2005年05月22日(日) |
『バタフライ・エフェクト』 |
幼少の頃から時々記憶を失っていたエヴァン(アシュトン・カッチャー)は、治療の為に毎日、日記をつけていた。 13歳の時、幼馴染のケイリー(エイミー・スマート)たちと、悪戯をして大惨事を招くが、彼の記憶だけは空白だった。 やがて街を離れることになったエヴァンは、ケイリーに「君を迎えにくる」と伝えて去っていく。 大学生になった彼は平穏な日常を過ごしていたが、昔の日記帳を見つけた時から、また変化がおとずれた。。。
昨日に引き続き、いつもこのエンピツで御世話になっている利音さんより、「アメリカで見た友達が『バタフライ・エフェクト』凄く良かったと言っていた」と聞いたので、調べたら浜松でも上映している! 「古い映画館だから、1日2回の上映で、明日の昼間に見に行くしかないです」と言っていたら、相方から「バタフライ・エフェクト見に行かない?」と連絡が…。 「アナタなんでそんな映画知ってるよ」と聞いたら(私は利音さんから聞くまで知らなかった)「ぴあの満足ランキングに載っていた」との事。 という事で、予備知識ほぼゼロの状態で見に行ってきました。
過去に遡る力があるなんて、激しく非現実的なストーリーだけど、そこで起こる事は現実的な事ばかり。 どの場面でも、エヴァンは懸命で必死に生きているのに、彼が行動を起こせば起こすほど、愛するケイリーや周りの人達がどんどん不幸な境遇になってしまう。 残虐なシーンもけっこう多くて、報われないエヴァンの行動は見ていて溜息でした。
そして、やっと周りがハッピーになったと思ったら、今度はエヴァン自身の身体が…。 私は、数々の場面の中で、「これが1番現実的に起こりそうな展開だなぁ」と思ったので、「あ、このまま終わってしまうのかな」と感じたけど、オープニングに繋がる流れに戻って、更に遡ったから「あー、なるほど、ここまで戻っちゃうんだ…うぅ…切ないなぁ」と。 でも、悲恋モノを好む私としては、とても好きな展開(ラスト)でした。
ストーリーの基本となるのは、エヴァン⇒ケイリーに対する想い。 遡ったそれぞれの場面でも、それが軸になっているんだけど、恋愛だけじゃなく“人生”っていう大きなスケールのメッセージ性を秘めた作品なんじゃないかなぁ~と思いました。 (大袈裟かなぁ…)。
ワタクシ、今年30歳になりますが、後半半分は挫折と苦悩のオンパレードで、この映画じゃないけど、遡って変えられるものなら変えたい事ばかり…。 でも、例え変えたとしても、きっと映画と同じく、どの場面でも完璧にはならないはず、、、絶対に。 ここ近年、過去を振り返ってメソメソする事からやっと卒業したような気がするけど、今日この映画を見て、改めて、「人生に“もし”“たら”“れば”はないから、現在を一生懸命に生きるしかない」と思いました。
自分が思い描いていた・夢見ていた自分になる事が幸せとは限らないって、今は思って(思えるようになって)います。
『バタフライ・エフェクト』の意味は、「小さな蝶が羽ばたくと、地球の裏側で竜巻が起こる」という、わずかな違いが後に大きな結果の差を生むカオス理論だそうです。
映画の役者陣、私は多分、全員初めて見たと思うけど、アシュトン・カッチャーもエイミー・スマートも好演でした!(拍手!) アシュトン・カッチャーは、『CREA』の恋する映画特集で、デミ・ムーアの若い恋人という事だけは知っていたけど、写真で見る印象と全く違った。 もっと線が細い可愛らしい男の子だと思っていたのに、意外に体格もよくて、顔も凛々しいカッコイイ人でした。 エイミー嬢は、ちょっとキャメロン・ディアス似ですよね~? いろんなタイプの女性を演じていたけど、キュートな女子大生よりも、最初の寂しいダイナー店員の役が印象的でした。
前知識なしで見たので、見終わってから、ちょこちょことインターネットで情報を集めていたら、どうやらラストが違うバージョンが存在するらしいです。 映画は、けっこう王道っぽいラストになっているけど(個人的には凄く好きだけど)他のパターンがあるのなら、それも見てみたいです。
良い作品でした(提供してくれた利音さんありがとう!) ちなみに、映画館のお客さんの入りもなかなかでした。
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最近、自分の声が低くなってきている気がする…。 とうとう、オバサン声になってしまったのか…。 ↑と、相方に言ってみたら、「全然そうは感じないけど、ずっと聞いてるからかなぁ」と言われた。
うーん、女性の変声時期っていくつぐらいからなんだろう…。 やはり、20代と30代では違うと思うんだよね、、、。 高いキーの歌でも練習して鍛え(?)ようかな。
♪BGM~『Soul Sourco』by:Jackson 5 Remixes
↑ジャクソン5の歌声はちょうどいいね(笑)。
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