
まぁ、久々にストローマン作品が見れたし、全体的には概ね楽しめた作品でした。
ストローマン女史のダンス振り付けは、相変わらず小道具使いが上手だねぇ。 私は元々、彼女のダンス振り付けが大好きなので、♪『I Wanna Be A Producer』で、ロッカーから女性タップダンサーが出てきたシーンを見て、『Crazy For You』のフォーリーズ登場場面を思い出し、また舞台が見たくなってきたなぁ〜。
あと、個人的には、ずっと聞いていたサントラの楽曲にやっと映像が乗っかって、やっと1つの作品として繋がったという感想が1番かな。
私は、「ミュージカルは音楽だ!」という持論があり、楽曲の良さが作品の1番の重要性だと思っている。 そうゆう面では、その他のミュージカルに比べると、正直、この演目は楽曲的に強烈なのが少ない。 そこそこ及第点だけど、秀逸とまではいかないと思う。
根本にあるヒトラーへの皮肉やドイツへの風刺は、なかなか日本人の感覚では本来の面白さが実感できにくい部分であり、やはりミュージカルは楽曲が命である事を感じた演目でした。
でも、マシューを見に、もう1回は見に行く予定。
そういえば、、、劇中、マシュー演じるレオが、ブルーの毛布の切れ端を持ち歩いていて、それを触ったり匂いを嗅いだりして気持ちを落着ける場面が何度となく登場します。 実は、何を隠そう(?)私にも全く同じような癖があるのだ…。
スクリーンのレオが毛布の匂いを嗅ぐ姿に、自分を見ているようでビックリしたー。 私の場合、日常生活に持ち歩いているわけじゃないよ!(あしからず!)
よく小さい子供が、ぬいぐるみを抱いてないと眠れないとかあるでしょ? それが、私の場合、ガーゼのハンカチでした。
元々、扁桃腺が弱い性質という事もあり、小さい頃から喉元を冷やさないように、ハンカチやタオルを首に巻いて寝ています。 その木綿のハンカチや、タオルの匂いを嗅ぐのが好きで、、、洗い立ての匂いと、お布団の匂いと混ざったような匂いが、自分にとって凄く心地よくて、子供の頃は、ずーっとガーゼのハンカチが自分の顔の横にあったのだ。
さすがに今はハンカチはないけど(笑)タオルは、お布団の中に何枚もある。 私、枕を必要としない人なんで、まず頭の部分にはタオルが2枚敷いてあるし、喉元を冷やさないように(首の部分に巻くように)スポーツタオルと、バスタオルを常にかけて寝ている。 旅行に行った時もそうしています。 首の部分に直接お布団がくると、何もないと落ち着かないんだよね…タオルの感触が必要なのだ。
レオの気持ち、なんだかすっごくよく分かる気がするよ。
♪BGM〜『The Producers』オリジナルブロードウェイキャスト
<<昨日は劇団四季『コーラスライン』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『僕のニューヨークライフ』
|